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2011.07.13

佐藤裕久:株式会社バルニバービ/代表取締役
「自分自身が行きたいと思える空間をつくる」

 2012年春に東京スカイツリーの開業を控え、押上、浅草あたりを中心に、東京東側エリアが一層活気を増している。また、渋谷区、港区をはじめとする東京西側のエリアが市場として飽和状態に近くなったことから、多くのクリエイターが東側のエリアに再び注目している。
 こうした流れを受け、密かに東京の東側「EAST TOKYO(イースト東京)」を活性化させようと動き出したプロジェクトがある。
 それが今回取材に伺った佐藤氏の主導する「EAST PROJECT(イーストプロジェクト)」である。
その第一弾として5月11日に「Mirror(ミラー)」という複合施設をオープンさせた。「EAST TOKYO」の“ムーブメントを移し出す鏡”として仕事も食もアートも楽しめるような7階建ての新スポットである。
今回は、今まさに動き出したばかりの『EAST PROJECT』立役者である佐藤氏に、これまでの経緯や今後の展望について伺った。

■ 株式会社バルニバービ http://www.balnibarbi.com/
■ 「Mirror(ミラー)」 http://www.mirror-ep1.com/

飲食を中心に空間をプロデュース

 「今年、バルニバービを設立して20年を迎えました。現在、弊社ではフレンチからイタリアン、和食、カフェ等々、様々なタイプの飲食店を東京、大阪近辺に27店舗を経営しています。
 また、今年に入ってからは『EAST PROJECT』という、東京の東側エリア「EAST TOKYO」を盛り上げようというプロジェクトを立ち上げ推進しています。
その第一弾として、まずは人が集い、交流し、そして「EAST TOKYO」の今を発信する場として、今年2011年5月に食やアート、ビジネスも楽しめる複合施設「Mirror」をオープンしました。
 私たちが本業としてきた飲食業は、人が集まったり、つながったりするきっかけとして大きな役割を担ってくれます。それをさらに促進するために、この「Mirror」の中にはカフェに加え、ギャラリーやサロン、シェアオフィスなどのような機能を持たせ、単なる複合施設ではなく、人の生活に根ざした空間づくりをすることで、より多様な人が集まり、交流できる場にしたいと考えました。」

マクロな視点から街づくりに貢献する  「『EAST PROJECT』は、街づくりにつながる大きな構想です。それに関して私はこれまでの経験から、街の成立の仕方は2つあると思っています。 一つは大手ディベロッパーが行っているような綿密な事業計画を練った大規模再開発によりつくられる街。もう一つは、何か偶発的要素をきっかけに自然発生的に出来上がっていく街です。  前者は計算尽くされたMD構築であるために明確な目的をもって人々が訪れるエリアになります。一方、後者は、様々な人の思惑や目的、行動と時間軸の融合の中で化学反応を起こしジワジワとつくられていくものであるため、多様な人が共存できる集落的な街になりうる可能性があります。  そして僕はこの後者に関心が有るのです。  またその後者である自然発生的に出来る街が本当の意味で広く開かれ機能するためには最小コミュニティ構成要素であり、ともすれば閉鎖的な印象を与えてしまうことすらあるこだわりのスタイルのある個人のオーナー事業体と規模のある間口の広い開放的事業体二者の存在が必要となります。  この「EAST TOKYO」もそこへの仕掛け的意味合いを我々は持たそうと意図しました。地域に根ざした人々と外部から訪れる人々をつなぐ機能を街につくることで、新しい魅力を持つ街として生まれ変わるのではないかと考えたのです。」

自分自身が行きたいと思える空間をつくる

 「そもそも「EAST TOKYO」に注目したきっかけは、以前、山手線に乗っていた時に路線図を見ていて右半分の駅にほとんど行ったことがないと気づき、好奇心から興味をもったことでした。そして、東京の地図を眺めているうちに、隅田川のような自然や、浅草の様な下町など、現在の東京の中心地とは違った魅力を持つ街並みがあることを知りました。

 そして、ちょうどスカイツリーの建設が進んでいたこともあり、散策や趣味のランニング等で足を運ぶことが多くなる中で出会ったのが、今回の「Mirror」の物件です。
 これまで出店してきた他の店舗も、綿密な計画のもと立地選定を行ったのではなく、たまたま訪れた場所でたまたま見つけた良い物件を選んできたパターンが多いです。つまり、飲食店なら恵比寿や銀座と言ったような概念に流されるのではなく、自分たちが本当に行きたいと思える空間を提供できる立地・環境を選んできたと思っています。それが、“私たちらしさ”を貫いた店舗づくり・経営につながっているのだと思います。」

本当の幸せはモノやお金では得られない

 「私がビジネスにおいても自分らしさを大切にするようになったのは、あることがきっかけでした。
 学生の頃から学生企業を立ち上げ、24歳のとき自分の会社を持ちました。
 しかしそれから3年ほどして自分自身の未熟さもあり、経営が立ち行かなくなって、ぼろぼろの状態で会社を譲ることになりました。借金だけを残し僕は住む場所、家庭まで全てを失ったのでした。  それまでは、若くして同級生の何倍もの稼ぎがあったのですが、それらが全て水の泡になったことは確かに大変でした。しかし、それよりも本当につらかったのは、お金やモノがなくなったことではなく、人生の目標を見失ったことでした。『富み』は僕を幸せにはしてくれなかった・・・・それでは何を目指し生きていくのか?

つまり『富み』を目標にして来た今までは目標が明確ですから迷いのないただ進めばいい生き方です。そしてそれが自らの中で目標ではなくなった時、僕は人生の彷徨い人になってしまったのです。  そしてそんな彷徨い人がもう一度人生の目標を明確に出来るきっかけとなったのは、その数年後に起こった阪神淡路大震災でした。震災後2週間ほどで水やガスも止まっているなど生活困難な状況下であった中、私は華僑の友人と神戸南京町にて一杯百円でお粥の炊き出し(有料ですが・・・)を始めました。

 1995年はとりわけ寒い冬でした。そんな中お客さんが共に命が有った事を喜び、明日への思いと、とてつもない不安の中、涙を流しながら「有り難い!美味しい!」とそのお粥を食べてくれました。その姿をみて、「こんなに喜んでくれるんだ!!食べるという事はこんなに人を幸せに出来るのだ!」と、えも言われぬ幸せを感じました。
 そしてその時たとえお金やモノがなくても、自分が心から幸せを感じることをやっていけば前に向かって生きていけるんだということに気づいたのです。そして今の飲食事業を立ち上げようと決めました。」

今日生きてて良かったと思える日々を過ごす

 「そういった背景があるからこそ、仕事においても目先の数字目標などではなく、“自分がそれを通して生きている喜びを感じられるか”ということを念頭に置いた考え方をしています。それはずっとブレたことのないこだわりです。
 今後も、自分そして社員が生きていて良かったと思える毎日をつくっていきたいと思っています。私は、たとえ今死んだとしても神様に「貴重な人生をありがとう」と言えるのではないかなと思っています。そんな、“生きている喜び”を感じられる人生を歩み続けていきたいと思っていますし、自分の仲間にもそうあって欲しいと心から願っています。
 そう生きていくために、妥協はせず、日々の自分の活動や掲げた目標を追求しています。そして、その結果として今行っている事業や「EAST PROJECT」が発展していけば良いなと思います。」

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「自分、そして周りの人が毎日を幸せだと感じられる環境をつくっていきたい」
佐藤氏は今後の抱負についてそう語った。
言葉だけ見ればとても抽象的だが、ビジネスにおける成功と、どん底をどちらも経験した佐藤氏が発するからこその重みを感じた。
「事前に綿密な計画を練る」という効率を追及した物事の進め方ではなく、極端に言えば「自然発生的にその時その環境に適した、自分らとってありがたいものをつくる」そんな佐藤氏の考え方は、現代のビジネスにおいて前提の様になっている前者の考え方が強かった私にとっては驚きであったが、ある種の目新しさを感じた。
また、東京で飲食店の出店と言ったときに、普通であればまず立地の候補から消えるであろう「EAST TOKYO」に目をつけ、良いスタートを切ることができたのも、常識や流行に流されず、自分自身が“楽しく生きる”ことを中心とした考え方を持っているからこそであろう。
そういった、潔さが非常に魅力的であり、ビジネスにおいても強みとなっているのだろうと感じる。
そんな佐藤氏であれば『EAST PROJECT』を通じて、「EAST TOKYO」を魅力のある街として盛り上げてくれるのではないかという期待は高まる一方である。今後の「EAST TOKYO」、そして佐藤氏の活動に注目して頂きたい。

プロフィール佐藤 裕久 

学生時代に携わったイベ ントをきっかけに大学を中退して、アパレル業界に入り、自らアパレル会社を立ち上げ、フランスにもオフィスを構える。1991年、現在の株式会社バルニバービを立ち上げ、大阪・東京を中心に幅広いジャンルの飲食店を展開。

現在は、東京の東側「EAST TOKYO(イースト東京)」を活性化させようと動き出した「EAST PROJECT(イーストプロジェクト)」を主導しており、その第一弾として2011年5月11日に仕事も食もアートも楽しめる複合施設「Mirror(ミラー)」をオープンさせた。
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