ライター:セッキ―
2022.04.22
なんと!
新潟県にある小柳(おやなぎ)建設様よりオフィス取材のご依頼をいただきました!先方の全面的なご協力を得ての、オンライン取材です!!でもでもやっぱり現地におジャマすればよかった、、、と思わってしまうステキなオフィスでした^^ (東京から片道約3時間^^;)
今回取材したのは加茂市に位置する「本店」と言われる場所です。「本社」は三条市にありますが、加茂はもともと本社を置いた場所であり、創業の地でもあることから、新潟県内・県外と全国各地に支店や営業所を持つ中でも中心的存在だそう。それが今回大きく変化を遂げたということで、取材させていただきました!
コーポレートメッセージ、「変化を楽しもう!」を体現したオフィス、
さぁいってみよーーーう!!
完成は2021年1月。新潟県知事も見学に訪れるほど話題のオフィスで、つい最近、日本マイクロソフトが全国展開するDX推進発信基地、「Microsoft Base」の新潟県内初の施設になるなど、話題が尽きない場所となっています!
建物をくぐるように中央をまっすぐ行くと駐車場があります。車通勤が多いため、駐車場は必須。通常は道路に面していますよね、でも今回はオフィスを道路側にし、その奥を駐車場にしました。さらに全面ガラス張りにすることで、廊下を歩く社員の表情や空気感までも、地域の人たちに感じてもらえるようなつくりになっているんです!
この外側を覆う白い網目状のもの、気になりますよね。オフィスの正面はパワースポットである弥彦山に向いており、ちょうど西向き。まぶしい西日対策のためのシェードと、オフィスを地域の方々にも見ていただく、という2つの要件を満たしたものだったんです! てっきり雪国ならではの仕様なのかな、と思いきや、ちゃんと考えられたデザインなんですね~
建て替え(リニュアル)の狙い
小柳建設さんを語る上で重要となるのが、アメーバ経営やDX化といったキーワードです。
「リアルタイムで経営数値のチェックをしたり、1ON1のコミュニケーションを定期的に行ったり、そういったことが従前のオフィスではやりづらくなっていました。会社全体がいい方向に進んでいる中で、ゼネコンとしてオフィスも先進的なものにしていくタイミングでは、という声が社員からも挙がったんです」
▼専務取締役・中靜さん
別の地への移転でなく建て替えにした狙いとは。
「実は新幹線付近などの利便性の高い土地への移転も意見としてはありました。でもそれでは意味がない。いま首都圏から地方へ分散する考え方が広まっていることもあり、我々自身が成功事例になろうと。首都圏と同じ働き方が加茂のこの場所でもできる、ということを証明すべく、この創業の地で新しいオフィスに生まれ変わらせる、という話にまとまりました。」
リニュアルの大きなポイント
1)地域とのつながりで社会に貢献
全面ガラス張りで外との空気感を共有できる仕様
コワーキングスペース、テラスなど地元の活動を後押しするような場づくり
2)働き方の変化を体現できる
ABW導入で効率的なワークスペースを自ら選択
制服撤廃など働く服装も変化が♪
そんなポイントを意識しながら行ってみましょう~~~♪
まずは、エントランスから。建物中心から左に入っていったところです。
壁には「初心に帰る」という想いから、創業時のワークウェア(と思われるもの)がディスプレイされています。身も心も引き締まりまる、だけでなく空間もいい感じに引き締まってますよね!ステキなアクセントです。
エントランスを入ると大きな空間につながる、、、のではなく、全面ガラス張りの廊下を歩く流れに。まるで縁側みたいで面白い!一瞬また外に出るのかな?と思ってしまったほど、道行く人と目線が同じ高さになっています。ここには来客用の会議室が4つ配置されてました。
ああっ!途中右方向に振り向くと2階へ上がる大階段が見えてきました!
わぁーカッコいい♪
左半分が座れるようになっていて、壁には大画面スクリーンが設置され、100名規模のイベントスペースとして利用できるそう。社内のプレゼンにも大活躍。
▼新人研修最終日の様子♪
階段を上がると左手に執務スペースが広がります!実はお客様用のお手洗いが大階段を上がった先に設置されているので、行くついでに社内が見える=会社の雰囲気を感じることができる、というのは自然なしかけですね★
右にも階段あるなあ、、と思いつつそこは後ほど★
2階 執務スペース
完全フリーアドレス制で、ABWを導入しています。その日の業務が一番効率よく行える場所を選べばよい、ということで、よくある「いつも同じところに座っちゃダメ」といったルールはないのだそう。顔つきもイキイキと、成果に対するコミットメントが高まったそうですよ!
ここの大きなテーブルは、チェアも快適でいつも大人気だそう♪
人に“見られる”設計で士気も上がるというものです。
お邪魔しまーす♪
わぁ、、、とっても広くて気持ちの良い空間♪上階もちょっぴり見えてすごく見通しがいいですね!社長室も役員室もなく、全席フリー。コミュニケーションもとりやすいですね!
明るい木目の優しい雰囲気で和むなあ。
大きなサイネージが4つ、壁面に設置されています。小柳建設さんでは、各チームがそれぞれ小さい会社のように独立採算で運営するアメーバ経営方式をとっているため、リアルタイムの経営数字が常時確認できるようになっているとのこと。各拠点の中継なんかもするそうですよ。
むむ、ここは下の階を覗き見できるようになってる!!どこに居てもお互いの空気を感じることができる設計なんですね!
では憧れの内階段で3階へ♪
3階 カフェテラス
ワークポイントがいっぱい!!
この天井が斜めになっている感じもなんか屋根裏感というのでしょうか、ゾクゾクしちゃいます!
こちらはファミレス席。ほんとにバラエティに富んだワークポイントがあります。ここからも下の階を眺められますね。ちなみに専務の中靜さんは、取材後こちらの席でお仕事してました~^^
テラス席も。これからの季節、気持ちよさそう~
1階から直接アクセスできるようになっていて、近所のお祭りなどイベント時にはテラスが解放されるんですって!これも地域とのつながり、ですね!
お、ブース発見!以前のオフィスでは1ON1ミーティングを行うのに会議室の取り合いになっていたそう。それなら専用の場所を、と用意されたのがこの3室。
パワースポットの弥彦山を望む、という贅沢な個室。 そしてなんと、対面でなく横並びです!!対面よりずっと話しやすい気がする!
あ、つながりました!ブースに背を向けたところにある階段を降りると、最初の大階段につながるわけですね!1周しましたね!
改革エピソード――2年かけて紙文化から脱却
固定席からABWを導入しどこでも働ける、というスタイルになったのは大きな変化ですよね。固定席をやめるにあたってなかなか大変なのが紙文化。ロッカーもほんの僅かです。どのように対処されたのか、専務の中靜さんにお聞きしました。
「前のオフィスでは、もう何年も見ていないような会議資料をずっと保存しているような状況で。クラウドを導入しても紙が最良、という思い込みがなかなかなくなりませんでした。そこで、ファイルや紙を全部並べて見える化し、ファイルメーターという単位で一人分の量を制限。置き場所がなくなるということで強制的に流れを持って行けたのがよかったです。
リニュアルまでの約2年間で働き方を徐々に変えていき、クラウドにデータを上げる習慣がつき、結果的にコロナ禍で出社義務がなくなってもどこでも仕事できるような体制になっていましたね。」
1階 コワーキングスペース
最後に、建物の中心から右に行った場所がこちら、今回のメインといってもいい、コワーキングスペースです!先ほど2階からのぞき込んで見えた場所がここ、これこそ地域とのつながりを象徴しているんです!
エントランスのかわいらしいチョークアートは地元のイラストレーターが描いていたり!
地元の農業高校とコラボして新商品を開発したり!
地元のカフェや居酒屋が交替で出店し、新メニューを試す場として活用されたり!
チャレンジャーを後押しする活動を行うことで地域創生・活性化に貢献しているというわけ。
▼小柳建設公式Twitterより
いかがでしたか?^^
コーポレートメッセージにある「変化を楽しもう!」を体現した素晴らしいオフィスでしたね!以前のオフィスはというと、昭和のグレーのデスクが並ぶ古い「ザ・営業所」だったようですので、ほんとすごい変化です!毎日いろんな席で働けるのも魅力ですし、ステップフロアで社内でもずっとつながりを感じていられるのもいいなあと思いました。
何気に筆者が一番の変化と思ったのは、実は女性の制服撤廃!「毎日着たい服を着ていけるので、楽しいです」とは、広報の堂谷さん^^
男性もスーツに社章、というスタイルを撤廃したそうです(現場スタッフは作業服あり)。社員の自宅のクローゼットにも変化が起きちゃってますね!!ww
2020年くるみん認定、2022年3月には新潟の建設業初のえるぼし認定を受けるなど、子育てサポートや女性活躍の分野にも注力されていて素晴らしい♪長年にわたり働き方改革に取り組んでいる姿勢がうかがえます。
「建設業は3K(きつい、汚い、危険)と言われているのを、新3K、4K(給与、休日、希望、カッコいい)に変えていきたいと思っています」(専務・中靜さん)
はい!楽しみにしています!
今度またどこかの支店がリニュアルされた際には現地におジャマしたいと思います!!
Information | 小柳建設株式会社 https://n-oyanagi.com/
会社パンフレットはこちら *従業員数:約250名(うち当該オフィス利用者は70~80名) *規模:約418坪 *設計:sinato *施工:小柳建設 *PM:株式会社ディー・サイン ※写真はすべて小柳建設様よりご提供いただきました。 |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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