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ライター:セッキ―

2025.04.22

勢いが止まらない!次々と施策を打ち出すクックデリのWell-Being推進室

ーー日々タフに業務にあたる従業員に対して、会社は何を与えてあげられるのかーー

この3月に健康経営優良法人2025に認定されたばかりのクックデリさん。大阪本社を含め全国6拠点で約150名ほどの従業員を擁する、高齢者施設向け冷凍食品メーカーです。

健康経営優良法人に認定される企業って、どんな取り組みをしているのかな?と皆さん気になりますよね。
同社が「Well-Being推進室」を立ち上げたのはおよそ半年前のこと。一体この半年に何が起きたのでしょうか?

訊いているだけでワクワクするようなバラエティに富んだたくさんの施策。
皆さんも「これならうちの会社でもマネできるかも」ときっと思えるはず。

2024年9月に発足したというWell-Being推進室。
まず、ざっと1問1答でいきましょう!!!

◆推進室の体制は?
→兼任で2名です。社長直下の組織です。
◆ズバリ、テーマは?
→「クックデリで働いていると自然と、社会的に、肉体的に、精神的に健康になる」
◆発足してまず何からやりましたか?
→全社員へのアンケートを取りました。
◆Well-Being推進室スタートしてからいくつの施策を実施しましたか?
→18コです。

そ、そんなに…!!!

▼現在実施している施策リスト
野菜の積極的な摂取への取り組み(サラダビュッフェ、野菜定期便)
・健康診断の100%実施
・インフルエンザ予防接種費用の全額補助
・健康診断の一部オプションについて費用全額補助
・禁煙外来への費用補助
・ウォーキングイベントへの参加
・運動機会の増進を目的とした企画への金銭補助
・社内の管理栄養士による定期的な栄養研修
・朝食欠食対策として、全拠点パントリーでの軽食提供
・人間ドック
・脳ドック
・婦人科検診
・歯科検診手当
・運動関連の社内交流企画に対する金銭的な補助
心の栄養手当(コト消費に対する金銭補助)
花粉症治療に関する金銭補助および保湿ティッシュの配布
・お野菜定期便/サラダバーの実施
・レジリエンス研修


まだ半年しか経っていないのに、スピーディ!しかもたった二人でこれだけの施策を実行するとは、どれだけ熱い議論が交わされているのでしょうか… ではご担当のお二人に詳しく伺っていきましょう。

Well-being推進室 室長 高橋さん(右)
Well-being推進室 本田さん

――まず、Well-Being推進室を立ち上げた経緯について教えてください。

高橋さん
:おかげさまで業績が好調で、ここ数年で社員も増員している中で、同時に社員には責任のある仕事やチャレンジングな課題に取り組んでもらう場面が増えてきました。

必ずしも因果関係があるかはわかりませんが、ちらほらとメンタルに不調をきたす者が出てきたんです。その他にも、健康診断で病気が判明して入院する者や、持病の悪化で退職せざるを得なくなった者もいました。

「 日々一生懸命会社に貢献してくれている従業員に対して、会社は何を与えてあげられるのか」

会社として少しでも上記のようなケースを減らしていきたい、長期目線で手を打っていかねば、と社長との話し合いが始まりました。

給与を上げるのはどうか、という話も当然ながら出ましたが、本当にそれが最善策なのか、と何か月も議論を重ね、最終的に「Well-Being」だ、と。社会的、肉体的、精神的な健康を従業員にもたらすことに本腰を入れて取り組もうという結論に至りました。

こういったことは片手間でやっていては形骸化するだけ、専門組織を作って取り組もうということで2024年9月にWell-Being推進室を立ち上げたのです。

ーーなるほど、まずはじめにどんなことからやりましたか?

本田さん
: 実際に社員がなにに困っているのかを把握するために、社員全員にアンケートを実施しました。かなりボリュームのある内容で、たとえば「野菜を接種できていますか」「タバコを吸いますか」「お酒は週にどのくらい飲みますか」「禁酒によいアイディアはありますか」といった感じです。

ーー細かく聞かれているんですね、社員さんも協力的ですね!

本田さん
:そうなんです。

「花粉症のせいで100%のパフォーマンスが出せていない」
「野菜が高騰していてほとんど摂取できてない」
「歯科検診は後回しになりがちで行けていない」

といった回答があって、アンケートによって出てきた困りごとをそのまま施策に反映したものが多いです。

高橋さん:ブレストという感じでもうとにかく案を出しまくりましたね。オーダーメイド枕を作る、入浴剤を週末に配布する、といったアイディアも出ていましたね。はじめの時期は会社が本気でWell-beingに力を入れているということを実感してもらうことが大事。とにかく施策の数で勝負というかたくさん出して効果測定をして改廃を検討していくことになると思います。


ワダイになっている施策3選!

ここで特に気になる施策を3つご紹介しましょう。


◆野菜の積極的な摂取をうながす施策

大阪本社ではサラダビュッフェを毎日実施(左)、その他の拠点の社員には、月1回ご家庭に直接郵送する「お野菜定期便」(右)を実施しています。野菜の高騰が続いている中、これはうらやましいですね!

「これをきっかけに新しい料理に挑戦しています」「子供の食育にいい」などの意見があがっているそう♪

ちなみに「朝食欠食対策としての軽食提供」は毎日、全拠点パントリーで実施されているそうです。すご。さすが食の会社ですね。


◆花粉症手当を新設

なんと気になるネーミングでしょう!今年の2月からスタートしたそうです。例のアンケートから、社員の約半数が「花粉症である」と回答し、そのうち9割の社員が「仕事のパフォーマンスに影響している」と回答したことから、下記内容で施策を実施。

◎保湿ティッシュ3箱を全社員に配布
◎花粉症にまつわる治療費を一部補助


ちょっとこの写真楽しそう過ぎやしませんか!?
ティッシュは、花粉症かどうかにかかわらず全社員へ配布とのこと。公平感も重要な点ですよね。北海道で花粉症に縁のない社員さんから「もう手放せません」と大好評!

◆「コト消費」でリフレッシュ!心の栄養手当

こちらもスタートほやほや、「心の栄養手当」がつい先月発足しました。社員一人ひとりがストレスに適切に対処し、より良い業務パフォーマンスを発揮できるよう支援することを目的としていて、半期に上限1万円支給されるとのこと。

高橋さんは推しのアーティストのLIVEに、本田さんは旅行を予定しているそう!そのほか、スキーに行った、宝塚の観劇をした、などストレス発散になればなんでもオッケー!ということで、施策が始まる前から心待ちにされていたもので、1か月強で30名の申請が通っているという好評ぶりです。

半期に一度だから、後半期も今から楽しみですよね!


Well-Being推進室の効果とこれから

――いやぁうらやましいです!(笑)実質的にはお給料が上がっているのと同じなのに、こんなにワクワクを共有できるのが素晴らしい!

本田さん
:そうなんですよ。どの施策もそうなのですが、これを現金で支給しても、野菜を買おうとか検診受けよう、とはなかなかならないものですよね。

――確かに…!施策を検討するにあたり、どんなことに気を付けていますか?

本田さん
:拠点が複数あるので平等性には気を配っているのと、ただ「楽しい」というだけでなくレジリエンス研修などの座学も取り入れているところでしょうか。先日の国際女性デーには、社内の管理栄養士による「意外と知らない女性の病気」と題したセミナーを開催し、乳がんや骨粗しょう症に関して学びました。

高橋さん:定期的に学びをインプットするのは意識していますね。野菜がまだまだ摂れていないなとか、お酒が及ぼす影響など、いろいろ勉強になります。社員のみんなもだいぶ意識が高くなっていると思います。

本田さん:さらに、セミナー後に提供されるランチがとってもクオリティが高いんですよ!管理栄養士さんサマサマです♪

――なんと!外部講師でなく社内の栄養士さんがセミナーもおできになるとは頼もしいです。そして美味しいランチ…座学も嫌じゃなくなりますね。

――ちなみにお二人はこの半年でなにか変化はありましたか?

高橋さん
:実は、毎日お酒を飲む派だったのですが、推進室が始まってから家での飲酒を止めて炭酸水に替えまして。確実に体質改善していると思ってます。

本田さん:私は毎日30分歩くことと、毎朝トマトジュースを飲む習慣ができました。おかげで肌の調子がいい気がします!

――素晴らしい!ぜひお二人が率先して行動して象徴的な存在になってほしいですね!!

お二人
:ありがとうございます、頑張ります!

おわりに

お金には名前が書いていません。
「◎◎に使ってね」と渡されても、そのときほしいものに消費されてしまう。
「◎◎用」と書かれた封筒に入って、初めて「じゃあこれやろう」となるものです。

運動イベントの参加費用補助も、歯の治療費用補助も、用途を決められていればそれに対する意識も上がり、具体的なアクションにつながるとてもいい策だと思います。

それならいっそ給与をあげれば…そんな意見もあるでしょう。ですが、それぞれが違った使い道で消費しているだけでは、果たしてエンゲージメントは上がるでしょうか。社内の絆は深まるでしょうか。

「コト消費」をする「心の栄養手当」は、使い道は違っても、どのように使ったかのトークも楽しめる、一つのコミュニケーションツールになっている点が素晴らしいと感じました。
社員が同じ時間やモノを共有すること、同じ幸せを味わうことで、コミュニケーションも一層深くなり、社内の絆が強まりますよね。

皆さんの会社でも参考になる情報はありましたでしょうか?社員ひとり一人の健康のためにぜひ参考にしてほしいと思います!

Informationクックデリ株式会社 https://www.cookdeli.com/

クックデリは、高齢者介護施設向けに完全調理済み食品を献立で提供する食品メーカーです。湯煎解凍し盛り付けるだけの完全調理済みの冷凍食品を献立で提供することにより、施設では少ない人数で食事を提供することが可能となりました。安全・安心で添加物のない栄養バランスの整った美味しい食事で、ご利用者はじめ人手不足に悩む施設など関わるすべての方に喜びと笑顔を提供します。
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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