ライター:セッキ―
2020.06.04
多くのビジネスパーソンが、これまでとはがらりと変わった働き方を体験したこの数ヶ月。多くの経営者が、縮小移転や複数オフィスの一部を手放す、という意思決定をしたのではないかと思います。
移転といえば、退去費用が重くのしかかってくるもの・・・
社長「6か月後に移転するとして、ちょっと試算してみて」
私「試算なんて必要ないですよ。移転先が見つかったらすぐ移転しましょ」
なあんてことが、、、言えたなら。言えたなら~~~~~!
言えます。
退去日を調整して希望に限りなく近い日に”トビタツ”ことができます!!
新しい移転のカタチを提唱する株式会社ベンチャープロパティが運営する、2019年8月にスタートした、「トビタツ」というサービスを使えば。
さあ、宇田川社長にじっくりお話を伺ってみましょう!
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―まずは「トビタツ」のサービスについて教えてください。
当サービスは、退去費用のすべてを可能な限り0円にし、少しでもその浮いた資金を事業に充当することを支援するものです。
【退去費用】の考え方として、以下が挙げられます。
1.二重賃料
...退去通知後、実際に退去するまでに支払う賃料および、新入居先で発生する賃料が重なって発生するものです。
2.原状回復費用
...内装などを入居時のもとの状態に戻す工事費用のこと。
3.途中解約違約金
…場合によってはかかることがあります。
また、解約予告期間というものが多くの場合6ヵ月程度で定められており、オーナーが空室を避けるために設定するものです。入居者側としては、この期間を使って移転先の検討、内装デザインのコンペなど、移転のもろもろの手配を行うわけですが、通常、退去と入居のタイミングが一日もずれずにぴったり進むということはなかなか難しいのです。
今般のコロナ禍によってテレワークが充実してきたことで、早々にオフィス縮小の意思決定をした企業にとって、移転後まで高い賃料を払い続けるのは絶対避けたいものですよね。「トビタツ」を使えば、そういった事態も避けることができます。
―移転したい!と思ったらすぐに”トビタツ”ことができるんですね!
そうなんです(笑)!
―すごく魅力的なサービス!どういったしくみなのでしょう?
入居者様が持つ「賃借権」を我々に譲渡してもらう。たったこれだけのシンプルなしくみです。オフィスを使用する「権利」と同時に、前述したような退去にかかる「義務」がセットになっているこの「賃借権」を譲渡することで、原状回復もせず、思い立った時に移転できる。必要な什器などは移転先へお持ちいただき、”居抜き”で気兼ねなく”トビタツ”ことができるんです!
お客様に支払っていただく料金は、本来かかるはずであった退去費用が圧縮できた費用の30%だけです。(成功報酬制)
そしてその後、我々はそのオフィスに付加価値をつけて貸し出します。この賃貸業のサービスを「ToMaRigi(トマリギ)」として展開しています。居抜きのままですから内装デザインはもうできていますし、残置された什器などは性能チェック、クリーニングもいたしますので、その点でトラブルはありません。不足した什器等は弊社でひと通り揃えます。もちろん入居後に内装を変える、什器を入れ替える、などはお客様の自由です。
特にベンチャー企業は成長スピードが顕著で、1年程度で移転するケースが多いですよね。「ToMaRigi」の物件も、もちろん退去費用を心配する必要はありませんので、安心して入居、移転することができます。
もうお気づきかと思いますが、「トビタツ」で退去して「ToMaRigi」に入居するというケースも出てきます!その場合成功報酬30%のお支払いが10%となります^^
―なるほど、セットで仕組みが成り立っていたのですね。
はい。空室を避けたいビルオーナー様にとっても嬉しいサービスとなっているんです。
―「トビタツ」サービスを利用できないエリア、ビルの制約などはありますか?
エリアは、都内はもちろんウェルカムで、基本的にオフィス需要のある地域ということで、「政令指定都市」に限定させていただいています。
またビルについては、退去後に「ToMaRigi」ブランドにて賃貸する関係上、ビル自体がブランドネームがついているところ、シリーズ化しているところなどはご利用いただけないケースが多いです。ほかはオーナー様のご意向次第ですので、退去予定のビルが当サービスを利用できるかどうかの確認だけでもご相談に乗ります、ぜひご連絡ください!
サイズとしては上限は200坪くらい、下限はありません。
―「トビタツ」利用にあたり、相談するのにベストなタイミングは?
現在お問い合わせの約7割は、ビルオーナーに退去通知を出していない段階にお声がけいただいてますが、退去通知後もサービス対象になります。早ければ早いほどいいのですが、限界は、「原状回復工事が始まる前まで」です。
―いまかなり相談件数が伸びているとお聞きしていますが?
はい。ありがたいことに、1月から4月末までで約7倍、4月だけ見ても、3月の倍以上です。ご相談される企業は1/3が上場企業やメガベンチャーさんです。内容は「縮小移転」がほとんどで、決してネガティブなものだけでなく、これまでの働き方を見直し、オフィスを効率よく活用したいからこその縮小移転なのだ、と感じていますね。
―このようなサービスを始めるきっかけになったのはどのような思いからでしょうか?
不動産賃貸の業界には古くからの商慣習があり、「退去費用だけが莫大にかかる」というのが一般認識になっています。弊社が実施した調査で、退去費用の平均額は、なんと現賃料の約10ヶ月分にもなるんです。特にこの退去に関しての理不尽さというか、入居者側が圧倒的に不利な点、ここを強く問題視しており、「トビタツ」を始めました。
退去費用の現実に苦しんでいる、もったいないと思いながらも全部壊して原状回復している、そんな悩み苦しみを、自分たちが貸主になることで、解決したい。退去費用のない、正常な賃貸市場を創出したいと思っています。
また、我々はSDG’sの考え方にも深く共感しております。オフィス退去の際、壊して原状回復をしないことで廃棄を出さない。環境負荷をかけないことで貢献できていると思っています。そこを社会的意義があるとして多くの企業様に評価いただいています。
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初めてトビタツを知った時は「なんでそんなことができるの!?」と頭がハテナだらけでしたが、やっと納得できました!ご丁寧なご説明、ありがとうございます!
坪数やエリア、ビルの種類という制限は多少あっても、”暗黙の了解”として誰も太刀打ちできなかった、不動産業界の慣習に切り込む、画期的なサービスと言えるでしょう。いま、オフィス縮小を検討する企業、複数の支社やサテライトオフィスをやめる選択をする企業が続々と出てきています。ぜひ多くの企業に利用していただきたいと思います。
※オフィス面積縮小の無料相談は、【ZOOM相談室】へ
Information | 株式会社ベンチャープロパティ https://www.ventureproperty.jp/ 代表者 宇田川 富大 所在地 東京都品川区西品川一丁目1番1号住友不動産大崎ガーデンタワー9階 連絡先 TEL: 03-6912-1505 FAX: 03-6740-8533 ◆退去費用0円サービス「トビタツ」https://www.ventureproperty.jp/tobitatsu ◆賃貸オフィス事業「ToMaRigi」https://www.ventureproperty.jp/tomarigi |
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ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
ライタープロフィール
整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!
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