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気になるこの人!
オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

ライター:セッキ―

2019.08.08

平山美聡:「WASABI」代表
「会社の大切な想い、ウォールアートにのせて」

取材で多くのオフィスに伺いますが、アートを取り入れているオフィスはよく見かけます。中でも、壁に直接絵が描かれているオフィスは、結構印象に残っているものです。絵画なら気に入らなくなればすぐに取り替えることができますが、壁に直接となるとそう簡単に消すことはできません。そこには、会社の意思が強く感じられますよね。

今回は、壁に直接アートを描く、法人向けのウォールアート事業「WASABI」を手掛けている平山さんを取材しました。 あなたのオフィスにもきっと、何か描きたくなるはずですよ^^

―オフィスへのウォールアート事業を始めた経緯を教えてください。

3年前(2016年7月)、アートの通販事業「WASABI」の立ち上げ、一般消費者向けにアート通販をスタート。1年半前(2018年1月)、法人向けにウォールアート事業をスタートしました。

もともと私自身が絵を描くのが好きで、アーティストの友人が多くいるのですが、若手のアーティストが思うような仕事ができない現状を知りました。その時にちょうど学生時代のインターン同士の同期だった現在の社長に声をかけられ、株式会社NOMALに参画しました。そこでまずは日常にアートを身近に感じて欲しいと、アートの通販事業を始めたんです。やっていくうちに少しずつ、オフィスのエントランスや共用部にスタイリングしてほしい、という法人の依頼が増えてきまして、ちょうど日本にWe Workが入ってきた頃ということもあり、これは浸透していくな、という予感がして法人向けの事業を立ち上げました。

―「WASABI」というネーミングの由来は?

通販事業をスタートした際、海外にも見てもらいたいので日本らしい名前を考えました。“日常にスパイスを”という自分なりの感覚をもとに、日本固有のスパイス、“わさび”にしました。

―平山さんは“アートライフスタイリスト”という肩書なのですね。

はい。これは「アートのある暮らし協会」が認定している、日本で唯一のアートに関する資格なんです。法人からの依頼が増えてきた頃に、より適切にスタイリングできるようにと思い取得しました。

アーティストさんの個性と会社のビジョン・想いをしっかりつなぐことが役割だと思っています。ただ単におしゃれで見栄えのいい絵を描くだけではアーティストに頼む意味がないですよね。その会社のビジョン、コンセプトをしっかり理解しアートに落とし込む。アートはすごく象徴的で目立つので、それ自体が空間の要となるようにご提案します。一度ラフの提案を提出しますが、ほとんどの場合、コンセプト資料も合わせて提出するようにしています。

※以下5点、同社HPの事例紹介「WORKS」のページより

―壁に直接描くのって失敗できないので緊張しそうですよね。難しかったことはありますか?

アーティストさんが肉体的にきついのは、納期までの時間が短いときですね。オフィス移転の工程の中では、描画する壁が立つのは最後なんです。オープンまでの日数が3日くらいですとかなり厳しくて、寝ずに描くということも。特に天井への施工はかかる負荷が倍以上になります。私は、何かあった時のために立ち会うようにしていて、通常は手伝えることはほとんどないのですが、24時間作業していたケースでは塗るだけなどできる範囲でお手伝いしました。

―オフィス以外にも飲食店やサロンなども手掛けていらっしゃいますが、オフィスの難しさや面白さは?

それぞれ違ってどちらも面白いのですが、飲食店やサロンなどは、インスタ映えを狙ったりとか華やかなものがいいとか、割とわかりやすいですね。 オフィスは、エントランスが多いかと思っていたのが、実際はほとんど執務エリアのご要望が多いんです。つまりそこで働く社員向けに施すんですよね。

アートを導入するタイミングは、移転のタイミングが圧倒的に多いのですが、オフィス移転は、その会社を何かしら“見直す”、という機会になることが多のだと思います。アートを施工するために「会社をどういうふうに見せたいか、社員にどんなふうに働いてもらいたいか」などを議論してアートに落とし込むため、会社の深いところに触れる機会を持たせてもらっているなと感じます。難しいぶん、やりがいがあります。

―普段から心がけていることはありますか?

アートを手掛けるものとして、常識に収まっていてはいけないと思うので、突飛かなと思うアイディアも意見もお伝えするようにしています。それで、なるほどそういう発想も、と同感いただけることもよくあります。

―今後の展開についてお考えをお聞かせください。

オフィスの施工の場合、ヒアリングの場面で、なぜ創立したのか、今後どうしていきたいか、など会社の芯となる重要なお話をお聞きします。これ自体をワークショップ化したいと考えています。

アートのカードを利用しながら、社員みんなで会社への思いやビジョンを整理していくワークショップです。もちろん社内に施工されたウォールアートについて、社内で説明されるとは思いますが、完成後に聞かされるよりもずっと、全員に納得感があり、オフィスにもアートにも愛着が生まれると思うんです。

また、個人的意見ですが、サラリーマンとアーティストって対極にある存在だと思うんですよね、これが、サラリーマンがアーティストに、アーティストがサラリーマンに、お互い近づくようにしたら面白いし、良い効果が生まれるのではないかと思っているんです。アート思考というのがはやりつつある今ですから、アートを活用した企業向けのワークショップもやっていきたいと思っています。とにかく、オフィスにアート、というのをこれからもこだわっていきたいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
確かに、アーティストはオフィスからは縁遠い存在に思えていました。でも、 ウォールアートを施したオフィスの社員さんから、こんな声が挙がっているんです。(同社HPより)
「アートがあると、オフィスが否が応でも明るくなりますよね。人のトラブルも減った気がしますよ」
「出来上がっていく過程を見れることは本当に貴重な経験で楽しかった」


アートとビジネスの場の融合がますます広がり、素敵なオフィスが世の中に増えていきますように!

最後に、、、
株式会社NOMALのオフィス壁面に描かれたアート。平山さんが特にお気に入りのところは、”世界の様々な事象を全部食べてしまいたい”という想いを表現した、このお顔部分だそう^^ この度はありがとうございました!

(text:関)

プロフィール平山 美聡(ひらやま・みさと)

株式会社NOMAL 「WASABI」事業責任者
“暮らしを、アートに。WASABI”
http://wasabi-nomal.com/ 
“創造力が生まれるオフィスに”
http://wasabi-artdesign.com/

慶應義塾大学環境情報学部卒業後、株式会社資生堂入社。営業・広報を歴任する傍ら、趣味のアーティスト活動を実施。アートの現状に課題感を持つ。その後2016年から株式会社NOMALへ参画し取締役に就任。2016年7月「WASABI」事業を立ち上げ、アートの通販をスタート。さらに2018年1月、法人向けウォールアート事業をスタートし、アートライフスタイリストの資格を取得。以降オフィスでは10社以上をスタイリング。
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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