twitter

facebook

line

twitter

facebook

line

気になるノウハウ!

ライター:一色先生

2024.01.31

教えて!一色先生~2023年日経ニューオフィス賞受賞オフィスの傾向は?

一色です、こんにちは。

今年も日経ニューオフィス賞への応募を検討している会社、あると思います。今回は、昨年(2023年)の日経ニューオフィス賞受賞オフィスから見た傾向とキーワードを説明します。

◎日経ニューオフィス賞の概要はこちらでも詳しく紹介していますのでこの機会に確認してみてくださいね。↓
「もっと知りたい!日経ニューオフィス賞ってどんな賞?受賞オフィスのキーワードは?」(2021年8月)

日経ニューオフィス賞受賞オフィス16件は下記のような内容になっています。

経済産業大臣賞に輝いたのは、
・兼松東京本社オフィス

クリエイティブオフィス賞は
・SAPグループ本社
・JLL東京オフィス
・日本ロレアル東京オフィス「ビューティバレー」
・ミズノイノベーションセンター「MIZUNO ENGINE」

16件の内訳は関東ブロック11件、近畿ブロック2件、北海道ブロック、中国ブロック、九州ブロック各1件でした。

引用:NOPA公式HPより

日経ニューオフィス賞の受賞オフィスの傾向を見ると、最近のオフィスは何を重視しているのか、この時代のいいオフィスはどのようなものかが、イメージできます。

日経ニューオフィス賞受賞オフィスのキーワードってどんなもの?

まずは2年前の2021年受賞オフィスのキーワードをおさらいしましょう。挙げたのは下記の5つでした。←こちらも、一色さんの独自見解ですか?
①イノベーション・共創
②ニューノーマル
③ウェルネス
④地域活性化
⑤サステナブル


では2023年受賞オフィスのキーワードはどのようになったでしょうか?
前回と同じように、日経ニューオフィス賞発表後に、日経ニューオフィス賞の審査員長や、ニューオフィス推進協会の会長の発言などから、筆者が独断でまとめた個人的見解ですが、このようになりました。

①ビジョン体現
②ウェルビーイング
③セレンディピティ
④EVP(従業員提供価値)
⑤サステナビリティ
⑥地域活性化
⑦オンリーワン


2021年の「イノベーション・共創」は今回のキーワードから外れていますね。日経ニューオフィス賞は大前提として、クリエイティブなオフィスのベンチマークを求めているので、イノベーション・共創は今やあたりまえになっているので外しました。

それでは、それぞれのキーワードについて事例を交えて紹介していきますね。

1.ビジョン体現

企業が何を目指しているのか、共有すべき目的は何なのかをオフィスの中にどう埋め込んでいるか、という視点です。

事例は「住友生命本社オフィス」
組織がパフォーマンスを高めるためには、全員が同じ方向に向かって一丸となることが重要です。WBCの野球や、バスケットボールワールドカップも、試合に出ている選手だけではなく、サポート役の人も含めて全員が、何によって貢献するかを考えています。

住友生命は、2030年のありたい姿を「ウェルビーイングに貢献するなくてはならない保険会社グループ」と設定。すべての活動が「よりよく生きる=ウェルビーイングを支える取組」を進めています。その企業姿勢が感じられるようにオフィスが構築されています。オフィスコンセプトは「つながる、ひろがる、先へ行く」。

オフィスに入ると、オフィスの中を歩きたくなる工夫が盛りだくさん。通路は身長にあわせた適正歩幅が床に表示されています。「歩く」をテーマにした壁面グラフィックが楽しさを演出しています。歩く通路に沿って、他部署の人たちとの交流や、出会いが促進できるバーやライブラリ、リビングなどが盛り込まれたレイアウト。チームで歩いたポイントを貯めると ランチ券がもらえるなど、ハードだけでなくソフト面の取組みも行っています。

◎参考:教えて!一色先生「もっとクリエイティブに!オフィスに遊びごころを取り入れよう」

住商インテリアインターナショナル 住友生命・新東京本社移転プロジェクトインタビューより

2.ウェルビーイング

事例「JLL東京オフィス」
JLLは事業用不動産総合サービスの会社です。 ワークプレイスのコンセプトは「ワークプレイス・フォー・ソートリーダーシップ」。ソートリーダーシップというのは、特定のジャンルにおいて誰もが一目置くような影響力と存在感のある人物のことです。つまりプロのためのオフィス。このオフィスで目指しているのは「在宅よりも快適な環境」です。

たとえば、窓の近くでは陽がさしてブラインドを下げないと仕事ができない、などはよくあると思いますが、ここは縁側をつくって、ブラインドを下げなくても心地いい空間を作ったり、ストレッチエリア、マッサージルーム、マザールームを完備しています。植栽は全て生木。LEED(人の健康と地球環境にいいビル)とWELL(働く人の健康に配慮した評価)認証で両方ともプラチナを取得しています。

JLL公式HPより

3.セレンディピティ

セレンディピティとは思いもよらない偶然がもたらす幸運のコトです。予想外の幸運が偶然手に入る。クリエイティブオフィスとして重要な要素です。

事例「三井物産都市開発」
このオフィスの名称は「ごちゃまぜコミュニケーションオフィス」です。特徴は、オフィスの1/3を社外の人と交流できるラウンジ(パブリックスペース)にして、偶発的な出会いを促進しているところです。

新しい価値を生み出すためには、社内外の多様な人との交流が不可欠との考え方から、ここでは社内外の人が入り混じる新しいオフィスの形を実現しています。

三井物産都市開発HP

4.EVP(従業員提供価値)

企業が従業員にもたらすことのでできる価値を考えて具体化することです。2023年から出てきたキーワードです。

事例「兼松東京本社オフィス」
兼松は「0から1の事業を作り上げることに注力する総合商社」。中長期経営計画の重点施策「人的資本への取組み」を掲げ、働き方改革、ウェルビーイングの実現・向上に資する取り組みを実施しています。

オフィスのコンセプトは“be.”(ビードット)「一人ひとりがなりたい自分を持ち続ける」です。オフィスづくりは若手社員中心に構成されたプロジェクトで「従業員が自身と会社のために前向きに働ける環境づくり」をテーマに推進しました。

兼松HPより

5.サステナビリティ

人間、社会、地球環境の持続可能な発展をどうとらえているのか。

事例「日本ロレアル本社オフィス」
化粧品のロレアルグループの日本ロレアル本社オフィス「ビューティバレー」です。ここでは他にないサステナビリティの取組みを行っています。ロレアルでは「化粧品廃棄を2030年までにゼロにする」を目指しています。このオフィスでは化粧品の材料や容器の廃材を家具や壁にアップサイクルしています。

『~中略~アイシャドウやファンデーション、リップなど約60種類・約4,400個の廃棄前の自社製品をアップサイクルし、塗料や照明のシェード、タイルなどに活用しています。』(※公式HPより抜粋引用)
LEED GOLDも取得しています。

日本ロレアルHP_本社オフィスのご紹介より

6.地域活性化

事例「JR東日本東京建設プロジェクトマネジメントオフィス」
首都圏エリアと上信越エリアで鉄道事業および生活サービス事業関連施設の建設・改良プロジェクトを実施している組織のオフィスです。カフェスペースでは品川の高校生とワークショップや工事現場見学を行ったりしています。高校生の要望を取り入れて駅施設に義替えスペースなどの改善にもつなげています。

NOPA公式HPより

7.オンリーワン

先に挙げた6つのキーワードそれぞれに、創意工夫が求められますが、特徴的な他に無いインパクトのある工夫。それがオンリーワンです。

ここでの事例は気になるノウハウ!「オフィスに遊びごころを」でも紹介した「モルテン」です。
モルテンではオフィスの敷地に野菜畑や、数多くの植栽がある広い庭があります。そこに3匹の羊も飼っています。なぜ羊がいるのか。オフィスに羊がいてもいいんですよという会社からのメッセージです。会社としては社員に既成概念を超えた発想を求めているので、その考えが社員に伝わるように羊がいるというわけです。羊がいることで社員もオフィスにいきたくなるし、社内外の人との会話のきっかけにもなっているそうです。

日興HPより

以上、2023年の日経ニューオフィス賞受賞オフィスの傾向をキーワードで紹介しました。

今年も4月1日から5月中旬までが日経ニューオフィス賞の応募期間になるはずです。日経ニューオフィス賞の応募活動は、会社における働き方やオフィス環境のあり方を再定義する、いい機会になるので、ぜひチャレンジしてみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
(今回の記事は筆者がウェビナー対応したコクヨでのWEBセミナーの内容のダイジェスト版になっています)

一色先生

この人が書いた記事一覧へ

ライタープロフィール

コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。
水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。

この人が書いた記事一覧へ

一色先生

この人が書いた記事一覧へ

ライタープロフィール

コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。 水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。

この人が書いた記事一覧へ

  • すべて
  • 気になるオフィス!
  • 気になるこの人!
  • 気になるグッズ!
  • 気になるワダイ!

TOPへ

気になるノウハウ!

2024.01.31

教えて!一色先生~2023年日経ニューオフィス賞受賞オフィスの傾向は?

気になるノウハウ!

2023.12.27

教えて!一色先生~健康に考慮したオフィスでの取組事例

気になるノウハウ!

2023.11.30

教えて!一色先生「オフィスの地域貢献って何?」

気になるノウハウ!

2023.10.27

教えて!一色先生:心豊かに働けるように―オフィスにおけるアート導入効果

オフィスのソムリエサービスとは?

オフィスの日常運営におけるニーズやオフィスの構築・移転・改修に関するご相談、お問い合わせに、経験豊富なスタッフがお答えいたします。お問い合わせ・資料請求はお気軽にどうぞ。

チャット相談

当法人は、みなさんの協賛を得て
活動しております。

And more