ライター:一色先生
2023.02.14
トッシーこと一色です。こんにちは。
オフィスカイゼンの具体策を前々回ぐらいから数回に分けて紹介しました。
オフィスカイゼン活動は5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)が基本になります。
5Sはよく耳にするし、内容は理解をしているという方も多いと思いますが、仕事の上で5Sを実践しているでしょうか?5Sの基礎知識について改めて再確認してみませんか。
1.5Sとは
5Sは「整理」・「整頓」・「清掃」・「清潔」・「しつけ」の頭文字の5つのSのことです(最後の「しつけ」は「習慣」と表現することもあります)。
これは5つの活動があるということだけではなく、順番が大事です。整理から始まって順に実践できなければ最後の「しつけ」に到達することはありません。
それぞれ要点を簡単に説明します。
①「整理」は必要なものと、必要でないものをはっきり分けて必要でないものを捨てることです。
②「整頓」は必要なものが誰にでも、すぐに取り出せる状態にしておくこと。探すムダを省くこと。
③「清掃」はゴミなし、汚れなしの状態にすると同時に、異常を発見しやすい状態にするために、うつくしく点検保守すること。
④「清潔」は異常が出ないように「整理」・「整頓」・「清掃」の3Sの状態を維持すること。
⑤「しつけ」は決められたことを、いつも正しく守る習慣づけのことです。
2.5Sのしつけとは
ところであなたは「しつけ」という漢字を書けますか?
「しつけ」は、身が美しいと書きます。つまり「からだが美しい」。しゃんとしている。ふるまいがいい。態度がいい。「あの会社の社員はしつけができてる」と言ったりすることがありますが、素晴らしい態度の社員が多くいる会社は、企業としてのパフォーマンスも高いことが多いようです。
「躾」とは働く人が美しく見える状態のことです。躾ができている会社は「オフィス空間も人間も、そこですごす時間もここちよいオフィス」になります。
3.5Sの効果
5Sにはどんな効果があるのでしょうか?
5Sの効果は「安全」、「品質」、「コスト」、「効率」です。
「安全」:危険やリスクのない安全な職場環境の獲得。
「品質」:安定した品質で仕事が行える職場環境の獲得。
「コスト」:ムダなモノを持たない職場環境の獲得
「効率」:必要な情報を必要なときにすばやく取り出せる職場環境の獲得
4.オフィスは畑の土
5Sは働きやすいオフィスを維持し続けるための根本となる活動です。働きやすいオフィスを維持する考え方として「オフィスは畑の土」であると、事あるごとに伝えています。
種を育てるための環境が畑の土です。畑の土が悪いとどんなにいい種を植えても育たなくなります。
オフィスも同じでオフィス環境が悪いとどんなにいい人材でも成果が出せなくなります。
常に手を加えて、最適な状態をつくる5S活動は畑の土をよくしていく活動と同じです。
5Sの基本を意識してオフィス環境を見つめる機会を持ってみてはどうでしょうか。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。
Information | ※今回紹介した内容は下記を参考にしています。
『最強の組織をつくる5Sのススメ/戸敷進一(現代書林)』 『RICOH Communication club/5S』 『コクヨオフィスカイゼン活動』 |
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ライタープロフィール
コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。
水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。
ライタープロフィール
コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。 水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。
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