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気になるオフィス!
他社のオフィスってなんか気になる!いろんなオフィスをご紹介します!

ライター:セッキ―

2021.11.22

築61年のビルが新しいワークプレイスに。オフィスのNEWスタンダードを提言する、リクルート「KUDANZAKA PORT PARK」

リクルートといえば、銀座や丸の内のピカピカのビル!とかいうイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。でも同社が今回新しく構築したオフィスは、なんと築61年のビル。奇しくもリクルート社の設立年と同じ年にできたビルなのです。

5棟からなる珍しい形状のビルは、オフィスとしての利用のほか、大学の校舎としても活躍してきたビルでなんと3,500坪という広さ。今回その築古ビルの、“古き良き”を活かしつつ様々な技術を導入していきリノベーションされました。プロジェクトで一番盛り上がった点は?と問うと、「このビルが見つかったことが一番の盛り上がりだった」とのこと!

10年以上かけて探し当てた立て壊し寸前のビル、その生まれ変わりっぷりを、たっぷりとご覧ください!

同社は10年以上の時間をかけて、新しい働き方への創造を軸に新オフィス構築のプロジェクトを進行してきました。ここで「新しいオフィスのスタンダードを提言」するべく、コンセプトとして、次の4つを掲げています。

1.チームのABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)
2.ワーカーの活力を養うウェルビーイング拠点
3.何も触れずに過ごせるオフィス
4.地域社会・地球環境との共生


いつもの「気になるオフィス!」仕様で、見学した順にご紹介していきます!ぜひ一緒にツアーに行った気分を味わってくださいね!上記のコンセプトが各所に出てきますので、見逃さないように見ていきましょう~(関連する場所には同じ色で表記していきます)

場所は、九段下。周囲には皇居、日本武道館、靖国神社と、文句なしの立地、なんかとってもいい「気」が流れている感じ!

駅から地上へ出て、すぐ見えてくるのがリクルートの新社屋、KUDANZAKA PORT PARKです。とても大きなガラス窓が、通る人の目を奪いますね。

入るとすぐ、床に敷き詰められた朱色のレンガ、大きな赤いテーブルが目に飛び込んできます。吹き抜けの開放的なエントランスです!

こんな受付カウンター初めて見ました!脇にちょこんとセキュリティカードの返却ボックス、ん~かわいい♪

年季の入ったむき出しの壁には、フロア案内が!めっちゃシンプル!余計な装飾をしない、という意志が窺える!!そうそう、このオフィス、5棟のビルでしたね。中央棟を東西南北の4棟が取り囲む配置です。

ドットデザインの文字が施された真っ赤なサインが印象的!無機質なビルによく映えます。

エントランスに置かれたこのテーブル、なんと脚がない!!

上から釣っているんですね~。もうのっけから驚かせてもらえて、もう興奮気味!!

ではまず、ここ南棟の7階へ。さあエレベーターに乗ろうというところでまた次の驚きが。

通常、出社すればいろいろなものに触れますよね。エレベーターのスイッチ、オフィスのドアノブ、照明のスイッチ。でもここで登場するのが、4つのコンセプトのひとつ、何も触れずに過ごせるオフィス、です。

指を近づければ反応するタッチレススイッチ。(撮影に失敗し、触っているように見えてしまってるけど!)もともとのスイッチパネルが右にあることが、「後付けした」ことを物語っていますが、この先進システム、古いビルに後付けで設置したのは、オフィスではおそらく初のことなんだそうです。

エレベーターの壁にもこのデザイン!これいい!

さあ到着です、南棟7階の「パノラマ」! はい、こちらのドアも、自動ドアでタッチレスなんです~。筆者今のところ、なんも触ってないです!

「パノラマ」の名前にふさわしい眺望を備えた、気持ちのいいゆとりある空間ですね。

什器は数か所の拠点から寄せ集めて使用したということで「ザ・寄せ集め」ですが、なんかしっくりきてて全然違和感ない!逆におしゃれでーーーす!

みてみてこれ!靖国神社の大鳥居が見える、ってだけでなく、参道から入り込んで来るような見え方!毎回出社するだけでお参りしてる気分になれちゃう!これこそ、ワーカーの活力を養うウェルビーイング拠点ではないですか。

窓を開けることもできるので、換気だけでなく、外の自然の音や街のざわめきを感じられるところがステキ。

天井を抜いたことで古いビルお決まりの「天井の低さ」を解消できました。でもそれだけじゃないんです。

床をペロッとめくって見せてくださったのは、電源ケーブル。なんと、ぺったんこ!今回このオフィス、このフラットケーブルを活用することで電源を必要最小限におさえることに成功しているのです!!一般的なやり方ではOAフロアといって床の高さを10センチほど上げて、そこに電源、LANケーブル、電話線を張り巡らすわけですが、今やWi-Fiがあって電話はすべてスマホのため、あとは電源ケーブルだけを何とかすればよかった。というわけでこのフラットケーブルが採用され、床と天井の両方で、理想的な天井高をキープできたのです。

床を這う電源ケーブルや電源タップがないため、つまづいたり、転がして運ぶようなものにはとてもジャマだったあれ、全くないんですね~。人に優しいオフィスです♪

モバイルバッテリーを各所に置き、社員は出社したらまずこれを1個持ってお気に入りの席につく。電源、USB、スマホの充電もこれでできるので一日中安心して過ごせます。大きめのは3~4人用。

筆者が行く前から気になっていた、この自転車!!このフロアが一階で、自転車通勤してる人がそのまま入れるルールなの?と思った方、他にもいますよね?(いないかーー)こんな風に家具と合体していたとは!!

んで、こっちが前の車輪。何ですかこの遊び心は!!
ほんとにこいだらテーブルごと動かせるそうです!!

この自販機。普通はあるものが、ありません、なんでしょう?
そう、取り出し口のフタ!フタを触らずにドリンクを取り出せます♪確かに室内の自販機なら不要だわ!何でもっと早くこうしなかったんだろ!って感心してしまいました。 水道の水栓とハンドソープもタッチレスでした。自宅に欲しいんですけど~

このフロアでは200人ほど収容できるセミナースペースも。早く大人数が集まれるといいな。

窓の向こうには北棟の屋上で社員が休憩しているのが見えますね~。5つの棟が中央棟を取り囲むように向き合っているからこその眺め。左に見えるのが西棟、右が東棟ですね。

こちらの壁全面を利用して、大きな年表がありました。コンセプトにある地域社会との共生から、「九段下という土地をきちんと知ろう」ということでこの年表を作ったとのこと。ところどころにQRコードが載っていてその出来事を深く知ることができます。

こちらの照明パネルもタッチレスなんですって!ただ、基本的には人感センサーでON/OFFされるため、最終退社者が全部の電気を消して回る、などという必要はないそうです!便利!

もう一つ筆者が目からうろこ!だったのがこの階段。はい、扉がありませんね。多くの場合、重い扉を開けて階段室へ行きますが、これなら運動のためにも階段を使おう、という気になる!

さて6階に来ました。3~6階までは執務室になっています。窓側に執務デスクが配置され、窓の外はあの鳥居!活力が養われますねぇ!!

できる限り天井から床まで固定された間仕切りは作らないこと、で、ワーカー同士が顔を見せ合い、空気も循環しやすい。必要な時にはいつでもカーテンやスライド式の戸などで仕切ることができます。

円盤の様なこれは、収音パネル!間仕切りがない分、音への配慮がなされているんですね。

次は中央棟へ行きます!

まっ白いスペースが見えてきましたよ~「中央棟コンビニ」です。
緩やかなスロープになっている道を行きます!

真っ白いこのスペースは、ランチをしたりコンビニで物を買ったりするエリア。

やや!ここのコンビニ、レジがありません

「お好きなドリンクを持って出てきてください」ですって? いやいや、それはまずいでしょ、と思いながらオレンジジュースを取り、バーコードをどこにかざすのかキョロキョロしてみましたが、そう、無人レジすらもないのです!アプリで支払い方法を事前登録しておき、商品を手に取ってただ出て行けばいい。これで支払い完了。もう時代についていけましぇーーん(涙

オールジェンダートイレのサインもかわいい!ダストボックスも真っ白でずらり!

むむ。気になるもの発見。変わった質感ですが、、、このベンチ、ビート板の素材ですって!かなりしっかりしていましたよ。

こちらはテントの素材を使ったベンチ。それにしてもまっちろ。

お気づきの方もいると思いますが、1階、つまりグランドフロアだけは床がずーーっとレンガなんです。繋がっている感覚を得られるのがなんかいいし、今ここが地上(グランドフロア)なのだってことが一目瞭然。

そう、だからこの中もレンガ敷き。1階のワーク&リフレッシュエリア、「ブレイク」です。グリーンが沢山で、なんだか海外のレストランにでも来ている気分♪

この感じ、いい。

もともとあったものを活かしたのかな?と思ったほどしっくり来ていたこの白いパイプ状の腰掛け。軽い雑談を誘発する、さりげないしかけですね。

大きなガラス窓を開ければテラス席が。気分転換によさそう!

1階のトイレをご案内いただきました、その名もコミュニケーショントイレ!なるほど、手洗いの際に顔が向き合うようになっているんですね!

個室の壁にいたのはSUUMOキャラクターのスモミちゃん♪こんな遊び心もリクルートさんらしい。ほかにもいるのかなー探したくなっちゃう^^

北棟は、ロッカーと防災備蓄品の保管庫。窓がないエリアの上手な使い方ですね。ロッカーの使用に関しては、本当に必要なのかどうか、今後検討していくとか。

北棟の2階にはランニングステーション!皇居ランニングやウォーキングしたあとにシャワーを利用できるようになっているんです。ワーカーの活力を養うためでもあり、また地域との共生を促進する意味もあります。

外の通路を通っていくと、西棟のエントランスに出ることができました!

お気づきでしょうか、警備員さんが着席されてます。確かにずっと立っている必要はないですね。当たり前と思われていた執務スタイルを変えることで、持続可能な働き方になっていったらいいな、という想いが込められてます。

西棟2階、「ブレスト」エリアです。たくさんのワークスペースが用意されてますね。

古いビルには柱が多い、ではその柱を利用して・・・間仕切りにもなる可動式ホワイトボード!これは面白い!

このテーブル、中央にいくつか穴が開いてるのはデザインかな、、、と、思ったら。テーブルを移動させるときに、幅の広い天板を持ち上げるための便利な穴だったんだ!見た目よりずっと軽くて、小柄な方でも持ちやすい!チームのABWを支えるための機能として、すべての家具が基本的に可動式になっているのです。

南棟に戻ってきましたよ。2階のミーティングエリア、「ジョイン」です。ここでは5~20名までのミーティングを行えるような場所になっています。イエローのトーンで話も盛り上がりそう!

人数規模や使い方に応じて、仕切りはやはり可動式。真鍮にポリカーボネートという素材、なんか異国で作られた障子みたい!

南棟3階の執務エリア。この高さだと窓の向こうの大鳥居がぐっと間近です。この一段上がった部分のラインが、参道の角度に合わせてある、というニクイ演出。くぅ~~~~!

次は5棟の中で一番床面積が小さい東棟へ。ん?この扉?まさかね。・・・って、開いた~~~!!@@ 入館証かざすだけで開きましたよ!このタイプの扉も自動ドアなのか!
たしかにうっかり手で開けそうになりますね^^;「自動ドアです」って張り紙、正解です。

東棟は部室などに使われていた棟だそう。なんとなくわかる!「ソロフォーカス」と書いてありますね。

うん、天井がぐっと低くなっているので、こりゃ集中できそうです。(右は2階、2人用のフルクローズ会議室)

西棟へ戻って、1階の「タッチダウン」へ。1階なので、レンガ敷きですね!全体に赤くてあったかい雰囲気。

左:このパイプを何本か組み合わせたような形の腰掛け、軽々と動かせるんです!
右:これまたビート板素材を使った半個室スペース!電話ボックスみたい♪

こちらの壁にもビート板素材!スタンディングワークでも快適に。左奥の方に見えているのが、一番最初に入ってきたエントランスですね~!やっとひと回りできました!

いかがでしたか?たっぷり堪能できましたね!!
日経ニューオフィス賞受賞も納得のオフィスでした★
筆者は写真の枚数をシステムの制限内に収めるのが大変でした!(涙)
見づらいところがありましたらごめんなさい。

     *     *     *     *

立て壊しが目前だったのこの5棟のビルが、リクルートにとってゼロから自由に好きなことを実現できる舞台だった。

様々な非接触システムを導入したことで、ビル全体でタッチの機会を約9割も削減したそうです。また特筆すべきは、使われている技術が必ずしもすべてピカピカの最新技術ではないということ。電源のフラットケーブルも、ドアの開閉を自動にする装置ももともと存在していたものです。既存の技術を活用することでオフィスの選択肢を広げることに成功しています。

冒頭でも触れましたが、コンセプトとして掲げられているのが下記の4つ。

1.チームのABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)
2.ワーカーの活力を養うウェルビーイング拠点
3.何も触れずに過ごせるオフィス
4.地域社会・地球環境との共生

筆者は詰まるところ、すべてがつながっているように感じました。

「タッチレス」によって安心安全なオフィスが実現される。それは結局、社員の快適性=「ウェルビーイング」に繋がっています。
また、オフィスに当たり前にある間仕切りをなくしたことで、「チームのABWを支える機能を充実」させる傍ら、余計な資材を使わない=「地球環境に優しい」、という理解もできます。
キッチンカーの利用や皇居ランが「ワーカーの活力を養い」「地域社会への理解」を深めているんです。


最後に、筆者がどうしても撮影したくなってしまった場所をご覧ください。

中央棟の脇にある階段の裏側です。
いわゆる非常階段ではない外階段を日常的に利用する。通常のオフィスビルにはなかなかない体験です!
雨の日は雨を、風の日は風を、雷が鳴ればその音を感じ、夏は虫も飛ぶでしょう、降ってくる雪を手のひらに受けることだってできます。そんなふうに自然を直接、肌で感じることのできるオフィスなんだなあ。

ここに早く、人々の活気が戻ってきますように。

もしも今この瞬間、立て壊しを検討されているビルがあるのなら、ぜひ一度立ち止まって検討してほしいものです。


*オマケ*
取材の帰りに靖国神社を散策しました^^ 本殿側からリクルート新社屋方面を見た写真です。パワーを充填できた感じがしましたよ!

Information株式会社リクルート KUDANZAKA PORT PARK

*オフィス利用想定人数:1,500名
*規模:約3,500坪
*設計:スキーマ建築計画(1~2階 、7階什器)/株式会社コスモスモア(3~7階)
*サインデザイン:株式会社village(R)️
*施工・PM:株式会社コスモスモア
セッキ―

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ライタープロフィール

2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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