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気になるオフィス!
他社のオフィスってなんか気になる!いろんなオフィスをご紹介します!

ライター:セッキ―

2025.01.10

sync:社内外の境界を越えた新しい働き方へ、未来を見据えたデザインオフィス

今回は、驚くほどデザイン性の高いオフィスにおジャマしてきましたよ!

商空間やオフィス、ビルリニューアル等幅広い領域の設計・施工業務を手がけるsync株式会社(シンク)さんの新オフィスです!

2011年設立の同社は今後さらなる事業拡大に向けて、2030年のビジョンを掲げました。新卒採用や新事業の開始、組織強化のためにも、社員のマインドや働き方をより進化させていく必要性を感じ、オフィス移転を決意しました。

場所は青山一丁目。もとは銀行であったスペースをオフィスとして利用するために、その設計に組み込んだアイディアを探ります!

photo:Yosuke Owashi

エントランス入ってすぐからの眺めです。パブリックスペースだったこともあって、一面のガラスがとっても開放的。

「sync public」と名付けられた、外部との交流が期待されるスペース。 通行人が行きかう姿も日々の刺激になりそうです。
photo:Yosuke Owashi

どうですか、オフィスとは思えないアーティスティックな内装!たくさんの柱をガラスで会議室内に抱き込むデザイン。柱の無機質な感じがめちゃくちゃかっこいいですね。
photo:Yosuke Owashi

一つめの会議室は8名用。エントランス側にドアがあり、奥側のガラス面にはグラフィックのフィルムシートを貼って目線を隠しています。フィルムはグラフィックアーティスト(深地宏昌氏)がデザインしたものだそうですよ。
photo:Yosuke Owashi

photo:Yosuke Owashi

おお!これはスマートですね。ホワイトボードやモニターがあれば必ず必要になるのがリモコンやペン類を置く場所。このアイディアいいですね!

柱にはすべてピンが。引き出して使うものだそうで、アートをディスプレイするためのもの。このスペースを使って、個展などを開催することが想定されています!

二つめの会議室。こちらもドアが手前側にあります。
photo:Yosuke Owashi

貝殻のような珍しい照明は「Illan」というイタリア製のもの。細い線を微妙にずらして形を作っているため、外してみるとペタンと平らになるそう。

三つめ、社内用の会議室だけは入り口が向こう側にあり、ドアがないため奥までよく見えます。奥のほうまで外光が届いていることもよくわかります。
photo:Yosuke Owashi

よく見ると、会議室の途中からカーペットの色が変わっています。パブリックゾーンからプライベートゾーンに入っていくことを無意識的に感じさせる工夫がなされているんですね。

写真の右側が執務スペースになります。
photo:Yosuke Owashi

奥のほうの2本の柱は、その周囲をカウンター席が彩ります。スタンディング作業も着席作業も適していてみなさんかなり使い勝手が良いようですね。お気に入りランキング上位の席です♪

荷物かけや電源も完備。

白い壁面にダイナミックな地図アート。こちらは、syncさんが都内を中心に不動産ビジネスも展開していることから、東京の中心(中央区)とここ表参道・青山エリアの地図がモチーフになっています。これにはみなさんの士気も上がりますね!
photo:Yosuke Owashi

空間が華やぐ美しい色合いに癒されます。

▼「Sky Pocket」/作:沼田愛実氏
photo:Yosuke Owashi

一人用席はこの日ほぼ満席!両隣に人がいても程よい距離感です。

では奥のほうへ歩みを進めて、フリーアドレスを取り入れた執務スペースです。デスクの向きをランダムにすることで目線が合わず集中できそう。昇降式で自由に高さを変えて使われています。

温かみを感じさせるデスクパネルですね。足元の荷物入れやデスク上の小物トレーは浮いているのがいい!簡単にキレイを保てますね!

実はこのデスクパネル・・・
もとはこちらのグリーンのファブリックが貼られていたものだったんです。劣化していたこともあり、はがして塗装する目論見だったのが、現れたこの木目がナチュラルでいい感じ!となったのでそのまま採用したそう!

そうそう、三つめの会議室は執務スペース側に入り口があったのでおジャマしてみます~。椅子がふかふかです♪
photo:Yosuke Owashi

これまた変わった照明です。(「AlmendraS2Y short」Flos社製)
photo:Yosuke Owashi

ジグザグの動線も、偶発的な交流を生み出すしかけのひとつに。

のれんの奥には・・・

わぁ。ツールが整然と並んでいます。非常に気持ちがいいですね!整頓上手!

「オフィスの整理整頓が現場の整理整頓の意識向上に繋がる」とのことです!

壁に向いた集中席もしっかり5席。

めちゃめちゃ分厚いフェルト地でしっかり吸音してくれます。

一番奥には大きめのテーブルがありました。ここのスペースで朝礼も行われるそうです。

図書館風な集中席も人気ありそうですね。

機材はこちらの柱テーブルに。オンライン参加のメンバーに中継します。

なんと!さらに小さめの会議室が2つもありました!

昇降テーブルで立ち姿勢でもOK。日本人は座りすぎらしいですからね、健康経営がしっかり行き届いている印象!

ポイポイ捨てやすいごみ箱、このつくり、とてもスマートで素晴らしいですね。中が見えない絶妙な高さの扉。

作業台にもなる、スタンディングのワークもできるロータイプの本棚。ワークポイントめっちゃたくさんありますね!

一番奥から見た眺め。ほどよく外が見えていますね。

フォンブースは2基設置。このコンパクトなオフィス内に機能がぎゅっと凝縮されています。

オフィス移転で意識改革にドライブを

sync株式会社
代表取締役/鮎川 三郎 さん
経営企画室 室長/鈴木 聡 さん

▼写真左から、鈴木さん、鮎川さん

鮎川さん:2030年に向けた事業拡大計画に伴い、私を含めた会社全体でさらなる意識向上を図りたい、そんな想いを新しいオフィスに込めました。

我々の仕事は、プロジェクトの旗振り役としてチームを牽引する力が不可欠です。そのためには、社内外を問わず活発なコミュニケーションやリーダーシップが重要です。新オフィスは開放的な空間とアクセスの良さを活かし、自然と人が集まり、組織の力を高める場にしたいと考えました。

例えば、プロジェクト単位でのディスカッションや、異なる部署間での交流促進を目的としたミーティング スペースなど、主体性と能動性を育む仕掛けを取り入れています。また、「sync public」というギャラリースペースを設け、社外の方とも自然な接点が生まれる環境を用意しました。この取り組みを通じて、社内外のつながりを深め、組織全体の成長を促していきたいと考えています。

――そういった意味では、この物件はぴったりですね。

鮎川さん
:はい、もともとは銀行として使われていた商業用の区画とされている場所ですが、物件を見て即決しました。特に大きなガラス面は、採光の意味でも大きな決め手でした。
photo:Yosuke Owashi

鮎川さん:柱がたくさんあることが大きな課題かと心配していましたが、逆になかなかほかにはないデザインになりました。中央に壁を作らず、ガラスの会議室をおくことによって外から内へと「浸食」するというのがコンセプトになっているんです。

▼外部との接点を生む「sync public」ではアートの展示会も開催される
photo:Yosuke Owashi

photo:Yosuke Owashi

働き方もオフィスの使い方も新たな挑戦

鈴木さん
:フリーアドレスを導入しましたが、毎日違う席を選ぶというルールにしたことで、隣に座った人との会話が生まれています。鮎川も毎日の業務に合わせて席を選んでいますね。

――スムーズに導入できましたか?

鮎川さん
:旧オフィスで、半年ほどかけて入念に準備しました。まず全体の4分の1の席をフリーにして、特定のメンバーで使い、一週間ごとにメンバーを替えて順番で全員回るように。

フリーアドレスもそうですが、今回依頼したディー・サインさんには社員の意見調整においても心強いサポートをいただきました。

会議室の数が減ったことへの懸念には、「使う時間帯をずらす」ことで問題なく使えること。大人数の部屋が必要だという声には、使う頻度を確認し「月一回ならば、ビル内の貸会議室を使えば問題ない」との提案。オープンまでに計2回オフィス説明会を開いていただき、着実に社員の納得感が上がっていき、大変助かりました。

――社員の反応はいかがでしょうか?

鈴木さん
:いろんな席で気分を切り替えられることは好評ですね。集中作業、もしくはカフェのような雰囲気で周囲とコミュニケーションをとりながら仕事できます。

昇降デスクに関しても、業務内容や気分によって座ったり立ったり、みんなフリースタイルでやっていますね。

鮎川さん:現状、すでに増席をしていますので、オフィスのキャパシティを変えずに増員に対応できるよう、テレワークを含めたフレキシブルな施策も取り入れていきたいと思っています。

――ありがとうございました。

取材を終えて

筆者が取材してきた中で5本の指に入るレベル感の、デザイン性の高いおしゃれオフィス感でした!単におしゃれ、かっこいい、というだけでなくコンパクトな中にも必要な機能が凝縮されていましたね。フリーアドレスの導入のしかたはマネできそうな点ですし、何より設計会社さんとの信頼関係が築かれていて素晴らしいなと思いました。

社内外の交流を意識した場の使い方がしっかり想定されていましたので、今後「sync public」がどのように活用されていくのか、期待したいと思います!

Informationsync株式会社 https://www.sync-g.jp/

所在地:東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館1階
*従業員数:48名
*規模:180坪
*設計:株式会社ディー・サイン
*Photo Credit: Yosuke Owashi (※一部筆者撮影)
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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セッキ―

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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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