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ライター:セッキ―

2019.12.18

【イベントレポート】総務のプロ、平成元年入社の元リク同期3名は何を語った?PART2「3人に聞いてみたいこと」

『総務のプロが考える 令和時代の働き方とは?テクノロジー活用とは?
~平成を駆け抜けた元リクルート三名が語る、過去、現在、そして未来~』

2019年10月29日に3社共催で行われたセミナーの内容を、全3回に渡ってお届けするイベントレポート、今号は第二号です!

※PART1の記事はこちら

今号は、会場から寄せられた様々な質問に、登壇者のお三方がお答えする場面をお届けいたします。今回も貴重な内容ですよ~^^

■「3人に聞いてみたいこと」会場からの質問

休憩をはさみ、ここからは3人へ聞いてみたいことを収集し、回答する場面となりました。冒頭から使ってきた「Sparkup」に慣れてきた会場の皆さん^^ 続々と質問が寄せられていきます。共感できる質問があると参加者同士で「いいね」が押され、その数が表示されるので、その数の多かった質問から採りあげていきました。ここではお三方の回答のうち、代表的なコメントを抜粋してご紹介します。


「AIやRPAの導入、取り組まれていますか」

佐藤
まだほとんど取り組めていないが、今月に入ってRPAの社内コンテストを実施しています。今携わっている業務を見直してRPA化できるものがあったら提案するというもの。採用したら1万円、銅賞3万、銀賞5万、金賞10万、ともう賞金で頑張ってもらうしかないかな、と・笑。

本間
法務部門でAI契約審査のようなものは導入していますが、総務では残念ながらまだ導入には至っていない現状。単純に調べる作業などRPA化できないかと日頃から思っていますが。 リーガルテックのほうが導入しやすいのかなという実感です。


「多様化が進む中でオフィスはどんな役割に?」

佐藤:仕事をするうえでコミュニケ―ションをとる機会は多々ある。そのための手段の選択肢がどんどん増えている中で、オフィスに求められているものは、まさに今日のこの場もそうですが、「時間と場所を共有してFace to Faceでやり取りする」、「この瞬間を共にできる」ことだと思うので、そのための場として何が必要か、というところに議論が収束されていくのかな、と思いながら日々取り組んでいます。

豊田:そうなると対話やコラボレーション、結果イノベーションを生みだすことにつなげなくてはならない。集中ワーク、ソロワークは自宅やカフェとかでやって、人と会ってそこからアイディアを広げる、多様な人たちが多様な場所でぶつかる、という要素がオフィスの機能として残っていくのではないでしょうか。

「総務の1千万プレイヤーってどんなイメージ?」

佐藤:総務という言葉はもともとすごく難しくて、豊田さんが発信しているのはニアリーイコール経営ですし、組織が小さいうちはバックオフィスワーク全体を担っているでしょうし、大きくなって分科が進むと専門的になってくるし、何を指すかから議論したいところですが、まあ全体を広げていうと、おそらくこの人にしか、他の人にはできない、アナタだけの価値というものを持っているかどうか。持っていないとこのラインを超えるのは難しいでしょうね。うちでも1割がそうですが、前線に立ちお客さまと丁々発止やってるメンバーです。バックオフィスからは生まれていないので、そういうことかなと。

豊田:経営に認められる成果を出せるか否か。総務こそが経営だ、という考えもあります。認められないとそもそもそこに対して原資をあてられないし、経営と対等に話せるくらいになって成果を出し続ける、となればそのレベルの総務があっても全然不思議じゃないですね。従業員のみならず経営にいかに評価されるか、というのが大きいポイントと思います。


「総務としての経営陣との関わり方を教えてほしい」

豊田:全体にはコミュニケ―ションの量の問題。また経営者が何を考えているのか、これから何をしようとしているのか、そういった情報をどれだけ引き出せるか。そしてそれをどれだけ準備できるかです。言われたときには「もうやってますよ」と、先を見越してのコミュニケーションができると評価につながると思いますね。

本間:僕が教えて欲しい。(会場・笑)
現場の声をきちんと受け止め、それについて自分はどう捉えてどう対応すべきと思っているのか、というところまでをきちんと言えることが必要だと思います。日頃経営陣が考えていることとはちょっと次元が違うような話をしなきゃいけない場面もあるので、なるほど、そういうこともあるよね、と言われるような納得感のある話の持っていき方をしなくちゃいけないですね。

佐藤:小さい規模ながらも20数年経営という立場で仕事をしてきて、どう来られたら嬉しいか、そう来たらやられちゃうかな、と考えると…おそらく、いわゆる主語というか、視点とか目線とかあると思うんですが、この会社の未来、という軸で語られると大正解。さらに私の”見えていないゾーン”が必ずあるから、そこを添えて話してもらえると、すごくありがたみを感じるし可能性を感じますね。

「50代の危機感?どう仕事に取り組むべきか」

豊田:もう50代ですから今更新しいことはしんどいよね・笑 “棚卸し”をどれだけできるか、自分の持っているスキルや経験値をどこにぶつけていくかということですね。同業のスーパースターにぶつけても勝てるわけないですから、その世界のド素人にぶつけると結構いい商売になるんですよ。総務の営業系の研修というのがそれなんです(PART1参照)。彼らは総務の知識がほぼありませんからね。そういうことを見つけると新しい世界が開けますよ。

本間:役職定年が55とか60の会社が多いですが、僕はまだもう少し若いのでそういうことを考えずに楽しんでいきたいと思っています。まず健康。元気でいればなんとかなる!42歳くらいからジョギングを始めて、一回大会に出て以降ずっと週末走り続けているんです。大会に出るのを楽しみにしながら、ついでに会社に来ている、くらいの考えがすごくいいのでは?仕事とそれ以外に興味関心を持つこと、それがいい感じで仕事に作用していけば、50代になったからということで危機感を持つような感じではないと思っています。

佐藤:50代、僕はむちゃくちゃ危機感あります!ビジネスパーソンとしては、第4コーナー回ってゴール見えるかと思ったら、あれ?まだカーブあるじゃん、みたいな。(会場・笑)
いきなりゴールが伸びた感じのここ数年です。僕のいた東工大建築学科同期のサラリーマンコースの多くはゼネコンで、彼らはもう60歳へ向けてのカウントダウンをしている。そこをどう描くかという感じで、逃げ切れるかどうかのギリギリの世代だと思うんだけど、多くの人はそうではない数年を引っ張らざるを得ない人たちではないかな。

さきほど豊田さんも言っていたように、今までの延長戦だけではなくて、自分が貢献できる場をどうシフトしていくか。分野もあればレイヤーもある、それを早め早めに考えて、そこに自分のエネルギーを向けて、しかけていく。ぼーっとしていたら月日が経っていくので、成り行きに流されないようにしていく、と意識してます。

「総務で副業ってあり得ると思う?」

本間:働き方改革で表面的に残業時間規制があり、自由な時間を持てるようになっています。違う刺激を得られるというメリットもあるのでやれるならやってみてもいいのでは。僕自身、副業とはちょっと違いますが、町会の役員をやっていたりします。週末もいろんなことに触れる機会があり、地元にも仲間ができて、違った視点で話ができる場になっています。違う世界を持つのはいいことですね。

佐藤:弊社は「二足のわらじ制度」といって、起業支援(社員でいながら起業するのを応援する)という仕組みを数年前に作りました。言ってみれば副業承認制度。競合性がないなどいくつか制約はあるが、申請されたら認める、ということで弊社は推奨派ではあります。現実的には、総務の人が副業というのは、意外とハードル高いかなという気はしますね。ただ豊田さんから”対流試合”、というキーワードがありましたが、ほかの人と交わって、いろんなことをやって、そこから学びを得る、というのはものすごく大事だと思います。

豊田:時間をどこに割り振るか、という問題だと思うので、価値観によると思うんですが、もし副業というキーワードで話すなら、総務は「サービスを提供される側を経験する」というのは面白いかも知れないですね。現場を経験する、そのとき総務がどう見えているか。どうあって欲しいかというのが逆の目線で見えてくる。

自分が、ということになるとね、ホテルマンをやってみたかったです。総務のホスピタリティがある中で、来たものをどう”さばく”か、というね。リクルートを辞めた後にホテルのコンシェルジュか、総務かを迷ったくらいです。結構面白そう。
                           (text:関)

(次号へ続く)

登壇者等プロフィール■登壇者
株式会社月刊総務 代表取締役社長・編集長  豊田 健一
日本で唯一の総務の専門誌『月刊総務』編集長。毎月、総務の専門家、有識者、最新企業事例を取材し、日本で最も多く総務の現場を知っている総務の専門家。リクルートで総務、魚力で総務課長を経験。総務経験を通じての講演は、多くの総務担当者から共感を得ている。総務業界の活性化を目指し、「戦略総務」という考えをどのように実践していくか、現在進められている働き方改革をどのように総務として進めていくべきかを大局的見地から解説する講演は、総務担当者に多くの気づきを提供。自身の著作、『マンガでやさしくわかる総務の仕事』、『経営を強くする戦略総務』は総務担当者のバイブル的存在となっている。

ディップ株式会社 総務統括部長 本間 忠俊
リクルートにて7年余り総務を担当。その後2社を経て、2005年2月にディップ株式会社に入社、同年3月から総務部長を務める。2006年の新卒200人採用に伴うオフィス拡張をはじめ、その後の成長を総務として支える。2013年に同社が東証一部上場を成し遂げたことを契機に退職。2014年6月から株式会社メディアドゥで人事総務部長。2016年6月ディップに総務室長として復帰。2017年の本社移転などを担当。2018年3月から現職。

株式会社DE-SIGNグループ 代表  佐藤 浩也
株式会社リンクアンドモチベーション元取締役、現在株式会社DE-SIGNグループ代表取締役社長ほか複数の役職を兼ねる。1989年リクルート入社以来、日本オラクル、明豊株式会社、独立起業、リンクアンドモチベーション参画と、変化の激しい環境の中、M&A,IPO,MBOを含む様々な経験を積む。1998年の起業を機に、日本のオフィス業界において初めてプロジェクトマネジメントサー ビスを手掛ける。所属した日本オラクル、リンクアンドモチベーションにて構築したオフィスにて、日経ニューオフィス賞:通商産業大臣賞(1994)、経済産業大臣賞(2001)を受賞。ワークプレイス・ワークスタイルをテーマとしたコンサルティングにて多くの実績を有する。

■司会進行
Mirise 代表コンサルタント・⼩松路世 魅⼒発掘プロデユーサー/組織活性コンサルタント
NTTデータアイの総務・広報・経営企画を経て、親会社にてグループ社全体の”組織⼒“をあげる教育・コンサル分野に従事。ベンチャーから⼤⼿企業まで⼤⼿企業まで500以上のプロジェクト改・イノベーションに取り組み、社内活性化や新規ビジネス・⽂化作りに貢献。かかわったプロジェクトは全てヒットし、⻑く愛されるのが特徴。
2016年独⽴後は⼈と組織の魅⼒を発掘しやる気にさせる”魅⼒発掘プロデューサー”として、⼈・組織・企業を明るく前向きに強く育てるテーマで活動。時代の変化と社内外のニーズを取り⼊れた新しく⾯⽩い着眼点とアプローチで社員と企業双⽅を強く元気にし、成⻑し続ける企業へ導きます。

■後援: Sparkup(株式会社マジェンシー様)
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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