ライター:セッキ―
2024.01.29
見慣れたロゴマークが出迎えるエントランスに立つ。黙々と作業するスタッフたちの映像にしばし見入ってしまう。ここは一体・・・?本当にオフィスなのかな・・・
こんにちは!!
開幕30周年となったJリーグ、正式名称→公益社団法人日本プロサッカーリーグさんのオフィスにおジャマしてきました!(2023年12月取材)
何を隠そう、わたくし、家族まるごとサッカーファンでございますので取材の日をそれはそれは楽しみにしてまいりましたー☆
では早速、行ってみよう~~~~♪
エントランスに到着。
正面に立ってみます。静けさと真っ黒な壁が目の前の映像に意識を集中させてくれます。少し緊張するほどです。モノクロの映像に浮かび上がるのはスタンバイ中のスタジアムスタッフさんたち。ゴール付近で調整をする人、客席の清掃をする人、芝生の手入れをする人・・・このまま入らずにしばらく見ていたいような気にさえなる。
ガラスの自動扉が開きます!
「ワァーーーーーーーーー!!」熱を帯びた歓声とともに、一気に画面が変わりました!!!さっきまでの静けさとは打って変わってもう大興奮!!Jリーグを愛し、クラブを、選手たちを支えてくれているサポーターへのリスペクトをこういう形で表現しているんですね、ちょっと選手になった気分♪
これはまた違うクラブチームの映像です。いやこれ、一体何面投影しているんでしょう??すごい迫力です。
太田晃さん(経営基盤本部・総務部部長 ※取材時点)
「Jリーグの良さは熱量、躍動感、ライブ感。それらを象徴するのがサポーターの歓声です。ガラスが開く前は、グランド整備員、清掃員さんなど試合を準備する裏方の方々へのリスペクトを表現。扉が開いてからは、サポーターの熱量、躍動感が伝わるように表現しました。訪れる方々に、Jリーグの魅力を存分に味わっていただけるエントランスが完成したと思っています。」
筆者的には、裏方で働くスタッフさんたちが映っているのを見てとても感動しました!
選手OBやクラブの関係者等、サッカーにまつわる方々が多く訪れるオフィスなので、サポーターの映像と歓声に包まれるこのスペースは、何度訪れてもテンション上がりそうですね!
「今後、出身クラブやその方の推しのクラブなど、来訪者に合わせた映像を選んで投影できるようなシステムを組み込んでいく予定なんです。」
それは嬉しいですね!
もう一度おさらいしてみます!入り口の両側が斜めのラインになっているのは、スタジアムの入り口を表現しているそう。
右の壁には日本全国のクラブチームのエンブレムをディスプレイ。
映像を投影していたのは会議室の壁だったんです。5つの部屋が入口を取り囲むように配置されていて、その壁に投影しているというわけ。
会議室の中はシンプルスタイル。それぞれのネーミングは、世界各地のスタジアム名を採用しました。
奥の方へ進むと、ちょっとしたワークスペース。壁には大きく、明治安田Jリーグのシャーレとルヴァンカップトロフィーが、スポンサーとチャンピオンチームへのリスペクトを表現した場所です。毎年変えないといけないから大変ですね。
◆移転のきっかけ◆
昨年30周年を迎えたJリーグ。日本サッカー協会が保有していたビルの売却を機に新たな移転先を探していたところ、タイトルパートナーの明治安田生命ビルから空きフロアの紹介があった、とのこと。全国60のクラブが集まる組織であり、また記者発表なども多いため、東京駅からすぐそばのこのアクセスの良さは来訪者からも喜ばれているそうです。
では続きを!
会議室の一つかと思って開けてみたら、チェアマンのお部屋でした!このお部屋はエントランススペースと、中の執務スペースの両方からアクセスできる作りになっているんですね。では失礼しまーす。
たくさんの来訪者をお迎えできるよう、広々設計。
とにかく贈り物(贈られ物)が多いそうで…
壁に沿ってスッキリと、飾りもの専用棚!あらかじめ作っておく、というのいいですね、参考になります!
ではチェアマン室を出て執務スペースにおジャマしちゃいます!コーヒーサーバーやハイカウンターがあってみんなが集まるマグネットスペースですね。
通常のゴミ分別のほかに、紙ごみの分別がこんなしっかりした引出しタイプになってる!デザイナーさんのこだわりですね。
スタジアムを想起するようなパンチングのパーテーション。これ実は2重なんですね。少しずらして設置することで向こうが見えづらくなってて目隠しの意図があるのだそう!なるほど!
電気スイッチのそばにはわかりやすく配置図。
真っ黒なエントランスとは対照的で明るい執務室ですね~~仕切りがなく見通しがいいです! もともとフリーアドレスは導入されていたので、今回の移転で何種類もの席が用意されABWの運用が実現されました。
執務室のテーマは、「15%のスポーツ感」
15%って控えめな気もしますが、業務の内容はスポーツ感1000%ですもんね。
「落ち着いた環境で働くためにはそのくらいがちょうどいいのでは、ということで提案を受け入れました。サステナブル感重視→床材とか天井は流用、そこに調和する家具を選定。当初よりいろいろとアップデートしているのでもっと下がっているかもしれないです(笑)」(太田さん)
早速出てきました!壁にある点々は、ボールの軌跡をイメージしたものだそう。
WEBブースは2基。
窓側(右)に集中スペース、クリアなパーテーションを挟んでテーブル席、ゆったりした通路を挟んで左側に会議室が並びます。窓からの採光が活きていて会議室まで届きます。
窓側の集中スペースとの間は、ガラス壁と、サッカーのゴールネットをイメージしたアミアミのカーテンでやさしく仕切られています。遮音目的と、ガラスへの衝突防止の意図もあるそう!なるほど。
いろんなタイプが設けられていて、選び放題!
こちらも集中できそうですね。
これもいいなあ。背後をとられたくない人はこれ好きですよね。
個室の会議室は什器がそれぞれ違ってカラフル!ほかにあまり色を使っていないのでちょっとスポーツ感が出ますね!サッカーボールが飾ってあるのかと思ったら卓上ファンでした^^;
角のコーナーを使ったこんなスペースもありました。バームクーヘンみたい♪カーテンで区切ることもできちゃう。
窓に背を向けた席もありました。通る人の顔がよく見えます。
ソファ埋め込みタイプの電源、便利。
足元に防災用の備蓄品。
リラクゼーションスペースの一角。ウォーターサーバーや低めのソファなどがありリラックスできる落ち着きのあるスペースですね。
大会議室「アステカ」です。メキシコにあるとても大きなスタジアムの名前ということで、誰もが納得のネーミングですね★
個室にせず、カーテンで仕切るスタイルというのがいいですね!いつもはオープンにして広々と。多用途に使えます。
スクリーンは2壁に設置されているので、どこに座っても見やすい。
Jリーグ理念を英語に翻訳したものを直接壁に。おしゃれですね~。
チェアマンがよく理念に触れながらお話をされるため、頻繁に通るこの場所に。(この右にエントランスに繋がる扉あり)
執務室はここまで!とても落ち着いた雰囲気でしたね。
オマケで案内していただいたのがこちら、記者用スペース!(筆者には嬉しい響き♪)
エントランスを出て廊下のつきあたりに設けられていました。記者会見や取材対応が多い同社ですので、記者さんがそのままここで作業できるようにとの配慮、素晴らしいです。
以上、ありがとうございました!
◆編集後記◆
いかがでしたか?
エントランスの真っ黒な引き締まった雰囲気から一変、爽やかな白基調の大人な執務エリア、メリハリがたまらなかったですね!来訪者を出迎えるエントランスにはコストをかけて、他の場所はなるべくシンプルにサステナブルに、というコストのメリハリも効いていました。
コロナ禍の中で始まった移転プロジェクトでは、フロアをなるべく減らして、大会議室も不要、といった考え方で進められていたそうです。それが、コロナ禍の状況が変化するにしたがい、決定事項がつぎつぎと覆る事態に。結果、広さは前オフィスの1.5倍程度になり、ハイブリッドワークを意識したオフィスが完成しました!
現在オフィス利用者160~170名に対し100席程度を用意。見通しの良いレイアウトとマグネットスペースによって、リアルのコミュニケーション増加が実感できているのも喜ばしいですね。
Information | 公益社団法人日本プロサッカーリーグ https://aboutj.jleague.jp/corporate/
*従業員数:約170名 *規模:440坪 *設計:SIGNAL Inc. *プロジェクトマネジメント:株式会社ディー・サイン |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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