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気になるノウハウ!

ライター:一色先生

2024.06.14

エッセイ編「絵の世界にも経営がある」

一色です、こんにちは。

筆者は水彩画家としても活動しています。
今日はエッセイ風にお届けしたいと思います。

▼御茶ノ水(2024.4.3)

▼御茶ノ水 ニコライ堂(2023.10.5)

▼ウメキタ(2023.11.9)

絵を描いていて感じるのは、絵を描くことを普段から繰り返していないと手がスムーズに動かなくなるということです。

体を動かすために筋肉を使いますが、筋肉は使っていないととたんに筋力が落ちてしまいます。 筆者は中学生のころは運動の不得意な極端にひ弱な生徒で、100m競争の時にずっこけただけで、右腕を複雑骨折して半年間ギブスしている時がありました。半年間右腕を動かさなかった結果、筋肉が驚くほどなくなって骨と皮だけの腕になってしまったことがあります。

1.絵を描く筋肉

ものを観て手を動かして描くわけですが、どうも頭の中に絵を描く筋肉があって、常に使っているとその筋力は維持できますが、使っていないととたんに劣化すると感じています。

仕事のなかで企画したり考えたり、創造するときも同じように、頭の中の思考する筋肉を使っていないと、頭が働かないのも同じかもしれません。

なので筆者は絵を描く機会をできるだけ無くさないように、カフェに入ったときは、ドリンクを飲む前にその”ドリンクと周辺の雰囲気を描いてから飲む”ということを続けるようにしています。(時間をかけていると冷めてしまうので数分しかかけられないです)

▼カフェスケッチ_デリフランス(2024.5.19)

▼カフェスケッチ_北鎌倉VERVE(2024.5.28)

描かない時間を短くするために、描く頻度が大事と捉えています。オフィスカイゼンを継続することと似ていますよね。

2.画の六法

「絵を描くコツは何か?」と問われることがよくあります。

絵を描くための技法書をいろいろ見てきた中で、勉強になった中国の絵を描くための規範、「画の六法」について紹介します。

<画の六法>
(中国南北朝時代、謝赫(しゃかく)が『古画品録(こがひんろく)』で述べた、絵の鑑賞や絵画制作のための六つの要点)

一、 気韻生動(きいんせいどう) 気と韻(生命力とリズム)が充実して生き生きとしているか
二、 骨法用筆(こっぽうようひつ)現象の本質を筆が捉えているか
三、 応物象形(おうぶつしょうけい)描写力、絵が万物の形に従っているか
四、 随類賦災(ずいるいふさい)色彩のあつかいはどうか
五、 経営位置(けいえいいち)構図・構成力はどうか
六、 伝移模写(でんいもしゃ)先達の模写を通し最良の伝統をうけとめたかどうか

一から六までの段階で、若い番号のほうが重要とされています。

ただ、絵を描くことを学ぶ上では六の段階から入ると感じています。

絵を描き始めて最初にすることは「伝移模写」、先達の絵を模写し、技術・精神を学ぶことからはじまります。

絵の極意のなかで「経営」があります。絵は平面にどう空間を表現するかの空間表現芸術です。何を描くか、どう切り取るか、どのような構図にするかで絵の魅力は決まります。

▼日本橋高島屋(2024.1.23)



ビジネスの世界でも経営者が行うことは未来の絵、ビジョンを描いて、戦略や組織をどう配置するかの活動を行うこととも言えますね。

いい絵を描けるようにするために、模写、構図、色彩感、デッサン力を高めていきます。

いい絵かどうかは、生命力とリズムが充実して生きしているかどうか(気韻生動)が問われますが、オフィスもまったく同じです。空間が美しいかどうかではなく、そこで働く人が生き生きしているか、生きている組織かどうか

あなたのオフィスは気韻生動ですか?


ここまで 読んでいただいてありがとうございました。

▼相生宮山より_001(2021.11.17)

一色先生

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ライタープロフィール

コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。
水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。

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一色先生

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コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。 水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。

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