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気になるこの人!
オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

ライター:マーシー

2021.04.30

挑戦者を阻む壁をぶち壊すことを使命に「攻めのバックオフィス」を世に広めたい
西田 啓:日乃出工業株式会社 代表取締役

皆さんは「ねこのバックオフィス」という名前をお聞きになったことはありますか?

ベンチャー企業を対象に、攻めのバックオフィスを構築するための仕組み作りをお手伝いする注目のサービスです。創業期の会社のバックオフィスは、いつもねこの手も借りたい状態。会社を強くするためには、単なる事務屋さんを採用するだけでは不十分ということは頭ではわかっているけれども、時間が足らず、ついつい後回しになってしまう。そんな時に、大いに力になってくれる存在が、「ねこのバックオフィス」というサービス。その運営元である日乃出工業株式会社 代表取締役の西田さんを直撃しました。

―まずはご経歴についてお聞かせください

西田:昔からモノづくりが大好きな子どもでした。幼稚園の時は、大工さんになりたかったのです。そこで家を作るという夢を持った。実は親が、当時Windowsが出るか出ないかくらいの頃だったと思いますが、ロボットを動かすプログラムを書いていた。それをずっと見ていたのです。

その後、インテリアの学校を卒業し、設計事務所に入りました。そこで一度、家づくりという夢が叶っているのです。その設計事務所で、「更地から家が建つ」、という経験をさせてもらった。

家というものは当然、個人が人生の中で支払う金額の中では相当高い買い物です。数千万円を工面して、自分の理想の家を建てる。家を作るということは、建物そのものをビルド(build)することではなく、お客様に喜んでいただける大きな価値を提供することなのだということに気づきました。

その後、3年間の設計事務所勤務を経て、オフィスの設計施工を手掛ける内装会社に転職します。省庁や大手通信会社からのお仕事を中心に、 約7年間、内装の設計施工をPM(プロジェクトマネジメント)としてお手伝いする仕事に従事 しました。そこでは、のちに個人事業を立ち上げる時に役立つPMのスキルや、職人さんとの関係作りなど、多くの財産を得ることができました。

―家の建築からオフィスの内装まで、幅広く経験されたのですね。その後はどうされたのですか?

西田:28歳の時に、家族の体調を崩したことがきっかけで、勤務していた内装会社を退職。同時に、知人からの業務を受けるために個人事業を立ち上げます。それが今の日乃出の前身です。

仕事自体は、前職の内装会社の時とほぼ同じでしたが、お客様の質が変わりました。周りに起業する人たちが増えてきて、その方々のお手伝いをすることに。「今度、オフィスを作るんだよね」「オフィス移転するんだよね」というご相談を多く受けるようになったのです。

それらの経験を通して学んだこと。それは、国の大組織や大手企業は、Wi-Fiや自社サーバーなどの通信インフラを当然のように持っている。でもベンチャー企業は、そこが十分ではないということ。そこから、ベンチャーのインフラをやろうという着想が生まれました。

―国や大手通信会社のお客様の通信インフラの環境構築に携わってこられたご経験が役に立ったわけですね。ところで、なぜベンチャーなのですか?

西田:現在の日乃出の使命として掲げている「社会課題を解決しようとする挑戦者を阻む壁をぶち壊しに行く」 というところにも通じるのですが、ベンチャー企業には、優れたアイディアがある反面、お金はありません。それでも猛烈な速度で前に進むためには、優秀な人を雇わなければいけない。そのためにはオフィスなどのリソースが必要となります。でもオフィスを持つにはお金がかかる。そこを「挑戦者を阻む壁」にしてはいけない。自分にはその思いが非常に強い。それが、ベンチャー企業のお客様を支えたいという原動力となっているのではないかと思います。オフィスを作るにも、無駄なお金はかけずに、本当に必要なものを厳選し、それを高いクオリティで作る。そこで浮いたお金を、本業の投資に回していただく。そういうことがやりたかったのだと思います。

―とても素敵な原動力です。その後、日乃出が立ち上がります

西田:これまで個人事業として進めてきたことをベースに、法人化することになりました。それが、日乃出です。ちょうど5年前、30歳の頃です。 約3年間で300社近くのベンチャー企業のオフィスづくり、オフィスの移転を手掛けることになります。そして数多くのオフィスづくり・移転を手掛ける中で、バックオフィスの担当者の方とやり取りする機会も急増します。多忙を極める彼ら彼女らとのコミュニケーションの中で感じたのが、「これはその方々が必ずしもやるべきことではないのでは?」という素朴な疑問です。とにかく雑務に追われ、圧倒的に本業が追いつかず、その結果、会社からも評価されていないとご本人が感じている。それを目の当たりにした。

一方で、本当に伸びているベンチャー企業には、攻めと守りが極めて優秀なバックオフィス担当者が必ずいる。 我々日乃出が、日々の雑務に追われ思い悩むバックオフィス担当者のために、何かお手伝いできないか。日乃出がお手伝いすることで、本来優秀であるはずのバックオフィス担当者が、本当にやるべきことに集中し、会社を発展させ、社会課題を解決することにもっともっと多くの時間を使っていただきたい。その思いが日に日に膨らみ、「攻めのバックオフィス」構築支援サービスに行き着きました。膨大な数のベンチャー企業のオフィス構築のお手伝いをする中で、より見えてきたものが、「バックオフィスの支援」だったわけです。

―日乃出として、「攻めのバックオフィス」「戦略総務」という言葉を全面に掲げておられます。その意味は?

西田:総務・バックオフィス担当者が社内で認められていない現状がある。それではいけない、社会的にも損失ではないか、という思いで、「攻めのバックオフィス・戦略総務」を世に打ち出す方針を掲げました。

「攻め」というのは、従来バックオフィス・総務の役割とされてきた「会社を支える」というよりは、「動かす」「導く」というイメージです。「守り」の分野でありながら、その中に「攻め」の要素を持つ。どんな状況でも、安定稼働させていく。「処理をすること」自体が仕事ではなく、「仕組み化すること」を仕事にしている。それができることによって、次に「課題を解決する」、つまり「攻めること」に集中できるようになる。それをお手伝いするのが、日乃出の今のサービスです。

また、「戦略総務」という概念を早い時期から標ぼうされている、月刊総務の豊田編集長にも、日乃出の顧問に就いていただいています。

「仕組み化」を得意とする「ねこのバックオフィス」のサービス

―攻めのバックオフィス、戦略総務を社会に実装していく役割を担われていると。これからのバックオフィスのあり方について、お考えをお聞かせください

西田組織の使命を推進できる唯一の部門が、バックオフィスだと感じています。バックオフィスは事務ではなく、会社の使命を達成する、会社を変えて行く部門なのだという意識を持つ。視座を高めることが必要で、そうすることで、周りの視座も経営者の視座も変わる。 会社を良くしたいと考えているバックオフィスの人たち、つまり攻めができている人たちは、常にアンテナを張っている。他社の動向をよく勉強されています。そして、何より「楽をしたい」と考えている(笑)。楽をするためには、どうすれば良いか。そこを徹底的に考えていらっしゃる。そして、常に誰かのために自分には何ができるか、という気持ちをお持ちです。社長が困っている、営業が困っている。何とかしてあげたい。いきなりDXという手段に走るのではなく、まずは人としてチームの悩みに向き合う。その先に、DXなり、アウトソーシングなり、という手段が出てくる。そういう順番ですね。そういう人たちがもっと増えれば会社は変わる。そして社会は変わると感じています。

―西田さんが、普段から心がけていることをお聞かせください

西田:モノであったり、サービスを売ったりする時に、それは本当に、そのお客様にとって必要なのか、必要だとしても今なのか、ということを常に自分自身に問い続けています。それで自分たちの仕事を失うことにもなりかねない。でも、それはお客様から信頼し続けていただくために不可欠な視点ではないかと。もちろん、自社の経営を成り立たせなければいけない、というところとの大いなる葛藤はありますが。

―お客様本位の西田さんの姿勢が表れていますね。最後に、今後の展望についてお聞かせください

西田自分は単なる事務員だと仰っていたバックオフィス担当者が、わずか数年で、会社を変えていく一員に変わった、という事例をたくさん見てきました。こういうことが当たり前に起きる社会になれば良いなと思っています。なりたい職務ランキングにバックオフィス・総務というのが上がってくる世の中を作りたい。会社を変えるプロを数多く作り出すお手伝いができる。それがなしえたら、皆さん元気に楽しく働けるのではないかと。

バックオフィスは、できて当たり前、と言われがちな世界ですので、だからこそ、楽しく働けるというのは大切だと思っています。面白味を見つけること。そのためにはやはり、なぜやっているかを見つけることだと思います。その本質の答えを一緒に探しに行く。そしてその重要な解を組織全体、さらに言えば、社会全体にも伝えて行く。それが「ねこのバックオフィス」の強みであると。不安な社会がこの先も続くと思いますが、バックオフィス担当者の方が、どうやって仕事を楽しんで行くか、光を見つけるかという視点を、ご自身でも持ち続けて欲しいと願っています。その先に、きっと喜んでくださる方がたくさんいるということを忘れないで欲しいと感じています。

   *     *    *

取材を終えて

「日乃出工業」という社名、西田さんご自身が二代目社長で、親から継いだ町工場を経営されていると勘違いされることが度々あるとのこと(笑)。しかしながら、30代の若き経営者は、もちろん初代社長。名前をつけた由来は、「夜明けが来て、あたりを照らす」。バックオフィスの世界を明るく照らす太陽・日の出の存在を目指すという覚悟から付けられたお名前だそう。攻めのバックオフィスを世に広める伝道師として、これまで多くのベンチャー企業の後ろ盾となり、社会課題解決の一助となることを目指して活躍して来られた、西田さんの変革は続きます。これからの西田さん、そして日乃出のさらなる飛躍に注目して行きたいと思います。

バックオフィスの世界を明るく照らす太陽・日の出の存在でありたい

INFORMATION西田 啓(にしだ ひろし)さん

日乃出工業株式会社 代表取締役
建築学科卒業後、建築設計事務所に従事、住宅や商業施設の設計業務を行う。独立後2016年6月に日乃出工業株式会社設立。前職での設計施工やPMの技術を用いベンチャー企業向けにオフィス構築業務を開始。 その中で、ベンチャー向けのオフィスインフラに特化する。大手Sierと、情報機器商社の間のニッチ領域で3年間で約300社をサポート。サービス提供の中でベンチャー企業のバックオフィス業務の課題に着目し調査を開始。2020年に攻めのバックオフィスを翌日から稼働できる、「ねこのバックオフィス」のサービス提供を開始。ベンチャー企業へ、総務/労務/法務/会計/財務/人事等のバックオフィスの構築・運営を一挙に担う。

日乃出工業・ねこのバックオフィス

バックオフィスの仕組化に特化し、事業や組織に応じた、バックオフィスの業務オペレーションの設計を行うプロ集団。 BPO(代行)でもなく、コンサルティングでもない、実業務を行いながら、バックオフィスの体制を構築、業務設計を行う、他に類を見ないサービス。 スタートアップ企業を中心に、サービス導入の動きが広がっている。

公式HPhttps://neconote.co/backoffice_business/
マーシー

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ライタープロフィール

2019年入社。金融・不動産・製薬などで総務業務に長年従事。オフィス好きが高じて、プライベートでも独自のオフィスツアーを企画するなど、オフィス訪問がライフワークとなっている。週末などに非営利分野の活動も精力的にこなしている。強くないのにお酒好き(焼酎派)。

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