ライター:セッキ―
2024.12.11
こんにちは!家具メーカー、オフィス業界の展示会がのきなみ開催された11月、アナタもどこかへ足を運んでみましたか?各社ともテーマや規模が違ってそれぞれに楽しみも学びもあったのではないかと思います!
今号は、11月18日~22日の期間で開催されていた、PLUSさんの展示会「オフィスのイゴコチ展2025 presented by PLUS」(場所:恵比寿ガーデンプレイス)についてご紹介しますね!
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【1】“イゴコチ”を体感するための10の体験
【2】新製品もりだくさんのPLUS のライブオフィスを見学
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ではイゴコチを見つける旅に、出発でーーす!
PLUSさんは、春に開催されたオルガテック東京2024に出展していて、その展示が準グランプリを受賞しているんです。
▼オルガテック東京2024にて準グランプリを受賞した展示 画像引用
【1】“イゴコチ”を体感するための10の体験
「オフィスに求める居心地」がひとそれぞれ違うということに注目し、「居心地」を司っている要素をピックアップして、体験してもらうという趣旨の展示です。
音のイゴコチ
まず音の反響体験から。この2つのボックスの中で手を叩いてみたり声を出してみたり。全然聞え方が違いますね。
右のほうのボックスの内側はこのように細い隙間の空いた木が貼ってあり、音が隙間に入っていく習性を利用した吸音機能になっています。奥には小さい穴、さらにその奥にロックウールという綿のような素材が仕込まれていてそれで反響しないようになっているんだとか。
吸音材というとフェルトなどが多い中、木の素材なのでサステナブルな感じがします。スタジオ、音楽室などで採用されることはありますが、建材のため消防法との兼ね合いから採用のハードルは少し高めなのだそう。
隣の人との距離感のイゴコチ
こちらは隣の席の人との間隔を調整できる装置で、イゴコチを探ります。左端の席に座り、ボタンを押すと、どんどんお人形が近づいてきます。少しずつ調整してみたところ、彼は75センチくらいでした。
うーん、私は100くらいがベストかな~。100の人、多いんだなあ。
この方はだいぶ離れた席をご希望ですね・・・
1分間いたいと思える?カフェでのイゴコチ
コミュニケーションを活性化するには社内カフェは効果てきめん!と導入するオフィスが多いものの、モノだけ置いて終わり、というケースも結構多いそう。
1 分間滞在させるには?と考えられたおススメのしかけがここで紹介されています。PLUSさんが実際に実践したものだそう。たしかに雑誌があればあっという間に経ちそうです。おやつをちょっととって立ち去ったらたぶん0.5秒くらいですよね(笑)
ソファの座りコゴチ
お次はソファの座り比べ!家庭用とオフィス用、座り心地が全然違いました。
写真の男性のほうは、しっかり背もたれに背を預けてリラックスできそうな家庭用ソファです。お尻も沈み、オフィスでは場合によってはちょっと偉そうに見えてしまうかも?
左が家庭用ソファ、右がオフィス向けソファで、見た目にも固めとわかりますね。反発する素材が使われているため沈みこまず、前かがみになりやすくできていました。打ち合わせやワークがしやすい感じでした。
書類スペースの見直し
次はペーパーレスを推進するとどれだけのスペースが生まれるか、という体験。写真くらいの収納庫1台の家賃を計算すると?とか、1年で探し物をする時間を人件費に換算すると?といったクイズ形式で体験していきます。
「この収納庫を25台なくせば、このくらいのスペースが別のことに使えます」というのを全身で(あと床の表示で)表してくださいました!わかりやすいですね(笑)! 先ほどのカフェなどに活用できそうなスペースです。
囲われるイゴコチ
「今日中にあと5個アイディアを出したいとき」と書かれています。
さあ、どのくらい周囲をクローズするのが心地よいのか、の境界線を探ってみようということで作られた製品「HUTTE Ⅱ」。筆者これが見たかったんですよね~
ガラガラ~と動かして、背面だけ隠した状態。
全部クローズした状態。素材がメッシュで色がグレーという絶妙な隠し具合です! このほかに、3人用で使える360度回るタイプもあるそうです!
木材のイゴコチ
緑視率はよくききますが、ここでは「木視率(もくしりつ)」が及ぼす心地よさを実験。高ければ高いほどリラックス効果はあるものの、集中作業にはどう影響する?4種類のパターンをのぞき込んでみましょう!
まずは0%
次は30%です。家具だけですね。
45%は家具と床も木材に。
最後は天井も木になって90%です。
見終わったらこちらでお好みの木視率を投票!意外に0%もいるんですね。
いや~面白いことなさいますね。ずっと楽しいです。
おや、こちらの柱になにやら書いてありました。
「むやみに木視率を高めればいいというものではなく、作りたい空間に合わせてちょうどいい木の使い方を探っていくのがよさそうです」
以上、体験コンテンツは10のうち7つをご紹介しました!
【2】PLUS DESIGN CROSS(プラスさんのライブオフィス)見学
ではここから、PLUSさんのオフィスへ!本社は虎の門に構えていますが、2年ほど前にここ恵比寿ガーデンプレイスにショールームを兼ねたライブオフィスとして誕生しました。
まずは新製品のワークピロティ。やぐらっぽい感じで、外側からもアクセスができるのが自由な感じでいいなと思いました。
こちらはブラックのタイプ。囲いはウッドカーテンにも布のカーテンにもできます。
外側はこんな使い方。アレンジがいろいろ期待できますね。
オフィスナップは仮眠できるチェア。
これいいな!頭がすっぽりと覆われて、めっちゃ遮音が効いてます!もう少しリクライニングしてたら本気で寝てしまうので絶妙な角度ですね。ヘッドは取り外し可能です。
このチェア面白いくないですか?ハイチェアって動かさずに座りたいですよね、片方が開いているのって座りやすいですよね。
変わった素材のテーブルです。パネコ®(廃棄衣料から作られたボード)を天板に使用したテーブルでした。
「はたらくをたのしく」がコンセプトのGARAGE(ガラージ)コーナー。カジュアルめな雰囲気の家具が並びます。
前橋工場で生産しているカスタマイズデスク、ちょっと異形の脚なんかも自由に作れるそう。コラボで特注カラーのアイテムを展開してまして、こういうブラックのフレームもなんか結構珍しいと思いますけど、GARAGEはハーマンミラー社とのコラボレーションもしているので、オリジナルカラーの特注品も♪(セイルチェア)
インテリア性のあるガラスのホワイトボード。カラーも豊富です。久しぶりに「オフィスのヒロくん」を描いてみました。
こちらはだいぶこもり感強めの集中席エリアにきました。没入感マックスです。
こちらの「ベネス」、座ってみたらかなりのフィット感で心地よい!チェアの背面というとメッシュが人気ですが、張りが良すぎてホールド感があまりないのがネック。でもベネスは腰をしっかり支えてくれるというコンセプトで出したチェアだそう、さすがです!高級感漂うモザイクっぽいクロスは恵比寿オフィス用におめかしされた特注品とのこと。
チェア体験コーナー!売れ筋の人気チェアを環境に配慮してリニューアルしたものが中心です。ペットボトルの再生材を活用した製品、さとうきび由来の繊維とまぜた素材なども。トータルコーデを可能にする新色展開も。
こちらのFita2は、座る人の体重を感知して自動調節でロッキング(背が倒れる)してくれるそう。また座面がスライドするので、後方を気にせずロッキングできるというコンパクトさも魅力です。
反対側にわたると、新製品のワークハーバーが見えます!ちょっとうまく全体像が撮れなかったのでこちら。(画像引用)
スクリーンというヨットの帆を思わせる囲いが、安心してとどまれる港をイメージ。風を受け力強く新たな波止場を目指すヨットのように、チームの結束力や仕事の推進力を高める場を提供したいという思いが込められています。 ソファ座面は立ち上がるときにちょっと手をつけるくらいの大き目サイズ。下に荷物置きがあるのも親切設計ですね~
国産材プロジェクト「モクラル」では、成長速度が早い広葉樹「センダン」を使ってたくさんの家具、ビチェンダシリーズを生み出しました。今回は価格的に少し求めやすくした「ビチェンダラモ」という新商品が誕生。表面はメラミンで、芯材は国産の杉。このスツールもニューモデル。
こちらの新製品のホワイトボードは「インテルナ」。コロナ禍で一時期ニーズが落ちたホワイトボードもまた戻ってきているそうで、リアルに直感的に書けてオフィスインテリアの中にも溶け込めるような木目調のデザインが特徴的。盤面が左右スクロール式になっていることで、裏返さなくても作業を止めずにどんどん書き込めるようなつくりです。
さらにこちらの「クリエイティブボード」は、AI カメラが上部についていて、在宅ワークのメンバーもリアルと同じ臨場感で参加できるようになってる!「見えない、参加しづらい」といった疎外感を払しょくしてくれます!
最後は「イゴコチの見える化」ということで、こちらへ。
温度、湿度、CO2濃度、照度、人数、音のセンサーを設置しイゴコチを見える化。測定結果をオフィスに反映することで利用率の向上、イゴコチの変化を実感。
あ~楽しい時間がもう終わってしまいました。最後にノベルティとして、袋に何か書かれたドリップコーヒーをいただきました。アンケートで「雑談を」と言われても何を話していいかわからない、という声が多かったことから、雑談になるネタが書かれているんです。これはオフィスに置いておきたい!
以上、PLUSさんの「オフィスのイゴコチ展2025」でした!
参考になる情報はありましたでしょうか?最近の出社ムードに、アナタのオフィスでも何かしら見直しを検討されているのではないでしょうか。展示会期間が終わっても、PLUSさんのオフィス見学は随時受付中です。ぜひ、実際にPLUS社員が働くイゴコチの良い環境をその目で確認してみてくださいね!
見学ツアーのお申し込みはこちら
Information | PLUS ファニチャーカンパニー https://kagu.plus.co.jp/
ワークピロティ HUTTE 2 ベネスチェア ガラージ公式サイト モクラルプロジェクト |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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