ライター:セッキ―
2024.01.17
寝具といえばだれでも一度は手に取ったことがあるはず、西川株式会社さんのオフィスにおジャマしました!中央区日本橋富沢町にある本社は道路を挟む2棟、執務スペースのある第一ビルと、研究所やショールームを含む第二ビルで構成されていました。
458年もの歴史を持つ西川さんが入居するのは築60年ほどのビルですが、2021年以降、耐震工事のタイミングで少しずつリニューアルを進めてきたそうです。前号*にて、「ちょっと寝ルーム」や「日本睡眠科学研究所」、「ショールームを模した疑似店舗」などがあることはご紹介してきましたが、今号ではじっくり執務エリアのほうまでご紹介したいと思います!
*「眠り」への取り組みが健康経営®のカギになる!眠りのプロ・西川の提案
ではレッツゴー!!
第二ビル
まずは第二ビルの方から。こちらが入口です。眠りを誘うような暗さですね。
階段手前の右側の壁には企業理念。筆者、この西川さんの取材で触発され、今年の目標は30分早く寝る!です^^
左を向けば社是。
さあ入ります。こちらは1階がプレゼンスペースになっています。なんかすごくいい香りがします~★
ムーディーな暗さの中、超短焦点プロジェクターがいくつも設置されてて、同社の歴史から事業拡大の変遷、現在の取り組みなどがムービーによって説明されていきます。1566年は同社創業の年。はじまりは蚊帳だった。WEBサイトのアドレスにも1566という数字が盛り込まれているんですけど、これだったんですね。
生活者の求めるモノづくりを行う会社だったのが、現在では睡眠と健康に着目し、より快眠を実現できるための研究を重ね様々なことに取り組んでいる、ということが説明されていました。
現在、2,000人以上のアスリートたちが西川の寝具を利用しているとのことで、かの大谷選手が実際に利用している同じ高さの枕なんかもディスプレイされてた!ちょっと興奮!
2階です!同社の主力商品、エアーをお試しできる疑似店舗に到着。こんなにいろんな色あるんですね。
これ、右から左に向かってだんだん高品質(そして高価)になっていくそう… 「店頭で、寝てみてください、といってもなかなか寝にくいと思うんですよね。なのでこちら座ってみてください」はは~なるほど、確かにね。座るのは抵抗ない。ということで座ってみました。
「面で沈むのでなく点で体圧分散されるんですよ、寝返りも打ちやすいんです」という説明をいただいてます!特殊なカッティングで通気性もいいのでムレにくい、ダニもつきにくい、、、理想的過ぎる!
このままだと買ってしまいそうなので次行きましょ、次。
こちらはオーダー枕の疑似店舗ですね。
こちらは女性社員たちによって開発された「ニューミン」。寝具にできる美容とはどうあるべきか、というスキンケア発想から生まれた製品。肌や髪に負担をかけない枕やビタミンEが織り込まれた生地を使ったピローケースなど。なんと化粧品登録されているんですって。
このフロアには他に「ねむりの相談所®」があり、また7階には日本睡眠科学研究所がありました。前号でも触れましたので詳しくは→こちら
それではいよいよ、お向かいのビル、第一ビルにおジャマしまーーす!各階決まった部署が割り当てられていますが、基本的にはフリーアドレスの運用。
第一ビル
5階は広報、マーケティング、商品部などの部署の執務エリア。見通しイイですね!照明はサーカディアンリズムを採用していて、夕刻になると少しオレンジっぽい色になるそう。
壁がわにずらりとロッカーやキャビネットが並んでいます。スタンディングスペースもあります。
なんか吊られているのは、高速道路の防音壁などにも使う素材ですって!!同社グループが生産しているもので、それを利用してデザインしたもの!吊るの、いいなあ。オフィスに取り入れたい方はご連絡を!!(笑)
4階に来ました~
雰囲気が変わったな、と思ったらデザイナー部門のエリア、一気におしゃれ感が!お客様もお迎えし、商談などにも使われるフロアだそう。
右に向かって横に長いフロア、中央部分にガラス張りの会議室が並ぶことでフロアをうまく仕切っています。手前は通路、向こう側は執務エリア。両側からアクセスできるのも便利ですね。
フェルトの吸音材、照明の周りにつけちゃってる~眩しさ軽減。
エアーでできたクッション?!これはお尻が喜びそうです♪
ちょうど投影されていたのが生地のパターン。「600万パターンの模様があります」 すご!!
マットレスの中身の素材ですか?通路の壁面にアーティスティックに貼り付けられてる!これ使えますね。マットレスの素材ってオフィスと親和性があるんだなあ。面白い。
通路になぞのトビラ発見~ 「どこに興味示してるんですかっ」って突っ込まれました(笑)。 なにか隠してるんでしょうね、きっと。
こっちも壁に吸音材。いろいろな色があるからアクセントに使えますね。
執務スペースはBGMの小鳥のさえずりがいい雰囲気♪細かいけど、右の壁にカラフルなパネルが大量に貼られてて、いい仕事してるんです。空間を彩るのに高価なアートは不要。自社製品で愛着も湧くってもんです♪
柱の使い方、うますぎません?柱大賞を差し上げたい(笑)
たくさんの引出しにたくさんのハギレ~ 低めのキャビネットやロッカーを並べてちょうどいい高さの作業台になってます。生地を広げたりするのに広いスペースが必要なんですね。
フェルト地の吸音材、今度は積み上げ型!全体的にスチールの間仕切りが使わず、見通しがいいですね。
Makuakeで大ヒットしたという商品「お尻の枕」!座る時間が長いという日本人に向けて考えられたものだそう。
こちらはまた大胆な飾り方の印象的なテキスタイルたち!間仕切り上手だなあ~ 柱を使った本棚は見せる収納。マネしたいですね。
地下には食堂と、ウワサの「ちょっと寝ルーム®」がありました。
お昼を過ぎると必ずやってくる睡魔…同社では午後の快適な業務遂行のために、15分程度の仮眠を推奨しているんです。 ★筆者も体験させていただきました!詳しくは前号をご覧くださいね!→「眠り」への取り組みが健康経営®のカギになる!眠りのプロ・西川の提案
最後は7階!
なんか沢山そびえたってますが・・・予約制で使う集中スペースだそうですが、ぶつかっても痛くなさそうなのは、敷き布団に使う素材を利用したパーテーションだからかー。っていうかもう個室!ファスナーでつなげちゃってる!
なるほど、吸音性もバッチリってわけですね。台形のデスクがぴったりですね。
え?しかも、有事の際には広げて敷き布団として使うことができるって・・・なるほど素晴らしい!ソフトでいいですよね。省庁や自治体でも好感触だそう。
週初めにはたいてい全部埋まっているそうです!人気!
◆編集後記◆
いかがでしたか?
寝具がこんなにオフィスに活用できるなんて!でしたね^^
古いビルは柱が多くあったり天井が低かったりと、マイナスに感じる面もありますが、スチールの間仕切りを使わないことが、上手なレイアウトの一助になっていると感じました。
マットレスの材料を吸音材としてあんなにふんだんに利用していたこと、またテキスタイルを飾って間仕切りにしたり、生地の素材をアートとして飾ったり、自社製品(やその材料)に第二の活躍の場を与えていることがとっても印象的でした!素晴らしいサステナブル精神であり、また帰属意識にもつながりますよね!
ありがとうございました♪
Information | 西川株式会社 https://www.nishikawa1566.com/
*従業員数:1,229名(当該オフィス在籍/457名) *規模(第1ビル):4階227.68坪、5階189.56坪、6階103.24坪 *設計:株式会社イトーキ、施工:株式会社イトーキエンジニアリングサービス *関連情報 ちょっと寝ルーム 日本睡眠科学研究所 ねむりの相談所 |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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