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気になるノウハウ!

ライター:一色先生

2023.05.29

流れ星とトリムタブ(組織を変革するために)

トッシーこと一色です。こんにちは。
WBC(ワールドベースボールクラシック)2023で日本中が大きな感動に包まれましたが、メンバー全員が一つの目標に向かって一丸となって活躍する姿がまだ印象に残っています。

今回は組織メンバーの思いを一つにして、組織を変革するために知っておきたい2つのキーワードを紹介します。

組織の力が最大限発揮されるためには、「常に思い続けられる目的」を全員で共有することが最も重要です。流れ星が流れる間に、願いを唱えると願いが叶うと言われていますが、流れ星はいつ流れるか全く予測することはできません。流れ星が流れるその一瞬の間に願いを唱えることができる人だけが願いを叶えることができるというものです。

あなたは、流れ星が流れる時に、願いを唱えることができるでしょうか?
この流れ星について筆者が勤務していたコクヨにおいて、社長に聴いたエピソードを紹介します。

1)流れ星に願いをかける

いつ流れるかわからない流れ星に、願いごとを言葉にできるのは、どんな人でしょう?

それは常に自分の目指す方向、達成したいことを思い続けている人です。常に思い続けているからこそ、不意に現れた流れ星が、一瞬で消える間に願いを言葉にすることができます。

それができるような人は、日々の生活の中で、自分が目指す方向に向けての行動が自然にできている。その行動の積み重ねが自ずと目標に向かうようになっています。なんとなく、意識することもなく暮らしている人には到達できない世界を展望しています。

つねに目指すゴールをイメージしているので、人生を自分が向かうべき方向に運んでいる。そんな人はおのずから願いが叶うようになるというものです。

運は外から偶然に降ってくるものでは無く、自ら運ぶ準備をしている人のもとにやってくるものと言えます。

大谷翔平さんが高校一年生の時に作成した目標達成シート(マンダラチャート)でも運をつかむために取り組むことを8つ挙げていますが、それは、①あいさつ、②ゴミ拾い、③部屋そうじ、④道具を大切に使う、⑤審判さんへの態度、⑥プラス思考、⑦応援される人間になる、⑧本を読む です。

▼画像引用元日本医科大学

筆者もこの流れ星の話を聴いた時に、思い続けることの大切さを認識しました。(常に思い続けるのは難しくて、流れ星が流れた後に言葉が出てくることはあります)

多くの人が集まる組織で思いを一つにするには、共感し納得できるビジョンやパーパスを共有することが最も大事です。目的を共有することで組織メンバーの内発的動機を高めることにつながります。

「あなたの会社の最も大事な企業理念やパーパスはなんですか?」と問われたときに、すぐに答えることができるでしょうか?同じ方向を目指すことができれば、環境の変化が激しい時代にあっても、進むべき進路に向けて柔軟に対応することが可能になります。

2)大きな船の方向転換

あなたはトリムタブという言葉を聞いたことはありますか?

大きな船を方向転換する仕組みとしてトリムタブというものがあると「7つの習慣」のスティーブン・コヴィー氏の書いたメッセージで知りました。飛行機や船に関心のある人はわかるようですが、筆者はこの話を目にするまでは、聞いたことのない言葉でした。

大きな船を動かすためには大きな舵(かじ)を動かして方向転換をしますが、数百メートルもあるような巨大な船のばあい、舵の大きさも巨大になるので、水の抵抗もかなり強くなり簡単には動かすことができないそうです。そこで大きな舵を動かすための小さな舵の出番になります。この小さな舵がトリムタブで、これが動くことで水の抵抗が弱まり大きな舵が動き、ひいては大きな船の方向を変えることにつながるというものです。

大きな集団の進む進路を変えることを変えることは容易ではありません。それはとても大きな船を方向転換することと似ています。

オフィスのように、多くの人が集まって勤務する場の環境をよくすることも、大きな船の方向転換と同じ。目指す方向を全員が共有し、オフィスワーカー一人ひとりが目標達成のために自分は何ができるかを自覚し、小さくてもいいから日々の行動を変えていく事で大きな変化につながっていきます。

あなたも自分ができるトリムタブは何かを探しながら、日々の活動をしてみてください。

今回は流れ星とトリムタブを紹介しました。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

一色先生

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ライタープロフィール

コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。
水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。

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