ライター:セッキ―
2025.07.07
今年1月にオープンしたコクヨの新施設、「DISCOVER & SHARE PLACE DIG (ディスカバー アンド シェア プレイス ディグ)」(※以下、DIG)にやってきましたーーー!
そこはもうまるで植物園のようなグリーン一色の世界、緑をかきわけ奥へ奥へと歩を進める、己の探求心がこの上なく刺激される、そんな場所なのでした…

ヨコク実現のため探求する場
「コクヨのヨコク」というフレーズ、CMなどで聞いたことありませんか?
コクヨには有言実行ならぬ「有言挑戦」という共通概念があって、自分の成し遂げたいことをヨコク=宣言する取り組みが習慣化されています。
「結い合い、学び合いながら、個人と会社の成長を目指す場にしたい」という想いが込められたこのDIGは、社員が好奇心をもったテーマを自主的に掘り進めていける場所。それによって得られた新たな知識や学びをシェアすることで仲間との出会いが生まれ、引いては新たな事業にも結び付いていく、そしてヨコクの実現につながっていくことが期待されているのです。
この目的から、使用用途は下記4つの学びを想定されています。
1.会社提供プログラム(コクヨアカデミア主催の「20%チャレンジ」「マーケティング大学」等)
2.自己学習(語学・資格取得・読書等)
3.社員主催の勉強会
4.探求・探索活動(新規事業アイデア創出等)
というわけで、基本的には個人業務の目的では使用できないことになっているそう。
まるでファミレス
英語の「dig」=「掘る」や、スラングで「dig in」=(仕事や勉強などに)「熱心に取り組む」という意味で使われているように、まさに自己研鑽や学習、探求にぴったりのネーミングですが、そのDIGの特徴として面白いのが、ファミリーレストランを参照したスタイルなのです。
そういえばファミレスって、大人も子供も、一人でも複数でも、お茶や読書、おしゃべりや勉強と、多種多様な活動が行きかう場所ですよね。そのファミレスの要素をじっくりリサーチして構築プロジェクトが進んでいったそう。

渡邉さん
(コクヨ株式会社/ヒューマン&カルチャー本部/働き方改革室)
「デザイン事務所DDAAの元木さんをお迎えし、コクヨ社内の空間設計、グラフィック、ものづくりにおける若手インハウスデザイナー10名とでプロジェクトチームを編成しました。DIGでは、コクヨの強みとしている顧客の要望や建築要件を積み上げていく『共感協創型のプロセス』ではなく、どんな場所になるべきか理想像を描く『ビジョン主導型』として進行したのも新たな取り組みでした。
ファミレスのリサーチには多くの時間が費やされました。映画や歌詞の中に登場するカルチャー面からのファミレス、また実際にいくつものファミレスに足を運び、長時間滞在して観察するなど、ファミレスをいろんな角度からリサーチしていったこの工程もまた、コクヨには新鮮な手法だったため、プロジェクトに参画した社員にとって深い学びとなりました。」
では早速行ってみましょう!
THE CAMPUSから徒歩1分程度のビルにありました。この1分歩く、というのも探求モードに入るために気持ちを切り替えるのに一役買っているみたいですね!

おジャマしまーす!

入り口のところにはDIGGERとして利用登録した皆さんの「ヨコク」をサイネージでシェアされてます!将来的には近しいテーマの人たちをマッチングすることや、探求テーマを探している人に対するプログラムも検討しているそう。

「家族が遊びに行きたくなるような会社とは?」
「BARを通したコミュニケーションの活性化」
「複数子育てをしながら営業として仕事をやり切るには」
ふむふむ。その探求した先、ぜひ取材したいです!
入って正面にはラウンジのように広がるスペース。コクヨのスタンダード製品の測量野帳や付箋などをアーティスティックに展示しています。

ファミレスっぽさ、出てますね~
贅沢に使えるボックス席、ゆったりと探求に集中できそう。

ここはめっちゃ特等席じゃないですか!コックピットみたい!

電子レンジの奥は広めのテーブル席。

本棚には「おき勉」コーナーも!重たい辞書や本は置いておきたいですもんね。学生みたいでなんかウキウキしますね。

モニターやポータブル電源はこちらに用意されています。

階段下を利用してこちらもゆったりボックス席。どうしても個人作業や通常業務につながってしまうことから始めはモニターを置かない運用でした。でもナレッジシェアするにはモニターは欠かせないということで、のちに設置されたとのこと。

2階に上がってきました!
広いテーブルでみなさんお仕事中。グリーンがてんこ盛りです。

またまたこれは贅沢なお席。

おお、面白い形のゾーンがスナックコーナーになっています。迷路とまではいかないけど、わざわざ入っていく感じがいいですね。
渡邉さん
「あえて植栽の間に置いているのですが、それも掘り進めていく、というイメージを軸に作っています。植栽がこんなにモリモリに茂っているのは、目線を仕切る意図のほかに、ファミレスでいうドリンクバーやサラダバーといった目的地に向かう道程にも探求心を、という想いからなんです。花が咲いたり実をつけたりするものを選んでもらっています」

なるほど!木々をかき分けて着いたそこはお花畑…!なんか赤ずきんを思い起こしました♪
「また、ケース類はセラミックレーベル「SHOKKI」の皆さんから教わり、陶芸体験をしながら社員が作ったものです。粘土細工のように手造り感がしっかり残るもので柔らかい印象が特徴的な作品です。」

自分たちで作ったものですから愛着がわきますね~。
▼社内陶芸体験の様子(コクヨ公式SNSより)

こちらはステッカーのケース。

わーすごい。文房具が迷子にならないアレですよね。

こ、これは…!DIGという文字が掘られているオブジェですね。右のほうは、掘り進んだ最後にはDIGの文字がくっきり鮮明になるというしかけ。深い!ほかにもたくさんあって、探すのも楽しそう♪すべて社内のクリエイターさんが製作したそう。

きれいな小石がたくさん、と思ったら、もとは家具や文具の樹脂だった廃材から小石のような形状にして敷き詰めたものだそう。ん~サステナブル。

奥へ進むとこちらはドリンクコーナー。ひときわ主張がすごいのがいますね。

ここまでくると、このアガベの葉の下からドリンクを取りたいって思いますね。

「ティーバッグにぴったりすぎるde賞」をさしあげたいですね。

36名収容可能なセミナールームが奥にありました。
渡邉さん
「個人や仲間と探求したことをナレッジシェアする場として設けました。DIGの構築プロセスも社内の空間デザイナーやクリエイターに向けて勉強会を開催したのですが、みなさんにとって多くの学びになったようです。

THE CAMPUSはライブオフィスなので常にお客様の目があります。社内メンバーで共有しあう、こういった場がなかなかなかったので重宝していますし、場があることで事例共有会や勉強会の開催も増え、目立つようになってきました。」
カーテンで仕切られたこちらはセミナー講師の控えスペース。

渡邉さん、山本さん(左)、本日はありがとうございました!!

◆編集後記◆
コクヨさんには、マーケティング大学、学びシェア、学びゼミといった、社員の学びを深める組織が存在し、社員同士の学び・ナレッジをシェアする文化が根付いていますが、このように一人ひとりの情熱が高まって、共有しあって、新たな事業が生まれていくのですね。
実は現在、コクヨさんのメインの執務棟であるTHE CAMPUS(ザキャンパス)が営繕工事のため長期休業中(5/26~8/31)。本来は個人業務には利用しないスペースですが、現状は執務エリアとして開放されていました。
休業に入るまでは、用途が絞られているせいか若干低めであった利用率ですが、いったん執務室として開放されたことで利用のハードルが下がり、社内の認知度も上がって今後の利用も期待できそうですね!
また新たな取り組み、製品などが生み出されることを楽しみに待っています!

| Information | DISCOVER & SHARE PLACE DIG (ディスカバー アンド シェア プレイス ディグ)
・所在地:東京都港区港南1丁目8-27 日新ビル1F-2F ・面積:1F 173.6㎡/2F 316.4㎡ THE CAMPUSの休業について |
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セッキ―
ライタープロフィール
2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
セッキ―
ライタープロフィール
2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
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