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ライター:セッキ―

2021.11.04

これまでの取り組みが認められた――清和ビジネスが築55年のビルで「WELL認証ゴールド」を取得

昭和37年創業の株式会社清和ビジネスさんを取材しました!

同社は、2018年夏にオフィスの大規模リニュアルを実施し、2020年2月WELL認証ゴールドを取得されたのですーー!おめでとうございます^^♪
日本ではまだ取得が少ない、稀少な企業サマですっっ!

そしてさらに、今年の6月に、Well Health-Safety Ratingを取得されているんです。どこまでいっちゃうんでしょうかっ><

今回は、WELL認証ってよく聞くけどどんなもの?という方には特にお読みいただきたいです!どうやって取得したの?大変だった?その辺のお話をたっぷりお聞きしてきました~

まず。
WELL認証のこと を簡単に触れておきましょう~

WELL認証(WELL Building Standard®)」は、アメリカの公益企業IWBI(International WELL Building Institute)が、2014年に公開したオフィス空間の新しい評価基準です。

一般社団法人グリーンビルディングジャパンのサイトによる説明をそのまま引用させていただきますと、こうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「WELL Building Standard®は、人々の健康とウェルネスに焦点を合わせたビルト・エンバイロメント(建築や街区の環境)の性能評価システムです。

人の健康とウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好であること)に影響を与えるさまざまな機能をパフォーマンスベースで測定・評価・認証する評価システムです。設計、建設、運用のベストプラクティスと、エビデンスに基づいた医学的および科学的研究を組み合わせ、人の健康とウェルビーイングをサポートする建築や街区の環境を評価します。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本で認証を取得したのが12社(2021年4月現在)。かなり難しそうですね。取得国上位はアメリカ、次いで中国がダントツなのだそうですよ。

さてその評価項目ですが、清和ビジネスさんが取得された、バージョン1の7つの評価コンセプトは下記になります。それぞれのコンセプトごとに必須項目と加点項目がもうけられており、全部で100項目存在します。

*空気*水*食物*光*フィットネス*快適性*こころ

例えば【空気】の項目であれば、「効率的な換気」や「湿気の管理」、【食物】なら「手洗い」や「栄養成分表示」といった項目が設けられているんです。

ランクは3段階あり、
必須項目全部を満たすと【シルバー】
必須項目+加点項目40%満たすと【ゴールド】
必須項目+加点項目80%満たすと【プラチナ】

清和ビジネスさんはゴールドを取得されました!!

ちなみに現在はバージョン2に進化していて、コンセプトの数は10個になっています。緩くなった部分も厳しくなった部分もあるそうですが、今後取得を目指す場合はバージョン2になるということですね。

※バージョン1の評価項目は→こちら
※バージョン2の評価項目は→こちら


しかも!!驚いたことに3年ごとに更新が必要(もちろん登録料金も)。ここまで聞くだけでもかなーーり大変そう・・・涙

WELL Health-Safety Ratingのこと

また、Health-safety Rating(以下、HSR)は、covid-19ウィルスの世界的感染拡大を機に生まれた評価基準であり、WELL認証の中でも感染症対策を徹底したオフィスや建物に対して認定されるもの。清和ビジネスさんは、今年6月にHSRも取得されたということで、安心安全な企業へとさらに一歩進化されたんですね。

こちらも、公式サイトより引用させていただきますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「WELL Health-Safety Ratingはcovid-19などの感染症やその他緊急事態に対して、さまざまな対策を実施していることを示す第三者評価です。建物や施設の「健康・安全性」をグローバルな基準で評価し、一定の基準を満たすと評価が得られます。戸建て住宅を除き、あらゆる施設が対象です。WELL認証とは異なり、現地検証は無く、提出書類のみで審査されます。建物ハード関連の要件も含まれますが、運用上の観点を評価する要件項目が多く、全部で26項目の内、15項目以上を満足すると評価されたことを示すシールが得られ、建物出入口等に貼って示すことができます。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本でも今後、このシールが貼られている建物をよく見かけるようになるかもしれませんね。

WELL認証と比較すると取得を目指しやすい、と言えますね。まずはこちらから手始めに、、、という企業さんも多いそう。

清和ビジネスさんのこれまでの取り組みと取得までの流れ

同社のこれまでの取り組みと今回の認証取得までの流れを整理してみましょう。

2015年 電動式昇降デスクを全社員へ導入
2017年 WELL認証取得へ向けてエントリー、PJ登録(ここで課金あり!)
2018年 本社リニュアル実施
・島型レイアウト廃止→4席島互い違い配置+ABW
・営業部のフリーアドレス導入
・収納の見直し→一か所に集中
同年に申請し、予備認証を取得。さらに現地審査等を経て・・・ついに。
2020年2月 WELL認証(ゴールド)取得
2021年6月 HSRを取得

以前から意識高くお持ちだった“健康経営”®のテーマを追求していくうちに、WELL認証の取得へと方向性が固まっていった、というわけですね。

担当者インタビュー

働き方デザイン部の高谷さん(左)と丸山さんに、お話を伺いました。

―全社員に一気に昇降デスクを導入されたのは思いきった決断でしたね!

「はい、当時から健康経営というテーマに高い意識を持っておりましたので、まずは自社で実践を、ということで全社員に導入したのが2015年のことです。この導入によって社員同士のコミュニケーションが一気に改善されましたし、デスクの高さについては大きな発見がありました。

デスクの高さは70~72センチが一般的だと思うのですが、PC画面と首の高さの位置を考えれば、もう少し高いほうが身体に良いということがわかりました。社員のほとんどが高め(80センチくらい)に調節しています。また、立ったり座ったりという動作が健康にいいということや、立っている相手には気軽に話しかけやすくなったということも発見でした。

こうした実体験によって本質を理解し、そのうえでお客様へご提案させていただいています。」

そこからだんだんとWELL認証取得への方向性が強まったのですね。

「2017年に協力企業さんの訪問をいただく機会がありました。WELL認証の項目で『執務デスクの25%以上を昇降式にする』というのがあり、”全部導入しているから、もしかして取得できるのでは?”という発想に展開していきました。

もともと当社では2015年からWELL-Beingをテーマに様々な取り組みをしてきましたので、WELL認証の取得にチャレンジしようという流れは自然だったと思います。そこからWELL認証取得チームを設置し、プロジェクトにあたったのですが、自社だけでなく建築、設備など様々なパートナーの協力を得て取得できたものと感謝しております。」

―一番難しいことはどんなことでしたか?

「正直、簡単なことはほぼなかったのですが‥(笑)

日本用の基準がない中での挑戦だった、というところでしょうか。アメリカで開発された認証制度なので、日本の場合はどうか?とすべての項目において解釈をしていく必要があったということです。文化も違うし、例えばドア一枚とってもサイズが全然違います。また、審査機関となる会社がまだ少なかったため、アジアを統轄する現地審査の審査委員がイギリスから来日したりとこれまでにない経験ばかりでしたね。

新築ビルと違って、築年数がかなり経過しているビルですから空調システムや照明のLED化など、クリアするのが困難な壁が沢山ありました。だからこそ、バージョン1で取得したことの意味は大きいと自負しております。」

―これから取得を検討する企業や団体へ、アドバイスを!

「ここまででお伝えしたように、非常に工数がかかり、根気のいるプロジェクトになります。ですがそれだけ、乗り越えたときには格別の達成感が待っていました。これから取得にチャレンジする企業さんは、可能であればオフィス移転のタイミングで、入居先ビル選定時からWELL認証取得に適しているか、という目線をもって臨まれた方がいいと思います。

認証の取得にかかわらず、WELL-Beingを実現したいと思われる企業さまに対して、この知見をもってご説明できることが私たちにはたくさんあります。オフィス見学に行ったとしても、美しく整えられたショールームを見るだけでは、自分たちでは無理かも、と気を落とされてしまう方も多いのではないでしょうか。

当社の場合、自社内で多くの実験を行い、その結果を余すところなくお見せしています。手作り感満載です(笑)。ぜひオフィス見学ツアーにいらしていただき、自分たちにも手が届くやり方でやってみたい、頑張れば自分たちにもできる、という気持ちを持っていただければ嬉しいです。」

―ありがとうございました!


最後に、同社のホームページに掲載されていた認証取得への想いを引用掲載させていただきたいと思います。

今回のプロジェクトは、中小企業である当社がテナントとして入居している東京日本橋にある築50年以上経過したビルでWELL認証のゴールドランクを取得する事に意義がありました。この取り組みを通じ、WELL認証がごく一部の限られた企業の対象ではなく、規模に関係なく社員の健康、ウェルネスを考える多くの企業に可能性があることをお伝えしていきます。

今後はこの経験を活かし、働く人々のWell-Being実現をWELLワークプレイスのご提案を通じて支援していきます。



*****取材を終えて*****

清和ビジネスさんと同じくらいのレガシー企業の中には、最近のオフィスづくりや、ABW、働き方改革などといったテーマに、どうついていったらいいのか、どこから手を付ければいいのか、というお悩みも多いのではないでしょうか。自社で実体験を積んだ清和ビジネスさんのご説明には強い説得力があると思います。自社のWELL-Beingを考えるにあたり、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

オフィスツアーの申し込みはこちら

Information株式会社清和ビジネス https://www.seiwab.co.jp/

代表取締役社長 勝本 浩史
設立:昭和37年4月
従業員数:270名
所在地:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4-3-18 東京建物室町ビル7F
代表TEL:03(3272)6561 FAX:03(3272)6636

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セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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セッキ―

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