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気になるオフィス!
他社のオフィスってなんか気になる!いろんなオフィスをご紹介します!

ライター:セッキ―

2024.10.18

オシロ:高すぎる天井にクリエイティビティが響き渡る!タイニーハウスが彩るオフィス

今回は・・・
オフィス取材ライターとして10年以上やってきましたが!とうとうお城に行ってきました!!

渋谷区にあるオシロさんのオフィスにおジャマしてきたんです^^ なんだ名前かーーって。いやいやそれがですね、お城級の天井の高さだったんです。

“天井の高さは社員のクリエイティビティ度に比例する!”そんな想いをもって選んだ物件、なんと天井高5メートル!!天井の高さならどこにも負けないお城オフィスでした♪

さて、オフィス内装をつくっていくにあたり待ち受けていた難題は?
広く開放的な空間をどのように料理したでしょう?

さあ行ってみましょう~!

代表の杉山さんが突如天命を受けたのが41歳のとき。(←いたってまじめな話です)

「日本を芸術文化大国にしなさい!」

この天命をミッションに掲げ、杉山さんの挑戦が始まりました。アーティスト・デザイナーとして活動し、そして挫折するまでの間に感じた孤独、悔しさという原体験からオシロの事業を思いつきます。コミュニティの力でクリエイター&ブランド&企業をエンパワーする、コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発しています。

初めはマンションの一室、というよくある話なんですが今回のオフィスは5つ目。オシロ創業前に間借をしていたオフィスから歩いてランチに出る際にこのビルの前をよく通っていて、いつか入居するぞと妄想していたそう。

渋谷からも表参道からも同じくらいの距離に位置するこのビル。真っ白で、大小さまざまの窓がランダムに並んでいてアーティスティック。思わず足を止めて見上げてしまいました。クリエイティブを愛する杉山さんが惹かれるのも納得です。(※このビルは2008年グッドデザイン賞金賞を受賞しています)

画像引用元:オシロ株式会社

杉山さん、驚くべき強運の持ち主なのですが(強運の正体は後ほど)、手が出ないほどの家賃がかかるあこがれの物件をなんとか入手しようと、あれこれ策を講じてみたところ、6年越しの想いが実り、とうとう入居するにいたったのです!! しかも予算内で!

では中を拝見しながらさらに話を進めていきましょう!
こちら、入口からいきなり三角屋根のオウチ?が見えます。おとぎ話の世界に来たような。

タイニーハウス、つまり小屋の形をした会議室が並んでいます。いやこれかわいい!天井が高いから全然圧迫感がない!

中央に間仕切りのように配置された三角屋根の小屋たち。全部で6軒ありました。
入口から奥に向かって大きさがだんだんと大きくなっていきます。入口から、
2人用×3部屋「ナイト」
4人用×2部屋「ビショップ」
6人用×1部屋「クイーン」
チェスの駒の名前なんて心くすぐりますね!

会議室として使用するほか、スペースの間仕切りの役目も果たしているんですね。

答えが先に見えてしまいましたが、これこそが、あこがれの物件を契約して浮かれている杉山さんに立ちはだかった難題でした。

「天井が高すぎて会議室が作れない…」

と夜も眠れなくなるほど困った杉山さんは頭を悩ませます。

「そうだ、小屋を作ればいいんだ」

なるほど。人間、好きなことほど強いものはない。いつかは住みたいと思うほど大好きな小屋が思い浮かびました。オフィス内に作って会議室にすればいいのだということを思いつき、やっと眠れたそうです★^^

内側の壁の色も、だんだんと濃くなっているのがわかります。一番奥のクイーンはきれいなロイヤルブルーですね!内側も外側も、社員さんみんなでペンキ塗りをするのがオシロの恒例行事。

テーブルの奥行きは狭めでコンパクト。

足元に空調が確保されているので、室内の温度管理は適温キープ。

★筆者の気になるポイント!★
ではここから執務スペースの方へおジャマするんですが…通れるのはここだけ!
通路を一か所に制限することで、みんなが顔を合わせるという工夫。ほかの小屋の間にはすべてグリーンがおいてあり通れないようにしてありました。 おや、まだ塗装してないカベを発見!

執務スペースに抜けると、まずパントリー。スナック類、コーヒーメーカーがあって、ご飯のお供も。スナックスタンドがあるだけですごいオシャレに見える!

執務スペースです!テーブルは幅200センチのIKEAの商品で、一つのテーブルに2席。わざと近い距離にすることで社員同士のコミュニケーションのしやすさを図っています。対面でのコミュニケーションを大事にしているため、フル出社がベースだそう。社員構成はざっくり、半分エンジニアさん、もう半分はコミュニティ(OSIRO)を設計・サポートするコミュニティプロデューサーさんです。

手前が広々としていて、社長曰く「バドミントンができるスペースなんです」
たしかに!!天井高いから思いっきりできそう!
まだ塗装されてない部分がちらほら見えますが、ここは、新たな入社者さんにやってもらえるように残しているんですって♪(そうですよね、社長!)

ところどころにアートが置かれています。どれも応援している作家さんの作品。

入り口側に戻りました。広々としたスペースに長い会議テーブル。こちらもテーブルの奥行きは通常のオフィスのものより狭め。心理的距離も近づきそう。

窓の大きさや位置がランダムで一つひとつが絵画のようです。プロ野球のシーズン中は19時ごろになると毎日花火が上がって社内が一瞬盛り上がるのだそう。
「夕暮れも味わいがありますし、青空に飛行機雲なんて最高ですよ」
見てみたいです~青空の日にまたおジャマしたいです!

スタンディングワークにちょうどいいカウンター。イベントの時はバーに早変わりです。
お客様や、社内に置かれている作品のアーティストなど様々なステークホルダーをご招待してドリンクをふるまう、オシロ独自のイベント 「バーテンダーNight」では、誰もがバーテンダーになりきってカクテルを作るそう。魅力的なイベントですね♪

集中したいときの席はこちら。あえて、窓と窓の間のアートを目の前にした配置が面白い。

全部で3席ありました。

最後にオープン会議スペースの「キング」。壁で囲うことをせず、アートで仕切っています。ソフトクリーム?かと思ったら雪山登山?なんとも面白い作品!

レコードなどが置いてあって、こちらも芸術性を刺激します。ん?ジュークボックスも?レトロ感のある空間ですね。

杉山さんがまだまだしゃべり足りないのでガンガンインタビューします!笑

オシロ株式会社
代表取締役社長 杉山 博一さん

――まさにお城っぽいオフィスができましたね!

杉山さん
:ありがとうございます。面積でなく体積4倍の移転です! 私はもともと、アーティストでもあり、デザイナーでもあって、オフィスデザインも経験がありました。このタイニーハウスの置き方、屋根の角度などもこだわって話し合いを重ねました。

天井が高いこと、この窓があることでクリエイティビティは向上していると思いますし、メンバー同士の会話も増えたと感じています。お客様もクリエイターの方が多いので、ステキです♪って言って何度も足を運んでくれますね。
――移転のたびにみんなで塗装する、など移転を楽しまれている感じがします。

杉山さん
:このオフィスは5回目のオフィスですが、社員のみんなは移転を大変だと感じていないかもしれません。みんなが通常業務に集中してもらいたく、仕事に没頭しているうちに、ほぼ私が設計者と進めてしまいました。引っ越しについては、私が2トントラックを借りてきて自分で運転して毎度運んでいました。そうしたら今回ばかりは「引っ越し業者さんを手配しましょう」と管理部のメンバーが言ってくれたので、格安のところにお願いしました。

――そろそろ強運の正体を教えてください・笑

杉山さん
:実はこのジュークボックスなんです。こちらは、電通の常務執行役員だった、クリエティブディレクターの神様と言われる杉山恒太郎さんのものです。ある時からご縁を持たせていただいていて、彼がずっと夢だったジュークボックスを、沖縄旅行に行ったときに見つけて買ってしまったので、置き場が作れるまでオフィスでお預かりすることに。

それが4つ目の前オフィスの時からなんですが、預かりはじめて以来いいことばかり起きるようになって。この物件を奇跡のタイミング、条件で契約できたのも、ジュークボックスを預かってからなんですよ。

――それはすごいですね。しかも同じ苗字ですしね!

杉山さん
:そうなんですよ。恒太郎さん自身が“歩くパワースポット”と呼ばれている方なんで当然の様な気もするのですが、もううちではここがパワースポットになってます。

――こだわりのオフィスでオシロさんのさらなる挑戦が始まっているんですね!

杉山さん
:よりクリエイティビティを高めるためにこのオフィスをつくりました。事業をつくっていくことはもちろん、人と人が仲良くする仕組みを解明することでもあります。これまで世界中のだれもやっていないことにチャレンジしているともいえます。このオフィスだからこそ、この事業が生まれた、世界を変えることができた。将来は、ノーベル平和賞を受賞できるくらいの事業、産業になると本気で思っています!

――ありがとうございました!ぜひノーベル賞授賞式の中継をここから見たいです^^ 今度は晴れた日と、イベントの時におジャマさせていただきますね!


オマケ* 入口すぐのところにどどんと鎮座していたドデカイたまごのようなアート作品は、東京藝大の吉田結美さんが卒業制作で制作された作品「ここち」です。

◆編集後記◆

今回infoで取材の申し込みをいただき、画像を拝見して強烈なインパクトを受けたため、すぐに取材を決めさせていただきました。

憧れだった物件をゲットして大喜びのあとに「しまった、どうしよう」と一喜一憂されたお話はなんともお茶目で、実際取材の大半が杉山さんの半生を伺う感じだったのですが(笑)、社員への愛情が強く伝わるお話であり、オフィスでした。

取材時にペットボトルのドリンクを提供してくださる企業が多い中、マグカップで温かいアールグレイティー(しかもオーガニック!)が出てきた瞬間、とてもほっこりしたのが印象に残っています。どこかの家庭にお呼ばれしたような気持ちになりました。

事業内容がそのままオフィスに反映されていて、アート、アーティストを全力で応援する気持ちが伝わってきました。これから何年後、もっと組織が大きくなった際に、トップだけでオフィスを作っていくフェーズから抜け出す瞬間が来ると思いますが、どんなアーティスティックな変容を見せてくれるのか、今後のオフィスにも注目していきたいです!

Informationオシロ株式会社 https://osiro.it/company

*所在地:渋谷区渋谷1-3-3 ヒューリック青山第二ビル 8階
*規模:114.71坪
*従業員数:30名
オフィスデザイン:杉山博一(オシロ代表)
タイニーハウス設計・施工:竹内友一(ツリーヘッズ代表)
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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