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ライター:セッキ―

2026.04.13

入社式を「自社らしさ」の体験の場に。日本シームが仕掛ける、リサイクル機械メーカーならではのアイデアとは

毎年の恒例行事である入社式。若手社員への理念浸透や、社内の雰囲気をリフレッシュする機会として、より自社らしい工夫を凝らしたいと考える担当者も多いのではないでしょうか。

今回注目したのは、埼玉県の環境機械メーカー、日本シーム株式会社が実施するユニークな入社式です!
同社が大切にする「循環」の考え方を、入社初日に手触り感のある体験として落とし込んだ事例です。

マンネリ化を防ぎ、会社の空気感をポジティブに変えるイベント作りの一例として、その具体的な中身と舞台裏を紹介します!

そもそも「日本シーム」ってどんな会社?

埼玉県川口市に拠点を置く、リサイクル機械の専門メーカーです。廃プラスチックを再び資源に変えるためのプラントを丸ごと手がけており、取引先は自動車メーカーから自治体まで多岐にわたります。

「ゴミを捨てる」のではなく「リサイクルする」という流れが当たり前になった今、まさに循環型社会(サーキュラーエコノミー)の最前線を支えている会社。 社員は約70名、機械の溶接やメンテナンスを行う技術者が約20名、続いて設計、営業のほか管理部門、広報、SDGs事業部などの事務職という構成です。

「ゴミを資源に」を、入社初日の原体験に。

同社は2024年にSDGs事業部を発足し、リサイクルの大切さやその仕組みを発信し続けています。自社工場内やショッピングモールなどで開催してきたイベント数はこの2年間で30回以上を数え、その参加人数は延べ4000人近くにのぼります!

以前は新卒採用は少なく、形式的な式典のみでしたが、ここ3年ほどで採用が増えてきたこともあり「より自社らしい体験ができる入社式にしたい」と模索し始めたとのこと。某水族館の水中入社式や、文房具メーカーの鉛筆削り入社式などの実例にヒントを得て、自社の事業に深く関連するリサイクルを体現できるアイディアに辿り着きました。

ペットボトルキャップを、自らの手で植木鉢へと再生させる—―

これが今年度、入社する3名の新入社員に課されたミッションとなりました!

「手回し」の苦労が、仕事のありがたみに変わる

キャップを持参
まず、材料となるペットボトルのキャップはどうするか?それは、各自集めて持参するルールにしました。 入社までの間、キャップを集める作業からもうこの会社の一員ですね。ただ、洗浄し乾燥させてからでないとリサイクルには使用できないとのことで、実際には事前に準備したものを使用します。
粉砕体験
自分の手でキャップを粉砕機に投入!実はこの手回しの粉砕機、かなりの力をこめないとなかなか回らない!けっこう大変そうですね。


成形
粉砕機からできあがった再生フレークを熱で溶かし、一つの「植木鉢」へ成形します。
植樹
完成した鉢に、成長の象徴である「オリーブ」を植えます。

んー!なんだか満足げな表情されてますよね!
キャップは色分けして使用されるそうですが、ここでは白・赤・グリーンをミックスし、淡い春らしい優しい色合いの鉢に仕上がっています。中央の方のは少し欠けているように見えますがそれも味があっていいと思いました。

社員さんの反応は?

◎新入社員

デザイン系の学校出身で、ペットボトルキャップを使った作品を作った経験のある新入社員さんは、SDGs事業部に配属されました。
「目の前で新しい製品に生まれ変わるのを見てワクワクしました。今回手動の粉砕機の大変さを知り、機械のありがたみを感じました」


まさに狙い通りの満点回答といったところでしょうか……!

◎先輩社員
また、参列した先輩社員さんはどうでしょう?
「今年は植樹式という新たな試み。自分たちの入社時にはなかった取り組みで、正直うらやましいです(笑)。オリーブの成長が会社の成長の証にもなるのだと思うと、とても素敵だなと感じました。共に働き、学び合いながら、環境問題の改善に取り組んでいけることをとても楽しみにしています」(2023年入社/製造部)


◎企画担当者
最後に、今回このアイディアを発案した広報担当の吉山さんはこう語ります。
「植木鉢は手回しの粉砕機で作るには大きめの作品なので、難易度が高いのですが、あえて挑戦してみました。
リサイクルには機械と法の整備が必要です。そして『人の意識』が不可欠。新入社員に『自分たちの仕事の価値』を最初に体感してもらうことで、自信を持ってスタートしてもらえるきっかけになってよかったと思います」

まとめ

この取り組み、実は社内の活性化にも一役買っています。当日の様子は新聞に大きく掲載され、社員の間では「あの有名スーパーの記事より大きい!」と大盛り上がり。自分たちの仕事が世間に注目される誇らしさが、既存社員にも波及しました。

植えたオリーブは、会社と共に成長を続けます。同社は現在「100億宣言」を掲げ、越谷市に大規模なテストセンター(新工場)を建設予定。木が大きくなったら新工場へ移設する計画もあるそうです。

「入社式で植えた木が、これだけ大きくなった」
その実感が、若手社員の定着や成長を支える柱になるのかもしれません。

Information日本シーム株式会社 https://www.nihon-cim.co.jp/

本社所在地:埼玉県川口市安行北谷665
営業内容 粉砕機、洗浄脱水機、各種選別装置、乾燥機、ミキサー、搬送装置、切断機、プラスチック類リサイクルプラント施工、関連機械製造販売。
セッキ―

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ライタープロフィール

2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!

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