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ライター:マーシー

2020.05.13

【特別緊急企画】Peatixに聞く、コロナ禍で進化を遂げるオンラインイベントの可能性とは

新型コロナの影響で、これまで世の中で当たり前のように開催されていた、リアルな場でのイベント・研修などが、急速にオンライン化しています。リアルからオンラインへの流れが加速する中で、オンラインイベントの可能性について、オフィスの広場編集部で調査していたところ、イベント・コミュニティをサポートされてきたPeatix Japan株式会社の藤田 祐司 Co-founder / CMOの記事を発見しました。 非常に興味深い内容で、これはもう、突撃取材しなければ!と思い立ち、藤田さん、そして、同社の広報ご担当でコミュニティマネージャーの滝沢さんにお話をお伺いしました。それでは、早速お聞きしてみましょう 。

― 御社のサービス(Peatix)の特⾧、活用場面についてお聞かせください。

滝沢氏(以下、滝沢): メールアドレスさえあれば、誰でも審査なしでイベントを開催することができるイベント・コミュニティ運営サービスです。ビジネスからエンターテインメント、カルチャーまで、幅広いジャンルのイベントでご活用いただいています。

Peatix上でイベントを作成いただくと、Peatixのウェブやアプリに掲載されるのと同時に、450万人のユーザーの方々に、過去の参加イベントの履歴に基づいた「おすすめイベントメール」が配信されます。月20万人以上の参加者のうち約30%が、Peatix内での検索やメール配信によって集客されています。つまり、主催者が直接つながっていない人たちに、興味・関心軸で、リーチすることが可能になっています。

一度イベントに参加いただくと、「フォロワー」として蓄積されていく機能もあります。これにより過去の参加者に次のイベントの開催案内が通知されます。頑張ってイベントを開催して「よく集まって、やって良かったね」と点で終わってしまうのではなく、イベントを開催すればするほど参加者がフォロワーとして増え、リピーターやファンの獲得につながっていきます。

Peatixは、「申し込みサービス・決済サービス」と捉える方もいらっしゃるのですが、実際には告知や開催後のコミュニケーションの部分までを担っていて、申し込みや決済のところは、全体の中の一部です。

Peatixは「出会いと体験を広げる」というミッションを掲げています。あるイベントに参加してPeatixユーザーになったことをきっかけに、他のいろいろなイベントの存在を知っていただき、新しいつながりや体験を広げていく。その総量をプラットフォームとして増やしていくことを目指しています。

※写真:Peatix Japan株式会社の藤田 祐司 氏【左】/滝沢 光 氏【右】

― 現在、オンラインイベントやウェビナーに世の中の関心が集まっています。これまで⾧年、イベント・コミュニティ運営サービスを提供してこられたお立場として、この今の流れをどのようにご覧になっていますか?

藤田氏(以下、藤田): 今回の新型コロナショックと呼ばれる状況の中で、Peatixの中で起きていることとして、以下のことが挙げられます。

2020年2月半ばくらいまでは、正直あまり大きな変化はありませんでした。ところが、2月16日に開催される東京マラソンの一般ランナーの参加取りやめが発表され、安倍首相名での大型イベント自粛要請(2月26日発表)により、大物アーティストの方々が軒並みイベントを中止にされたりしたあたりから流れが変わり、Peatix上でのイベントを延期にする、またはキャンセルにする、などの動きが加速しました。

実際の数字でお話しすると、Peatixは平常時、1か月に約1万件くらいのイベントが公開されています。それが3月は5千件くらいに半減しました。 この状況下なので、リアルなイベントの開催は、ほぼ不可能な状況になってきています。そのため、今、公開されているリアルのイベントは、6月以降の開催が前提となっています。

一方で、ビフォーコロナ(新型コロナ問題が起こる前)のオンラインイベントの割合は、週当たりのPeatixのイベント公開数に対しておおよそ2~3%くらいだったのが、3月半ばのコロナ禍に入ったあたりから、急激に増えてきました。週ごとにどんどん増え、先週(4月6日の週)の時点では90%ほどになっています。イベントの世界で言うと、オンラインシフトが急激に進んでいるというのは間違いありません。

3月の一か月間でいうと、約3千件のオンラインイベントが公開されています。かなりの数のオンラインイベントがPeatix上で集客を開始している状況です。 先ほど、3月のイベント公開数が、通常の1万件から5千件に半減したとお話しましたが、実は4月に入って、昨年比の8割くらいのペースにまで戻ってきています。そしてその中核を担っているのが、「オンラインイベント」という状況です。Peatixの世界を見ると、オンラインイベントのムーブメントが起きているのは間違いないと捉えています。

今、「すべての発信を止めることは、大きなリスクだ」だと感じているコミュニティ運営者や企業のイベントを担当する方が増えています。オンラインという場を活用し、しっかりとコミュニティ活動や経済活動を続けていく、というのは自然な流れで重要なことであると私自身も考えています。

―新型コロナ問題の収束がまだ見えない中、オンラインイベントの可能性についてお聞かせください。

藤田: 私たちは2月の半ば頃からすでに、2か月くらいの期間にわたって、コロナと向き合っています。初めの頃は、リアルなイベントの代替え案として、オンラインイベントを開催しようと考える人も多かったと思います。

そして、多くの方が、Zoomを積極的に活用するようになったり、Teamsを使うようになりました。また、オンラインでの配信に関しても、InstagramやYouTube、Facebookを活用するなど、いろいろなやり方が試されるようになりました。その中で、オンラインイベントはリアルイベントの代替としての存在ではない、ということがわかってきました。

つまり、オンラインを活用して、これまでのリアルのイベントと同じようにやるのではなく、オンラインならではのコミュニケーションのやり方は何なのか、ということを考え実践していくという流れが起きているのです。 これはある意味で、コミュニティやイベントが進化の過程をたどっているとも考えられます。

今、オンラインのイベントに参加すればするほど、画面の向こう側にいる人に会いたくなるし、その場所に行きたくなる気持ちが高まります。オンラインイベントに参加することで、リアルのイベントの価値を再認識するようになってきていると思います。

今回のコロナ禍期にオンラインイベントの意義に皆さん気づき、活用を始めているわけですが、今後ずっとオンラインイベントだけをやっていくのかというと、そんなことはないと考えています。 アフターコロナの時期に入った時に、リアルイベントとオンラインイベントは、おそらく融合していくのだろうなと思います。

オンラインイベントに慣れてきたからといって、リアルイベントが無くなっていくのかというと決してそういうことではなく、「人と会いたい」「その場に行きたい」という、熱量がどんどん高まっていっているようにも思います。アフターコロナになって、皆で集まれる状況になったら、オンラインで集まっていたあの人に会いたい!その場に行きたい、行ってみようとなると思います。逆に、そうなった時に、全てがリアルイベントに戻っていくのかというと、そうではなく、オンラインの良さというのもあるので、両方をうまく活用する、という流れになっていくと思います。そういう意味では、Peatixとしても、今は進化の過程であるという感じがしています。

―コミュニティ運営については、今後どのようになっていくと思われますか?

藤田: 本日のオンラインイベントの中でも、まさにそのテーマで話をしたのですが、その中で面白い話題が出ました。「運営チームの役割分担をちゃんと工夫してやっていくと、コミュニティを共に動かしているという一体感がでる」という話です。たとえば、ある方はMC・ファシリテーターをやりますね、と。そして他の方がYouTubeでコメントを入れてくださる方からコメントをひろって、MCに渡す係をする。そういう役割分担をして、イベントを皆で作り上げていくことで、コミュニティを一体となって動かすという体感を得ることが十分に可能なのではないかと。

滝沢: 私は、コミュニティの主催者の方々とコミュニケーションを取ることが多いのですが、コロナ禍期のこういう局面で何ができるのか?ということを、熱量を持って考えている方がたくさんいらっしゃいます。ピンチだからこそ、このコミュニティで何をやっていこうか、と考えている方々が運営するコミュニティは、進化して行くのではないかと。逆に, 何もできないからいったん休んでおこうか、というところは、アップデートされずに、アフターコロナでも、ビフォーコロナと変わらないコミュニティになってしまうような気がしますね。

―総務・人事・広報など、社内外のコミュニティやイベント、研修などを主催されるお立場の方々にメッセージをお願いします。

藤田: 新型コロナショックの影響で、コミュニケーションの在り方が大きく変わってきていると思います。大きな制限がかかっている中で、今はもうしょうがないよね、と考え、動きを止めてしまうのか、こういう時期だからこそ、社内外の方向けのコミュニケーションをどう設計するか、という点をしっかりと詰めていくのか。そういう行動の分かれ道に差し掛かっているように思います。

例えば、人事の方だと、研修をどうしていくか、総務の方だと、毎週集まっていたミーティングをどうしていくのか、広報の方だと、対外的なイベントをどう設計するのか、というような課題が出てくるのだろうなと。

コミュニケーションを止めてしまうということは、忘れられてしまうことを意味します。さらに今、オンラインでの研修なりイベントなりを開催する際に便利なツールがたくさん出ていますので、目的に合わせて、どのツールが最もフィットするのか、というところを研究し、活用していくのが重要かと思います。

特に、社内の場合は、心のケアやメンタルヘルス対策をしっかり取っていけるように、オンラインでどう設計するかについて、いろいろと試行錯誤を続けていく必要があるように思います。幸いにも現在、オンライン化を容易にする、便利で簡単なツールが多数出てきていますので、失敗を恐れずに、果敢にチャレンジしてみるのが良いと思います。

この時期だからこそ、オンラインイベントで、音声が聞こえないなど、何かミスが生じても、参加者の方々が、温かく見守ってくださるように思います(笑)。今だと実際に、オンラインで開催した、ということだけで拍手が起こるという状況が生まれています。チャレンジできる環境にありますので、ぜひ、トライしてみてください。

        *       *       *

イベントや会議・研修などの場が、リアルからオンラインへ急速に進む中、コミュニティ運営のプロであるPeatixの藤田さん、そして滝沢さんから、大変示唆に富むお話をお聞かせいただくことができました。リアルからオンラインへ、そして新たな進化の先にある融合へ、という一つの大きな流れが見えてきたように感じます!

取材日:2020年4月15日

プロフィール藤田 祐司 (Peatix Co-founder / CMO) 

慶應義塾大学卒業後、株式会社インテリジェンス(現 パーソルキャリア株式会社)で営業を担当後、2003年アマゾンジャパン株式会社(現 アマゾンジャパン合同会社)に入社。最年少マネージャー(当時)として、マーケットプレイス事業の営業統括を経て、Peatixの前身となるOrinoco株式会社を創業。国内コミュニティマネージャーチームを統括したのち、営業、マーケティング統括を兼務。2019年6月 CMO(Chief Marketing Officer)に就任した。

滝沢 光 (Peatix / コミュニティマネージャー) 

大学在学中の2011年にサービス開始直後のPeatixにインターンとして参画後、翌年新卒として入社。 サービスを利用する主催者・コミュニティを広げていくエバンジェリストに従事。 黎明期のサービス拡大に貢献。その後、広告サービスの営業、コミュニティマネージャーを経て、2017年9月より現職。
マーシー

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ライタープロフィール

2019年入社。金融・不動産・製薬などで総務業務に長年従事。オフィス好きが高じて、プライベートでも独自のオフィスツアーを企画するなど、オフィス訪問がライフワークとなっている。週末などに非営利分野の活動も精力的にこなしている。強くないのにお酒好き(焼酎派)。

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