クロレラ工業：100年企業を目指し、新たなイノベーションを創出する発信基地に

今回は、福岡県筑後市に本社を構えるクロレラ工業株式会社さんの、東京オフィスにおジャマしました！

2024年6月、同社は創立60周年を迎えました。クロレラの可能性を信じ、人類に健康を届けたいと突き進んだ創業者の想いを受け継ぎながら、社是である「人類に健康と幸福（しあわせ）を」の実現を目指して挑戦を続けています。

この節目の年には、本社を東京から、巨大なクロレラ培養工場のある福岡県筑後市へ移転。より強固で一体感のある経営体制へと舵を切りました。一方で、東京オフィスは営業拠点として再スタート。今後の新たなイノベーションの場としての役割も期待されています。

今回はその東京オフィスを訪ねてきました。150坪ほどのコンパクトなオフィスながら、執務席のバラエティ、空間のグラデーションが効いたとても考えられたオフィスでした！

まずクロレラってなに？という方に、公式サイトの言葉をそのまま借りますと、
「クロレラは今から約20億年前に誕生したと言われる直径3～8μm（マイクロメートル）の球状や楕円球状をした単細胞緑藻です。食物連鎖の起点であり『生命の源』とも表現される生き物」 とのこと。ビタミンやミネラルなど多くの栄養素を含むもので、健康食品や100％プラントベースフード、原材料にこだわりある食品等など、同社が様々な製品を生み出しています。

こちらがエントランスにずらりと並んだ製品群！

そのクロレラの培養に最適な環境である福岡県筑後市には、クロレラ培養用の巨大な屋外プールを15基も擁する大規模な工場を構えているんですって。

（▼画像引用元：公式ホームページより）

今回取材させていただいた東京オフィスは、商品企画部門やマーケティング部門、販売管理部門、カスタマーサービス部門などの社員が在籍、以前のオフィスから必要な機能に絞って新たな門出を迎えました。

担当者インタビュー
前オフィスで課題だった点や、移転プロジェクトでのエピソードなどお聞きしました。

クロレラ工業株式会社　東京オフィス
永江 主税さん（専務取締役・CSR本部 本部長）※左
菅原 隆司さん（営業本部・業務統括部 販売管理課課長）※右
村井 直子さん（営業本部・商品企画部係長）

永江さん：60周年の節目に本社を福岡県筑後市へ移転し、東京の事務所を浜松町から東新橋に移転し、東京オフィスとなりました。従来の既成概念にとらわれることなく、機能的な働き方ができること、また新たなイノベーションが生まれるような環境にするべく、若手社員を中心にプロジェクトを組みました。

前のオフィスは人数に対してやや広く、会議室も多く持て余していたので、床面積を3割縮小することとフリーアドレスの導入もほぼ決まっていました。そのせいではないですが、11年蓄積した大量の荷物や書類の処分がとにかく大変でした。

菅原さん：最終的に4トントラック3台という廃棄量になりました。最後はエイヤッでしたね。

――それはすごい量ですね！だいぶすっきりしたのではないでしょうか。フリーアドレス導入はスムーズに進みましたか？

菅原さん：長年固定席になじんでいたのでフリーアドレス導入にはかなりの抵抗があって、プロジェクトメンバーですら不安を払しょくできない状況でした。移転のプロジェクトマネジメントと設計を担当してくださったディー・サインさんのオフィスを見学したことで、イメージがとても明確になったんです。

村井さん：見学した時は衝撃を受けましたね。皆さんふらっと来て任意の場所でパソコンを広げて、その場でWEB会議を始めていましたし、お客様との打ち合わせもフラットな場所でされていて…びっくりしました。当社では会議室に入る、というのが当たり前でしたので。

菅原さん：そういうシーンを見たり、最新の什器を見て回ったりなどもして、自分たちも少しずつ意識の変化が起きていって、移転後はもうみんなにも慣れてもらうしかない、という感じで。意外に移転してきてから特にトラブルは起きてないんです。

――それは素晴らしいです！やってみないとわからない部分はありますよね。

村井さん：固定席のときよりいろんな人と接点ができてコミュニケーションも生まれている感じがあります。以前は会議室でランチを取る人が多かったのですが、今はどの席でも飲食自由にしていて、キッチンカーで買ってきて集まって食べる、みたいな動きが見られます。

永江さん：これまでは実直に製品を作り続けてきましたが、今後はクロレラを一般の食卓にあがるような、もっと身近な存在にしていきたいと思っています。そのためには製品も我々も含めて様々なことを変えていかなければならない。そんなイノベーションを起こしていける発信基地のような場になっていければいいなと考えています。

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ではさっそく、行ってみましょう！
ビルの2階に位置するオフィスです、クロレラを象徴するグリーンが見えてきました！ガラス張りになっているため、通路を通る人にはよく見える共有スペースです。

透明感のある美しいグリーンのガラスをバックに、つややかなタイルが印象的なカウンター。
このスペースでは、商品企画部が試作品を試食・ブレストするのにも重宝しているそう！以前は食品の匂いが執務室に充満して困っていたそうですが、執務エリアと遮断されたこの場所なら気兼ねなくできますね！立ち寄った人に試食してもらうこともあるそう、楽しそうですね～

グリーンと木（もく）のナチュラル感で癒されます～
引っ越ししたばかりの頃、フェイクグリーンに水やりをしてしまった社員さんがいたとか！(笑)下は収納になっていて便利です。

ちょっとゆったりできるコーナーもあって、来訪者を待つ間もワークできちゃう。イベントの時はこのガラスの引き戸を全部閉められる仕様。

執務エリアに入りました！内側からはこんな風に見えてるんですね、うっすら人の気配がわかっていい塩梅です。ハイテーブルはAnywayシリーズの落ち着いたディープグリーン、クロレラさんにぴったり！

こちらの一角にはゆったりと腰を下ろしつつ打ち合わせやランチもできるソファコーナー。

社長・役員の方向けの執務ブースもありました。ご在室だったので外から失礼します！全部ガラスにするのではなく、こんな縦長ののぞき窓、面白いですね！

ん～みどりだ。

よく見るとテーブルのふちだけグリーンになってます！技が細かい！こちらはコクヨ製のテーブル「イニシア」で、エッジの色が5種類から選べて、天板の高さも変えられて、お誕生日席にも座りやすい脚の形状、というとってもステキな製品でした！

ファミレス席も充実してます。照明かわいいです。

防災用品、バッチリ入っていましたね！

窓のほうに向かって執務席が並びます。入り口から奥へと、集中度合いが高まっていくようにデザインされているんですね。

丸く大きな窓が印象的です！明るいですね。

フリーアドレスですが、このように一式セットにすれば移動も便利♪ロッカーに入るサイズなんでしょうね。

鞄フックも活用されてますね！

こちらは吸音ばっちりの集中ボックス席。大人気ですね。埋まってます。

反対の壁側コーナーを拝見。窓に面したお部屋は、お客様相談室担当専用でカーテンで仕切られていました。

続いてキャビネットとロッカーのスペース。

その先のバックヤードを進むと、さらにその奥に宅配業者さんとの荷物の受け渡し場がしっかり作られていました！セキュリティのレベルを変えて二重扉形式になっているのがイイ！

会議室の扉がガラスの引き戸！珍しい！（引き戸好き）

これにて見学終了！ありがとうございました！

◆編集後記
フリーアドレスでありながら全員がフル出社、かつ増員を想定しないという珍しいオフィス構築事例でした。150坪というコンパクトな中にも、共有スペース、社長・役員執務ブース、会議室が3室あり、執務エリアではパブリックゾーンから集中ゾーンへと空間がグラデーションにデザインされているのが印象的でした。 フリーアドレスという大きな変化を受け入れたみなさんが自然にお仕事をされていて、順応性が高い社員さんたちに感銘を受けました。

ちなみにお気づきでしたか？
テーブルに備えられたティッシュ、ウェットタイプとドライタイプ両方を置くのが同社のこだわりスタイルとのこと。たしかに、両タイプあったほうが便利ですね！しかも、終業後、各自拭き掃除をして全員が気持ちよくオフィスを使えるように心がけているんですって！

そうそう、共有スペースのほうにカフェコーナーがあったのですが、毎朝淹れたてのコーヒーを飲める環境、うらやましいです！あえて執務室の外にある共有スペースのほうに設置することでリフレッシュもできて、コミュニケーションの良いしかけになっていると感じました。

今後多くのイノベーションが生まれる場になっていくことを楽しみにしています！