ライター:セッキ―
2021.12.27
ファッションが好きな方なら一度はお世話になっているはず!
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOさんの新社屋に行ってまいりましたーーーーー!
今年の日経ニューオフィス賞、しかもクリエイティブオフィス賞を受賞しているのはもうご存じでしたよね?^^
さ・ら・に!
グッドデザイン賞を受賞したことまで知ってるアナタはもうZOZO通でしょう!!
楽しみにしていた取材日がとうとうやってきました!
では早速行ってみましょう~~~!!
前オフィスに続き、千葉に新社屋
「想像と創造の行き交う街、西千葉」
まず驚いたのは「西千葉」という場所。都心にお住まいの方はどこ?という感じかもしれませんんね。(たまたま筆者の自宅はアクセスが良いのですが)もともと海浜幕張に本社を構えていた同社ですが、もう5年ほどまえから西千葉の構想はあったそうで、2019年には千葉市、千葉大学と「包括的連携協定を締結し、西千葉エリアで新たな価値を生み出すまちづくりを目指す」ということで様々な取り組みをされています。
恥ずかしながら今回初めて社名の由来を確認したのですが、「想像」と「創造」の二つの「ZO」からなっているんですね!
領域型オフィスって?
ある程度規模の大きな企業では、オフィスの中にカフェや社食、コンビニなどあらゆるものを作って、その場所一つで完結できるように構築するのが多くの事例として見受けられますが。。。
▼フレンドシップマネージメント部/谷嶋様(左)
「私たちは主に街のカフェや飲食店を利用しています。自分たちだけで完結させず、街と共に成長する“領域型オフィス”という提案にとても共感し、採用しました。そもそもこの街にオフィスを作る、ということ自体が新しいチャレンジであり、だからこそその意味をしっかり築き上げたいという想いから、『Nishichiba Magazine』という西千葉のガイドブックを作り、社員に配布しました。
新しい街で多少なりとも不安を抱く社員に安心して出社してもらいたかったので、一軒一軒直接お店に足を運び撮影し、食事の場所や休日の過ごし方などの案内を載せています。」
ちなみに指定区域に引っ越すと5万円の千葉手当*をもらえるそうで、現在手当を活用するのは約6割だそう。千葉県の経済に貢献できるように考えられた施策。(福利厚生「千葉手当・つくば手当・宮崎手当」)
「街の人からも刺激を受け、また街の人にも私たちから刺激を受けてもらいたい。そんな想いから、1階の道路側は全面ガラス張りで、行きかう通行人と全く同じ目線で仕事ができるんです。」
もう待ちきれません!
エントランスからご紹介していきま―――ス!
ここがエントランスです。どうです、この天井高、圧巻でしょう。
ダイナミックなアートとここぞとばかりの木組みにしばらく言葉を失ってます。
ZOZOのロゴマークが全体にあしらわれた大理石の大きな壁。「Be unique Be equal」を意味した同じ面積の4つの図形は、「Z」の配置なんですってね!
→『ZOZOのコーポレートロゴマークに込められた想いとは』
ん~なんかあの場所もすごい気になる、、、
では来客用会議室エリアから! おっと、ここにセキュリティカードをかざすところが。サインは自社のデザイナーさんがデザインしたもの♪
ここから地下へ向かいます。あれ、ここ美術館だっけ?と錯覚するほどの雰囲気。 ちょっと凹みのある階段の手すりは設計会社さんがデザイン、握りやすいような作りになっている!ほんとに握りやすかった!
サインはすべて社内のデザイナーさんが担当、これはZOZOフォントというオリジナルのフォントを使用しているのだそう。(ちょっと写真ぶれちゃいました・汗)
5枚のTシャツが届けるメッセージは「NO WAR」。これは、上場時の鐘を鳴らすパフォーマンスの際に、当時の5名の役員が着たTシャツだそう。来客時、長い廊下を案内する際に語れるストーリーがあるのはいいですよね。
会議室には必ずアートを1点展示するようにしているそう。
会議室の入り口にあるサイネージの背景画像が、なんか全部違う!すべて西千葉の街の風景を撮影しイラストに起こし、背景紙として使っているんですって。こんなところにも地域への愛が。
ちなみにこちらは、ユニフォーム製作を依頼された中学生たちのお背中。その中学の頭文字MとZOZOのZをモチーフにしたデザイン!なんかワクワクしちゃう♪
エントランス上部の部屋は来客用ラウンジだったのですね!上から見るとこんな感じ。
館内には現在90点以上の現代アートが展示されているんですって!すべて日本人アーティストの作品。
このカーペット、階によって微妙に色を変えているとのことですが、、、
割と地味めなカーペットだなあと思っていたら、、、あ!
ブロック状の模様の線をよく見ると、なんとZOZOのロゴマークの○△▢があしらわれている!すごいこだわりだなあ♪さて、このブロック模様には、もうひとつ意味があるとのことですが後ほどのお楽しみに、、、
オフィスは「地上2階地下1階」と説明されているけど、微妙に2.5階や半地下もあって面白い!
さあいよいよ!!執務エリアに入室させていただきます!ドキドキ♪
天井!外から見た、あの3段の屋根ですよね。
3段の屋根には隙間がちゃんと作られていて、採光できるようになってる。
デザインコンセプトは?
筆者はてっきり神社・仏閣的なものをイメージしているかと思っていたら違いました。「布地」のドレープを表現しているんですって!アパレル企業のZOZOさん、柔らかくしなやかな布が社員を優しく包み込む、といった想いが込められているのだそう。木を組んでいるのも、布の織り目、縦糸横糸をイメージしているとのこと。ほえ~~~と感心するばかりでした♪
原則リモートワークとしている現在は、全席フリーですが、今後順次出社が開始されていくと固定席で運用される予定とのこと。
反対側も全面ガラス張り。だけど住宅街なのでグリーンで目隠し。
キャットウォークと呼ばれている、少しだけ階段を上がったこの場所!気になりすぎます!
めっちゃ集中できそうなんですけど~ めちゃめちゃオシャレな外国の図書館、みたいな。
遠目で見るとこんな感じ。
壁一面の本棚には洋書がびっしり置かれてる。アート、デザイン、ファッション、建築の4つのテーマで、ブックショップPOSTさんのご協力のもと、アートやファッション好きの社員が中心となって選書したものだそう。
中央には大きな階段が!こういうのがたまらんのよ><
下からもパチリ♪はぁーため息が出ちゃいます。筆者がここで働いてたら無駄に昇り降りしてしまいそう#^^# 今のところ転げ落ちた人はいないそうです。フフフ
階段のヘリも木材でぬくもりがあります
大きなガラス面で採光も最高!なんつって
この窓際の床部分にある隙間にはブラインドが隠れていて、下からせり上がるようになってる。天井が斜めになってるから(それに高いし!)吊り下げるのはちょっと厳しいのね^^;
そうそう、ここでカーペットの模様の件!
ほら、外の道の”ピンコロ石”なるものとそっくりの模様です。街とつながるという意味合いで同じ模様にしたそう。床面も道路と同じ高さになってる!
「この館内で一番価値のあるもので、会社のアイコンとなっている家具です」と紹介されたのは シャルロット・ペリアンのテーブルと、ジャン・プルーヴェのチェア(※初めて聞いた)。両方ビンテージもの。もともと海浜幕張のオフィスで使用していたものをこちらに設置したそう。
テーブルの形状が不思議だなと思っていたら、隣にある〇形のテーブルと合わせると「!」マークになっている!!!なるほど!何回感動させるんですか!
上から見るとこんな感じ・・・
ガラス窓の向こうにZOZOの広場が見えますね。穏やかな時が流れてるなあ。
アーティストさんが訪れた際にサインなどを書いてくれるのだそう。
ここ、好き♪
半地下のフロア(右部分)に降りる階段の途中、横から見たところ。
階段部分さえもワークスペースになってる!スキップフロアならではの面白いレイアウトです!
ここいいなあ♪ ハイテーブル&ハイチェアなのにソファに座れるなんて、不思議な感じ~
階段下のあたりにはダストボックスやコピー機等が収められてる。
半地下に相当するエリアも、ワークスペースがたっぷり用意されてる。緑も見えて集中できそうです。
コミュニケーションや「楽しく働く」ことを大切にしているZOZOさんの社風から、当初個人ブースの設置を想定していなかったものの、オンラインミーティングの普及を受け、セミオープンタイプを設置。最近のオフィスには必ずと言っていいほど置かれている、いわゆるフル個室のフォンブースは一つもありません。
オフィス内はこれにて終了!
続いて、外の交差点のところまで来ました。
ここに置かれたモニュメントは、ブロンズでできている‟ZOZO箱“! ZOZOTOWNで発送用に使用されている段ボールのことですが、最終的な仕上がりと同じ大きさのZOZO箱を制作し、そこにブロンズを流して作られたそう。ガムテープの跡とかリアルですねぇ
だいぶ長居してしまいました、とっても楽しかったです!
いかがでしたか?
セッキーは興奮の連続でした!
あれは?これは?と気づくことそれぞれに想いが込められていて、きっと社員の皆さんも来客時にそんなストーリーを話しながら案内するんだろうな、オフィスへの愛着が深まっていくんだろうなと、想像しました。
正直はじめにコンセプトをきいたときは、、、
「【街とつながる】って?いやいや外観、めっちゃ目立ってるし!!存在感ありすぎでしょ!!むしろ浮いてるっしょ!!」って思いました、ごめんなさい・汗。
街路のブロックと同じ模様をカーペットに取り入れたり。オフィス内のグリーンはすべて西千葉のお花屋さんだったり。お取引先に贈るお年賀を西千葉のコーヒー店と制作したり。
そうそう、社屋の建設中には、白い仮囲いに皆さんでお絵かきしたそうで、街の方々の中でも話題になったそうですよ!
▼西千葉の本社屋建設地で、社員の手書きによる「仮囲いアート」を制作
街とつながるってこういうことなんだなって、沢山感じ取ることができました。そして、西千葉ガイドブックを作った谷嶋さんはおススメのランチの場所や、コーヒーならここがいい、とほとんど頭に入っているのだそう♪ 頼もしいですね!
プレスリリースでも発表されているように、コロナ収束後の新たな働き方を「週3リモート、週2出社」と定めているZOZOさん。年明けごろには新しい働き方に移行できると見込んでいるとのことでしたが、こんな素敵なオフィスが早く社員の皆さんに活用される日を、心の底から願っています!
今日はありがとうございました!
Information | 株式会社ZOZO https://corp.zozo.com/
*移転時期:2021年2月 *従業員数:1,359名 ※グループ全体(2021年9月末時点) *坪数:1095.63 坪(3621.92㎡) *設計/施工:(株)NAP建築設計事務所、(株)竹中工務店 |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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