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気になるオフィス!
他社のオフィスってなんか気になる!いろんなオフィスをご紹介します!

ライター:セッキ―

2023.02.22

グリー:ダイナミックなアートで感性を刺激~従業員ファーストを追求したこだわりオフィス

2022年3月に移転された、グリーさんを訪問しました!
今回のオフィスコンセプトは、「従業員のためのオフィス」。場所は旧オフィスと同じく六本木。六本木ヒルズゲートタワーの4~9階に入居され、同年12月にはさらに3階も増床しています。

4階~9階は第17回日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)の奨励賞も受賞されているんですよ!3階は商店建築3月号増刊でも掲載されました!

グリーさんがつきつめた「従業員のため」とは?
どんなものを省き、どんなこだわりが生まれたのでしょう?今回は、前半でオフィス内部をご紹介し、後半では移転PJの取り組みについてインタビューを公開していきます!!

まずはエントランス!
…といいたいところですが、ビルの一階に着いたらフラッパーゲートだけ。そのそばに受付スタッフらしい方が座っていらして、事前に発行された来場者コードをかざし、ゲストカードを受け取ります。

ロゴマークの看板などをキョロキョロ探す筆者の目に入ったのはこちら。
創業時の想いを大事に、ささやかな展示がされていました。

というわけでエレベーターに突き進みます。エレベーターを降り、オフィスに入る際は社員さんに開錠してもらい一緒に入ります。

まずは2022年冬ごろに新設した3階へ。

増床フロアのテーマは「チームビルディング」

コロナ禍の影響でイベントが激減、コストパフォーマンスの悪くなりがちな大きなイベントスペースは当初は作らず。10~30人程度までのちょっとしたイベントは、4~9階の各フロアで行っていましたが、世の中の緩和具合も相まって、もう少し大人数で集まれるイベントもやりたいという要望がでてきたとのこと。また、中途入社者が早く打ち解けられるようなスペース、信頼関係の貯金をまた貯められるスペース、社内で部署を越えて集まる場も必要、という考えも強まり、この共有フロアが誕生したそうです。

ネオンがまぶしい立派なキッチンが見えますね!お酒もたくさん並びます。定時の18時半以降は飲んでもいいのだとか。キャッハーーー♪

全体的にインパクトのあるアートを壁面、柱などにダイナミックに取り入れ、クリエイティビティを刺激する内装になっています。

オフィスっぽさが全然ないですね!完全に上海の空気!(行ったことないけど!)
こちらのミーティングスペースにはカウンターみたいのがついてて、お料理が運ばれてきそうな雰囲気ww

“来客用”と限定しない会議室は少なめに設置。必ず陪席できるスペースが設けられていました。

照明も変わったものがいろいろ見えます。「見たことある」「使ったことある」「触ったことがある」ものしか導入しない、というのがグリーのファシリティチームのモットー!各地のショールームやお店をタクシーで回ったり、時にはバスツアーもしたんですって!!

このテーブルはしびれますね~。カップ落っこちないように注意!!ww

4階から9階まではグリーさんを含めたグループ会社7~8社が入ります。1~2社でワンフロアを利用するかたちですね。9階のみ、役員、コーポレート、開発部門のフロアで、4~8階は奇数階、偶数階で少しレイアウトが違うそうです。

フロアごとに異なるアートは
7フロアで総勢22名のアーティストがデザイン


今回の最大のこだわりポイントといえるダイナミックなアート。各フロアのテーマに合わせたアートが、柱・壁面に施されています。

各フロアへの入室は中央あたりから。ファミレス席やソファ席などが配置されています。

ステキな間接照明がたくさん置かれていて目移りしちゃいます♪
点けっぱなしにならないよう、すべてに自動OFFタイマーをセット。

さらには、声の大きさに注意してもらえるよう、騒音計(騒音レベルを測定する計器)が設置されているのだそう。

フロアの両端が社員専用の執務エリアになっているので入室禁止。わかりやすく看板がありました。

生活感の出ないダストボックスがおしゃれです~

ほどよいこもり感♪ここ好き~

こちらはガラリと雰囲気が変わりましたね。フロアごとに家具も全く違う雰囲気に。オンライン会議をしたら背景でどの階かわかりますね!

ちょっとコワイお兄さん風に撮影してみちゃったりしてw

9階にきました。コーポレート部門、開発部門、社長室などがあるフロアです。

ちょっとわかりづらいですが奥から見ると柱と壁の絵がつながります!

こちらもこだわりの家具って感じですね~

枯山水をイメージしたネオンアート。なんかわかる!

いわゆる総務のサービスカウンター的なところを発見!おしゃれですね~
相談する側もいい椅子使われてます!

3階に戻ってきました、このフロアのもう一つの楽しみはテラス!

これは気持ち良さそうです…

「サウナやキャンプファイヤーができない事が残念」とのこと、、、いややりすぎですって!!

夜景もサイコー!

ではここから後半戦、移転PJの取り組みを中心に、長年グリーでファシリティマネジャーを務める野長さんにお話を伺いました!

街歩きをして“私たちらしさ”を探求

野長兄一さん

グリー株式会社
コーポレート本部 法務総務部 組織法務総務グループ
ファシリティマネジメントチーム/マネジャー

――「従業員のため」を突き詰めたオフィスが完成しましたね。

野長さん
以下、敬称略):デザインだけがイケてる、デザイナーの自己表現を優先したようなオフィスを作っても、使われないところが多い…というケースを何度も目にしてきました。今回はコロナ下でも出社してほしいという想いもあって、そういうオフィスにはしたくなかった。「従業員が本当に使うところにコストをかけたい」ということを軸に議論を重ねていきました。

そもそもエントランスって誰のためのものだっけ?と問い直してみると、外部との打合せは採用面談も含めてオンラインが主流。来客の場合は、事前に来場者コードを発行していて、オフィス内に入室する際には従業員がセキュリティを解除して一緒に入室。セキュリティは担保されていますから、ブランディングのためだけの立派なエントランスにコストを割くのはやめて、もっと従業員のために必要なものや場所に、CAPEXの配分の重きをおくことにしたのです。

では「従業員の使う場所」はどこか。昔から増床減床のトリガーになるのが座席稼働率なんですが、ビーコンをつけるのは当社の従業員の性格上、好まれないのが明白なので、無線APにぶらさがるノートPCのMACアドレスから、スペースごとの利用人数の把握をしていきました。

その結果、コロナでほぼ稼働しなくなったイベント専用スペース、来客専用会議室、エントランスなどを作らない判断になりました。

――なるほど。3階にイベントスペースを増床されたのはどのような想いからですか?

野長
:はい、初めは10~30名程度のチーム単位の簡単な飲み会やイベントなら、4~9階のいずれのフロアでもできていたんです。メタバース人材を集めてミートアップイベントを開催して採用活動をしたり、アーティストさんを呼んで交流を深めてもらうイベントをしたり、中途入社の方が早く打ち解けるように飲み会をしたり。それが徐々にもっと大規模でもやりたいという声が挙がり始めました。

これがまた300人とか1,000人レベルになると面積をとる割に稼働率低く、コストパフォーマンスが悪くなる。当社の規模では、「50~100人程度の部署単位が採用やリテンションに効果的」と考え、そのサイズ感でできるイベントを高頻度で回すようにしたらいいのでは、ということで共通のイベントスペースをつくりました。

セルフキッチンもあり、みんなで鍋パーティやたこ焼きパーティ、マグロの解体ショーなど、今では夜のイベント予定がびっしり入っています。


――それはすごいですね!

――2022年秋に開催された経理総務人事Week・秋でのパネルディスカッションにご登壇された時のお話で、“プロジェクトメンバーで街中を歩いて探求した”というお話がとても印象的でした。

野長
:はい、歩き回りました(笑)。コロナ下においてどのような空間が使われているのか、を調査する段階で行った取り組みでした。

空間優先で作るか、コミュニティ優先で作るかという話になるのですが、メタバース事業における他社の失敗事例を挙げてみます。空間が先行して作られそこに人を集める、という手法で展開した結果、集客や継続率を維持することが難しく、1か月で20人しか集まらない空間が出来上がってしまった、というものです。

一方、当社では、コミュニティを形成してから、そこに空間を作りこんでいくという流れなので、他社のメタバース事業と比較して、MAU*がとても高いんです。様々な企業様とメタバース空間を構築するコラボを実施しており、1か月で130万人集まった例があります。

オフィスでも同じで、空間優先よりもコミュニティ優先のほうがMAUが高いということに気付きました。


*MAU=Monthly active user 月間ユーザー数

▼野長さんの資料より

――なるほど。たしかに。コミュニティがあると集まる理由が生まれますし。原動力になるというか。

野長
:そういうコミュニティを作っていかないといけないよね、と、そこから、どんな人にオフィスを使ってほしいか、どんな人材と一緒に働きたいか、を話し合いました。

「新しいものを生み出す人」、「自分の仕事に誇りをもっている人」、「穏やかな人」「ものづくりに集中する人」などキーワードをだしていきます。逆に「とりあえず会社に来て時間をやりすごす人」や「自信家で俺すごいんだぜ、みたいな協調性をもたない尖った人」は合わない。などオフィスに来て一緒に働きたいと思う人の整理をすすめました。


▼野長さんの資料より

「そんな人たちってどこにいるんだろう?どんな場所に集うんだろう?コロナの真っ只中にオフィス内にはそういった人はいないはず」ということで、街へ出て一生懸命探しました。

例えばコロナ下なのに混んでいて、楽しそうにお酒を飲んでいるようなお客さんがいるお店とか、二階にDJブースとこたつがあるようなバーとか。美術館もコロナ下でも人がいました。趣味嗜好の合うお酒や音楽や、アートのある場所にコミュニティができるのかな、というようなことがわかってきて。


▼野長さんの資料より

――それで今回のオフィスにはアートが施されたのですね。

野長
:はい、フロアごとにテーマ設定をしてアートを施すことで、バラエティに富むグループ会社8~9社が入居しても、統一感や一体感を生み出すことに成功しています。家具に関してもフロアのテーマに沿って入れています。基本的に見て触って使ったものしか導入したくないので、タクシーでショールームを回ったり、バスツアーしたりして。

▼ネオンアーティスト/サイバーおかんさんと、はらわたちゅん子さんの作品
野長さんが個展に足を運びご本人に直接依頼したという

――一番苦労したのはどんなところでしたか?

野長
:実はアーティストさんたちのスケジュール管理が一番大変でした。粉塵がとぶのでアートを描くときに工事はできないですし、家具の搬入もできない、3階の工事の際には、フロア内を4区画を分けて、こっちのアートを終えたらB工事して、次はこっちをやって、とかもうパズルですね。

しかもアーティストさんによっては仕上がりが気に入らないからと、もう1週間延長してほしいなんて言われたり(涙)。それが一番骨が折れたように思います。


――それは大変でしたね。でも皆さんの反応はいかがでしたか?

野長
:Slackグループの中に従業員参加型のオフィスチャンネルというのを立ち上げて、自分が情報を発信したり、感想をつぶやいてもらったり、クレームもらったり、そこからまた改善につなげたりとチャンネル運営をしています。

一番うれしかったのは、ペルソナマーケティングをした際に、”オフィスに出社してほしいと思っていた人”が実際に出社して、「働きやすいし、顔合わせての仕事がめっちゃ楽。」というコメントをもらった瞬間でした。

――もうすぐ移転後1年ほどが経ちますが、現在の課題などありますか?

野長
:大きく2つあります。

1つ目は、コロナがG.W明け頃に5類になるにあたって、出社比率が段階的に変わってくると思うので、その場合の対策を考えています。

2つ目は、今年、電気代単価が二段階で上がるので、グループ拠点全体で電力使用量の抑制対策を練りながら、年末から施策を講じています。そろそろ結果が出るはずなので楽しみにしています。

今年は、この2つの課題と向き合って、思考錯誤を徹底していきます。

――本日はありがとうございました!


◆編集後記◆

いかがでしたか?
筆者が足を運んだパネルディスカッションにおいて、野長さんが語っていた内容に興味をそそられ、今回の取材に至りました。

ダイナミックで迫力のある数多くのアートは、かなり刺激の強い感じのものもありましたが、社風の理解というか、従業員のことをよくわかっているからこそ、受け入れられたのだと思います。「従業員のため」というコンセプトへの徹底ぶりにも感心してしまいました。こんなにこだわったオフィスならぜひオフィス見学ツアーを、、と勝手に思ってしまいましたがそれも従業員のためになるか、という視点で考えれば納得です。

出社比率がUPしたときのための対策も気になりますね。グリーさんの今後にも注目していきたいです。

Informationグリー株式会社 https://corp.gree.net/jp/ja/corporate/

*従業員数:1,618人(グループ全体・2022年12月末現在)
*サービス提供:コクヨ(株)・SIX ANTS(株)・(株)TPO・(株)ハイト・アンド・シーオー

◆関連記事
https://corp.gree.net/jp/ja/6degrees/2022/03/03.html https://corp.gree.net/jp/ja/6degrees/2022/12/02.html
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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