ライター:一色先生
2022.12.07
トッシーこと、一色です。こんにちは。
前回は「知っておいて欲しいオフィスカイゼン策ベスト10」のうち、10位~6位までを紹介しました。↓
教えて!一色先生☆オフィスカイゼン策ベスト10を大公開!(10~6位)☆
今回はお待ちかね5位~1位、カイゼン策トップ5を紹介します!
5位 虹色ハンガー
冬になると多人数ロッカーに同じような色のコートが並ぶと、自分のコートを見つけにくくなります。
▼カイゼン策
ハンガーに色の異なったマスキングテープを使用することで、自分のコートをどの色のハンガーに掛けたかを覚えておけば、すぐに取り出すことができるようになります。
4位 スイッチ見える化
最も基本的で単純なカイゼン策です。一部の天井照明を消そうと思ってスイッチを押すと、他の場所の照明を消してしまったという経験はありませんか?
▼カイゼン策
スイッチに対応する天井照明の範囲を平面図に表示します。連動した場所を見える化するだけで、照明のオンオフがコントロールできます。
3位 予備除菌シート
最近はオフィスの中でも除菌意識も高まっていますが、除菌シートを使おうと思ってフタをあけたら、中身がなかったという経験はありませんか。容器だけを置いておくと、中のシートが無くなっていても気づくことができません。(本当は最後に使った人が声をかけてくれればいいんですけどね!)
「除菌シートの中身が無い」ということを発生させない、つまり「無い!」をなくすカイゼン策です。
▼カイゼン策
除菌シートの容器のそばに補充用のシートをセットで置くことです。そうすると、補充用のハコが空になっていれば一目でなくなったことがわかるので、補充もしやすくなります。
2位 避難路表示
非常時にどのようになルートを通って避難すればよいか、把握していますか?
ビル上階にあるオフィスは普段エレベーターの利用だけなので、もしもの時に階段を使った避難路がわからないといった問題が起こりがちです。
▼カイゼン策
執務スペースの出入り口の扉に避難ルートを表示した案内を掲示します。
この扉を出てどのように進めばいいかがわかるので、初めてその組織に配属された社員さんでも、迷わず避難することができます。
1位 傘持ち帰ってください
晴れた日が続いているのに傘立ての傘があふれている会社は、「仕事が回っていない」と言われます。あなたのオフィスの傘立ての状態はどうでしょうか?
▼カイゼン策
放置傘が増えてきたら、日付入りの「あなたの傘持ち帰ってくださいシール」を対象の傘に貼ることで、放置傘が見える化されます。長期間放置されていることが認識されることで、持ち帰ってくれるようになります。
以上、5位から1位までのカイゼン策でした。
今回は筆者の独断で知っておいて欲しいオフィスカイゼン策を紹介しました。ちょっとした工夫を積み重ねることで、少しずつ働きやすい職場環境に変えていくことができます。
「不便」だなとか、「不安」だなとか、「不具合」とか「不足」とか。オフィスの中でもさまざまな「不」を体験することが多くあるのではないでしょうか。「不」を解消するにはどうすればいいかなと常に意識するだけで、多くのカイゼン策のアイディアが生まれます。「不」があっても慣れてしまうと、気づく頻度も低下してしまいがちです。
机上で考えるのではなく、現場を歩き回って「気になるところはないか」の視点でオフィスを見たり、働く人たちの声に耳を傾けることで、新しい気づきにつながります。「気になるところ発見センサー」のスイッチをオンにして、あなたの働く環境を見直してみませんか。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
Information | 参考:コクヨオフィスカイゼン委員会 https://www.kokuyo-furniture.co.jp/kaizen/index.html |
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ライタープロフィール
コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。
水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。
ライタープロフィール
コクヨに42年間オフィスデザイナーとして勤務。オフィスデザインだけでなくオフィス研究やオフィス運営維持活動も担当。オフィスやカイゼンに関する講演は全国で50回以上実施している。2019年にはデザインスタジオを開業。オフィスのコンセプトづくりやコンペ提案のアドバイスを対応。 水彩画家として個展やカルチャースクールの絵画講師、公募展への応募なども行っている。2020年には初出品した水彩画が日展入選。はやくスケッチ旅行を再開したい。
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