ライター:セッキ―
2023.09.14
今回は昨年12月に移転された、サイクラーズさんにおジャマしてきました!
サイクラーズ株式会社が持株会社として、東港金属株式会社、TML株式会社、トライメタルズ株式会社、トライシクル株式会社、株式会社リ・セゾンの5つのグループ会社を擁する総合リサイクル*の会社です。
(*産業廃棄物の回収・運搬、リサイクルなど企業から排出された不用品の処理の全てを行う)
グループ全体で約200名、老若男女、10の国籍の社員が在籍する同社は、創業120周年の企画の一つとして移転を実行、シンボル的なオフィスが出来上がりました。業界のイメージを少しずつ変えていきたい、といった想いもあったようです。
どんなオフィスになったのでしょうか。行ってみましょう~~~♪
外壁のような素材感の正面の壁にはすべてのグループ名と理念が書かれています。ここ大森オフィスには、約60名、グループ5社の事務方社員さんが在席しています。
エントランスの受付台には、不思議なオブジェが。美大出身の新卒社員さんが鉄くずから制作したのだそう。癒しの象徴、グリーンと木材に鉄くずというバランス…美しい!これからは廃材に息を吹き込む、デザインの力が必要なのですね!
なるほど、120周年記念モニュメント、ということなんですね。ちなみにここを含め3拠点で同様のオブジェを制作し飾っているそう。離れていても心は一つ!みたいな。
エントランスから直接アクセスできる会議室が2つ用意されてました。
エントランスにあったベンチは前オフィスから使っていたもので、キャスター付きで便利。こちらも廃材を活用したボードでできたものだそう!向きを変えて打合せにも。
ではオフィスにおジャマしまーっす!
まるで芝生のようなグリーンのカーペットが目にとびこんできます。入口から近い手前側がカウンターやリラックススペース、会議室。奥の両サイドに執務席というレイアウトです。
「前オフィスではフロアが分かれていたのでコミュニケーション効率が非常に悪かったんです。ワンフロアにまとまり、コミュニケーションが活発になりました」
(執行役員 経営戦略本部/藤井さん)
強い要望だったというWEBブースが2台。かなりオフィス内が静かなので、採用面談や込み入った話をしたいときにも便利。右側にあるカフェエリアとのちょうど仕切りの様な役目をしていますね。
こちらがカフェエリア。取材が終わるころにはお昼休憩をとる女性社員が集まりました。すごく静かで、それぞれ貴重な休み時間をゆっくり過ごしている感じでした。
奥にある広めの会議室は多目的室。一番使い勝手が良くて人気のお部屋ですが実は社長室と兼用だそう。曇りガラスで仕切られていますが、これ開放できるんです♪
奥の壁にスクリーンが設置されていて、ガラス戸を開放したら全体会議、勉強会など広く使えますね。社長の来客や、ミーティングはこちらを使うことが多いのですが、スペースを効率的に使うために多目的室として“兼用”は嬉しいアイディアですね♪
横の壁は全面黒板になってる!なっがい!!
廃材?アルミ、鉄、ステンレス。窓辺に飾られてる…面白い。
「これ、なにから出た廃材かわかりますか?」
ふふ、、、当たっちゃいましたよセッキー。ずばり、自転車です。シンプルなインテリアの中にも業界らしさみたいなものが置かれていると、初心に戻るというか、企業理念の浸透にも役立ちそうな気がします。訪問した者にとっては印象に残りますよね。
サイクラーズさんはスポーツ支援もしているのですね!自転車とバスケットボールのユニフォームが飾られてました★
カウンターにはお酒がいっぱい!業務用の巨大冷蔵庫もあって頼もしい!ケータリングサービスを使って納会をやることもあるそう。チョコやナッツも置いてあって、ちょっと一息できちゃう。
な、なんか埋め込まれてます!仕事もできますね、使わないときもこれならスッキリ♪
執務エリアは明るい日差しがたっぷり。各社ごとにエリアを決め、固定席でのレイアウト。低めのキャビネットで全体を見渡せる感じが◎!打合せスペースが中央にあって使いやすいですね。
キャビネット越しに声をかけるシーンが見られました!こういう気軽なコミュニケーションが大事♪
つきあたりにはこんな掲示が!毎朝これを唱和するそうです^^
上を見やると神棚!なんかよく見るものと違う!「一番初めに神棚の位置を決めました。こちらオリジナルで作ったんですよ!」
どうりで♪すごくスマートに見えます。
続いて社長のお席。きれい好きな性格の方なのでしょうか、とてもスッキリ。気になる後ろのドラは、「みんな~~集まれ~~~~」っていうときに使うんですね^^
トライシクル社のエリアにはトライシクル(三輪車)のオブジェ。これは既製品だそうですが、採用を強化している美術系の社員さんなら廃材で造れそうかも…
こちら、大森オフィスで一番所属社員が多く、マニフェスト※という専門的かつ重要な書類を扱う部署です。実はここだけが、昇降式の袖机(ワゴン)がついています。レバーひとつで高さを下げればデスクの下に格納でき、デスクと同じ高さまで上げればL字型の広い作業場になってくれるというもの。
え、なんでここだけずるい~って?いえいえ、とんでもない。この方々の扱う書類の量たるや、1か月に約1万枚!!紙を扱うには広いスペースが便利、ということで業務スタイルに合わせたいいアイディアですね!
(※マニフェスト=廃棄物の処理が適正に実施されたかどうか確認するために作成する書類)
壁ぎわに高低2種類の作業台が!立っても座っても作業できる★ちょっとしたことでプチストレス解消ですね!
後ろを振り向くと扉があり、マニフェスト関連の書類がたくさん収納されていました。撮影はNGだったのですが、日付ごとのボックスがびっしり並んでいて、わかりやすく仕分けされていました。絶対に間違ってはいけない、という緊張感がそれだけで伝わってきましたよ。
↑ちなみに奥に見えているドアは社員通用口とは別に作られていて、エントランスから直接宅配便等を受け取れるようになっています!
「プロジェクトで大変だったのは、ほぼすべてに対して真逆の要望が出てくるので、一つひとつ落としどころを探っていくことでした。全部聞いていたらきりがないし、かといって無視するわけにもいかない。本質的な理由を掘り下げて対応していく中で、そもそも業務を改善する必要性も出てきたりして。一筋縄ではいかなかったです。
クリスマスに移転したのは意外に盛り上がりましたね。ケーキやチキンを買ってきて段ボールに囲まれながら食べたのもいい思い出です」(同/藤井さん)
本日はありがとうございました!
* * * * *
いかがでしたか?
産業廃棄物の処理の会社、と聞いて想像するようなオフィスとはだいぶ違いました。取材中、(大変失礼ですが、)かなり高齢と見受けられる社員さんも見えて、長く働けるいい会社なのだなという印象をうけました。
いくつものオブジェや廃品の展示があったのも印象的でした。こういった、業界を象徴するもの、理念を反映するものがもっと増えるといいなと、勝手ながら思います。
余談になりますが、エントランスのオブジェを制作した美大出身の女性は新卒で初仕事がその業務だったとのこと、「まさか溶接をすることになるとは」とおっしゃっていました。これからは廃材を利用したリメイク家具、リース品のリサイクルなど、デザインを活かした新たなビジネスにも展開していく目論見とのこと、とても楽しみです。
Information | サイクラーズ株式会社 https://www.cyclers.co.jp/
所在地:(大森オフィス)東京都品川区南大井6-26-3 大森ベルポートD館 8階 従業員数:約200名(当該オフィス在席:約60名) 規模:約220坪 設計施工:47 内装株式会社 |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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