ライター:セッキ―
2025.05.16
品川にあるソニーネットワークコミュニケーションズさんに行ってきました!
2年前、ソニーグループ内の企業間連携を強め、事業シナジーを創出するため、ソニーグループ本社の入居するビルに移転しました。固定席をやめてフリーアドレスを導入し、より社内のコミュニケーション活性化を狙ったこの移転プロジェクトでは、各部署から選任されたフレッシュなメンバーが集いました。熱い議論を交わし、作り上げられたオフィス、この2年のうちにより同社らしさを打ち出し、オフィスそのものを楽しんでいるご様子でした!
さあ行ってみましょう~~!
フリーアドレスを取り入れてオープンコミュニケーションに
コンセプトは「オープンなコミュニケーションができるオフィス」。 出社とリモートワークをシームレスに繋ぐ、ハイブリッド型オフィスを目指しました。
まず大きな違いとしては、
移転前)9フロア・固定席
移転後)2フロア・ABW/フリーアドレス
なんと!9フロアとは!しかも固定席ではなかなか顔と名前を覚えられそうにありませんね…
今回のオフィスからは完全フリーアドレス制とABWスタイルを導入!様々な什器で多様なワークスペースが用意され、さらには同社サービスを利用した仕組みも取り入れられています。
まずいつものエントランスから…と言いたいところですが。
ビル自体のセキュリティが1階にありましたので、お迎えに来ていただき、当該フロアに到着後そのままオフィスに。
入ってすぐ広がるコミュニケーションエリアはプロジェクトメンバーこだわりのスペース★オフィスに足を踏み入れた瞬間、おもてなし感がありますよね~!オープンなミーティングやリラックスしてのソロワークに利用されていました。
おやおや、変わった形状のチェアですね…こちらはイトーキの「トボガン」。360度どの方向にでも座ることができ、背もたれかと思えば、逆向きに座るとミニテーブルになる実用的な仕様!
どんな什器にするか、色は?デザインは?と、PJメンバーで和気あいあいと選定したそうです。愛情がこもったオフィスでワークも充実しそうです。
少しゆとりをもったスペースになっているので、今後勉強会やイベント開催が期待されますね♪
社員からのリクエストで設置されたフリードリンクコーナー、「Howdy Café」!落ち着いたトーンでオフィスに溶け込んでいますね。この付近のワークとコミュニケーションを活性化させるにはぴったり♪導入1年後のアンケート調査では9割以上が「満足・どちらかといえば満足」と回答していて、約7割がコミュニケーションの活性化に役立っていると回答しているそうですよ。
「設置に携わったメンバーの頭文字を集めると“HOW”というワードができるんですが、これをカフェの名前にとりいれられないかと考えたんです。そこで、“Howdy”というのが“How do you do?”のスラングだという情報をキャッチして、意味合い的にもきれいにはまったのでこのネーミングになりました。」(渡辺さん)
なるほど!ちょうどいい名前ってあるものですね~!前号の「気になるこの人!」でご紹介した総務の大森さんの「O」もちゃんと入ってるんですね!
そして、めっちゃ気合いが伝わってくるのが季節のディスプレイ!!これは総務さん楽しんでやってるな!
評判が良かったというおみくじと絵馬のディスプレイも。いいですね~、これ。
エントランス付近だけでここまでもりあがれるオフィスもなかなかないです(汗 まだまだ! 植栽をポイントにした大きな丸テーブルも。これはなんだか癒されますね~
取材時はシンプルなグリーンでしたが、こちらでも季節ごとのディスプレイを楽しんでいるご様子!夏の装飾(中央)というのはなかなか珍しいですね♪ちょっと、楽しそうすぎますよ。
さて中央まで歩を進めると、通路がみえます。フロア全体に「N」の文字をかたどった斜めのラインで通路が作られていて、偶発的な出会いを創出しているほか、長テーブルもタテヨコとランダムに並べることでジグザグに間を通るようなしかけになっていました。
ところどころにパンチングの間仕切りが立てられているんですよね。
一つひとつに同社のビジョン・バリューズが描かれていて浸透に一役買っている感じでした。
防災士のセッキーがすぐにとびついてしまったのがこちら。消火器の目印は上にあってこそ意味があるんですよね!遠くからでもとてもわかりやすかったです!マグネット式の目印。
さらに天井に広く目をやると、デスク位置のサインが施されていることに気づきました。なるほど、広いワークスペースには柱がありませんから、天井でわかりやすくしているのですね。とてもスマートなアイディア♪
造作モノの大きなダストボックススペース。その上には緊急事態発生時のフローが置かれていました。ごみ箱付近は目にする頻度が高いので、周知にぴったりの場所ですね!
防災用ヘルメットは各デスクの下に準備されていました。
WEB会議しやすいスペースとして、集音マイクとくねっと曲がった音漏れしにくいスピーカーがセットされた、sound parasol(サウンドパラソル)という製品。ネッシーという愛称で利用されているそう!
「できるだけ個室は減らしてこういったスペースにしています」(総務部部長・渡辺さん)
こんな感じで、近くに別のワークをしている人がいてもご迷惑にならないようです。 (↓画像引用元:イトーキ公式HPカタログ)
自由に組み替えて形状を変えられるミーティングスペース。
大人数でのミーティングやプレゼンに使える傍聴席付きのコーナー。
集中ワーク用の席が並ぶエリア。こちらはスタンディングワークができるハイテーブル。
黒く囲われたエリアは昇降テーブルの集まり。外向きに丸く並べるという珍しいレイアウトですね。
柱を利用したちょっとしたスペースにペア席が!向きが面白い。通路を通る人がよく見えます。
フルクローズのWEBブースは少なめ。「せっかく出社しているのだから個室に入る時間は必要最低限に」という想いが込められた数だと感じました。
続いてセミクローズドな個室エリア。こちらはかなりの数がありますね。
こちらも集中できそうなお席ですね。
最後に会議室です!こちらは「SAKURA」。ピンクのカーペットや座面がやわらかな雰囲気ですね。
こちらは「SPACE」、神秘的な空間をイメージして深みのある青を取り入れています。
さて、実はこのオフィスには同社のサービスであるスマートオフィスソリューション「Nimway」の座席センサーが仕込まれているのです…!
数種類のセンサーを設置することで、座席・会議室の利用状況や位置情報を把握できるんです。個々の社員はスマホでチェックインするだけ。
▼テーブルの下(各チェアごとに。着座すると反応するセンサー)
▼会議室の天井部に取り付けられた広範囲のセンサー
日常的には、誰がどこにいるかを探したいときに便利なほか、下記のような情報を得ることができます。
・1時間予約されてるけど、実際は45分しか使われていない
・10人用の会議室はほとんどの利用が4~5名
・モニターを置いた席?半個室席?人気席ランキング
レイアウト変更や移転の際に、最も効率的なレイアウトや什器の選定をするには、正しい利用状況を把握することが重要ですよね。経営の意思決定に役立つ情報を蓄積できるお役立ちセンサーです。「Nimway」については今後またじっくりご紹介していくのでお楽しみに★
今日はありがとうございました!
◆編集後記◆
今回は、ソニーネットワークコミュニケーションズさんのオフィスにおジャマしました!
全体的に大人っぽいカラートーンで、おしゃれな家具屋さんのようなイメージでしたね。
「9フロアから2フロアへ集約」って、文字で読むとシンプルですが、実際の変化は想像以上でしょう。移転によって「人が出会いやすくなる」工夫が各所にちりばめられ、ワクワクしながら取材させていただきました。
印象的だったのは、オフィスのすみずみに“楽しんでつくった”という空気が流れていたこと。什器やカーペットの選定、カフェのネーミング、季節ごとのディスプレイ…。自分たちの空間に愛着を持ち、それがさらに良いコミュニケーションを生んでいるように感じました。
また、Nimwayで行われる実験のような、挑戦のような。ここから得られる“気づき”が、このオフィスにどんな変化をもたらすのか、次回訪れるのが今から楽しみです。
★ソニーネットワークコミュニケーションズさんの総務でご活躍している大森さんの記事はこちら!→大森祥平「会社を支える仕事をしたい―キャリアチャレンジ制度で華麗な転身」
Information | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 https://www.sonynetwork.co.jp/
*所在地:東京都港区港南1-7-1 *規模:約1100坪×2フロア *従業員数:約900名 *設計/施工など:株式会社ヴィス ★ソニーネットワークコミュニケーションズさんの総務でご活躍している大森さんの記事はこちら!→大森祥平「会社を支える仕事をしたい―キャリアチャレンジ制度で華麗な転身」 |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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