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気になるこの人!
オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

ライター:セッキ―

2025.12.25

末次 正枝 「総務から新規事業提案を?みんながWin-Winな状態を目指して」
ライドオンエクスプレスHD/総務グループマネージャー

宅配寿司「銀のさら」や宅配釜飯「釜寅」などでおなじみの株式会社ライドオンエクスプレスを擁する、ライドオンエクスプレスホールディングスで、総務グループマネジャーを務める末次さんを取材しました!

キャリアのスタートは派遣社員。事務方やサポート業務を一貫して歩んできた彼女が、正社員として同社へ。マーケティングや経営企画などを経て総務部へ異動後、わずか1年でマネジャーに抜擢され、気がつけば10年以上、組織の土台を支え続けています。

社内の新規事業提案制度で「障がい者雇用の運用支援」を提言し、最優秀賞を受賞——。

そんな彼女の強みは、まさに「総務の枠を超えた改善の視点」。裏方としての経験を活かし、会社をより良くするための種を自ら撒き、形にしてきました。

「どんな業務も面白くしたい」と笑顔で語り、常に現場の改善を楽しみながら取り組む彼女。一歩ずつ着実に、けれど軽やかにキャリアを切り拓いてきたその歩みと、仕事に向き合う等身大のフィロソフィーを伺いました。

――ここまでのご経歴をについて教えてください。

末次
:いろいろな業界を経験してみたい、という一心で、派遣というスタイルで多くの企業に在籍してきました。いずれも事務方、サポート職で、当社も派遣でお世話になった企業のひとつです。

やめてからしばらくしてお声がけをいただき、2002年に正社員としてマーケティング部のサポート職で入社しました。ここまで長くいることになるとは思っていませんでした(笑)。 2003年4月直営部に異動し、直営店に対してサポート業務を行ってきました。2008年4月からは経営企画室に異動となり、上場の準備などに従事しました。このころは組織体制がまだ落ち着かずわりと頻繁に配置換えが行われていましたね。

2010年に現在の経営支援部総務グループに異動となり、翌年にマネジャーに就任して現在にいたります。

――一貫してバックオフィス業務、サポート職に従事してこられたのですね。バックオフィスのプロですね。

末次
:それでも、総務の仕事はここが初めてなんです。初めは向いていないかなと思っていましたが、とにかく目の前のことに必死で取り組む毎日でした。業務内容としては、いわゆる総務の庶務的業務のほか、内部監査業務・内部統制システムの構築・労務課題への対応などを、私を含め6名で担当しています。

常に気を付けていることは、自分たちだけでなく、社員みんなが効率良くなったり便利になったり、無駄な手間を減らせるように意識して、会社全体としてWin-Winになれることです。 少人数でも効率よく出来る方法等をメンバー間で検討を重ね、デジタル化を推進し、効率の良い方法への置き換え、無駄なものの廃止等に主体的に取り組むことができましたので、部署として整ってきた現在においても、変わらず業務改善・効率化に日々邁進しています。

――これまでの印象深いお仕事についてお聞かせください。

末次
:弊社では毎年、CHAREX(チャレックス=CHALLENGE+RideonEXpressの造語、以下チャレックス)という新規事業を提案する場があり、私が提案したアイディアが最優秀賞を受賞しました。

弊社では障がい者雇用に力を入れていて、全国に点在する店舗でそれぞれその採用を行っています。店舗の責任者は、注文受け、配送の調整や備品発注、アルバイト人材の指導など、業務が集中する中で、もし障がいをもつメンバーに困りごとが発生しても対応できることが限られています。

本社から人事メンバーが出張して対応することもあるのですが、どうしても時間差が生じてしまうんですよね。このままではお互いにストレスになってしまう。総務グループは人事部とも距離が近く、間近でその様子を見ていたので、この状況をなんとかできないかな、と考えました。

そこで、本社近くに事務所を持ち、各店舗で行っている業務を切り出すことができれば、複数名を採用し勤務できるのではないか、そこに専任者を配置すれば人事メンバーも障がい者の方も相互のストレスが軽減されるかもしれない、と考え提案をまとめていきました。

▼チャレックスでプレゼンをする末次さん

――具体的にはどのような動きをされたのですか。

末次
:まず店舗から切り出せる業務があるかを検証しました。やっていただく業務を「箸やしょうゆなどをひとまとめにしたカトラリーセットを作ること」と決め、それができる人を採用します。実は、それまでは各店舗で外注していた業務だったんですよね。外注するとそれに付随する数々の業務がありましたが、社内になったことで必要なくなった、と店舗のメンバーからは喜ばれたんです。これは想定外でしたがよかったことです。

初めはトライアルで事務所を借りてのスタートとなり、物件探しへ。オーナーさんにも様々な方がいて少々難航しましたが、最終的にはオーナーさんがとても協力的でよい場所が見つかりました。軌道に乗ってきたところで特定子会社として申請し認定されたんです。それから手狭になって今は移転したのですが、本社から近い場所で、私はときどき様子を見に行きます。 障がい者の方もできることできないことがみなさん違いますので、もちろん店舗でそのまま活躍してくれているスタッフもいます。

――店長さんも、障がいを持つスタッフも、人事スタッフもみんなが安心して働ける形になって素晴らしいです!この制度はどのくらい活用されているのでしょうか。

末次
:チャレックスの制度では、メンターと一緒にアイディアのブラッシュアップを続けていき、最終的に発表できるまでの内容にまとめていきます。本件は同じ課題を感じていた別部署のメンバーがいたので一緒に取り組みました。

例年、5~10件の応募があり、最終発表まで残るのは3~4件です。2020年にスタートしたのですが、初回で挑戦して最優秀賞だったのでとても達成感がありました。

みなさん作業スピードが上がりどんどん上手になっていって、この秋に辞めてしまったスタッフは「この会社で自信がついたから次のステップに進みます」というのが理由だったんですよ。辞めるのは寂しいですが、こんなことを言ってもらえるなんて本当に嬉しい限りです。

一緒に取り組んだメンバーともこれをきっかけによく話すようになりましたから、これも収穫のひとつです。また、総務のみんなもチャレックスに出したいという気持ちになっていて、毎年提案が出されています。みんな常に改善の意識を持ち合わせているメンバーです。

――初回から最優秀賞ですもんね、みなさんには刺激になっているでしょうね。

末次
:それでもはじめはちょっと躊躇していたんですよ。こういう新規事業提案というのは売り上げをつくる部署がやるものなのでは、と。そんなことはない、と上司が背中を押してくれたんです。

そもそも総務に異動になったときも「自分には向かない」と思ったんです。「人のため」に仕事をする、ということが。

――それは意外ですね。末次さんは基本的に「人のため」にサポート職を続けてこられたのでは?

末次
:そういう感覚は一切なかったんです。とにかくいろいろ経験したいというのは自分本位でしたし、ここに入ってからも数字の分析や、店舗運営に関する様々な業務はお店のため、お客様のため、という感じで「誰かのため」という感じではなかったんですよね。

でも総務は明確に「お客さまが社員」。だから自分にできるかどうか半信半疑でした。

―――なるほど。でももう気づけば15年ですか。

末次
:ですね!目の前の仕事を取り組んでいたらどうにかなっていた、という感じ。そこまで考えるほどのことではなかったのかもしれません。

――“誰か”というより“こと”、つまり業務やその結果の状態に目を向けていらっしゃるからかもしれませんね。

末次
:たしかにそうかもしれませんね。 最近こんなことがありました。以前、インフルエンザの予防接種のやり方を、社内に会場を設けて医師に来てもらうスタイルに変えたのです。そうすると社員は出社して決められた時間に注射を受けに来てすぐ終了します。そのことを「これってすごいラクだよね、ありがたい」と言われて。

正直「いま??」と思いましたが(笑)、しみじみありがたさを感じてくれる人もいるんだとわかって、やってよかったなと思います。 ―

―最後に、末次さんなりの総務業務の楽しみ方を教えてください!

末次
:総務の仕事は、ルーティン業務も多くて毎年大きく変わるものではないです。そこを、昨年より今年、よりよくするようにはどうしたら?と考えています。それがうまくいくと嬉しいんですよね。自分だけではなく、周囲にとってもいい結果になれば会社としてすごくハッピーになります。

言われてやるのでなく、自分から変えていくほうが絶対に面白い。同じ仕事でも視点を変えると別な側面が見えてきます。単なる入力作業でも小さな発見は必ずあります。くだらないように見えても「いつか何かに役立つかもしれない」という視点で物事を見ていくのが面白いと思います。

関西出身だからか、面白いほうがいいなとか、笑えるほうがいいなと思ってるところはありますね、昔から。

――関西の血でしたか!落ち込むことはないんですか?

末次
:ありますあります!もうやだーーって、ここでもやめたくなったこともありますよ。そういうときは「しばらく休みます!」って旅行に行きました(笑)。若かったからかもしれませんが、ごちゃごちゃと考えすぎていて何だったんだろう、って。もう理由も覚えてないです(笑)。

――今度はストレス発散方法をインタビューさせていただこうと思います! 今日はありがとうございました。


■編集後記


事前にご経歴資料を拝見したときは、バリバリのキャリアウーマン(言い方古いですね)という印象を持っておりましたが、お会いしてみたらなんと物腰の柔らかな女性。でも視点は鋭く、日ごろの業務の中からいかに無駄を省けるか、スムーズに運用できるか、気持ちよく働けるか、を常に見ているというのがむしろ恐ろしいなと思いました(笑)。

今まで総務人材をインタビューしてきた方々の中で、「自分には向かないかも」と感じていた方はたくさんいました。ですが末次さんのように「人のためにする仕事だから向かない」 という懸念を抱いた方は初めて。でも実際にやっていることは、業務をスムーズに進行させ、社内を美化し、自分も周囲もハッピーにさせること、つまりは結果的に「人のため」につながっていることばかりでした。

目の前の業務を、目を凝らして視点を変えながら楽しんで取り組む――結局はこの積み重ねなのだなとしみじみ気づかせていただきました。

プロフィール末次 正枝(すえつぐ・まさえ)
株式会社ライドオンエクスプレスホールディングス
経営支援部総務グループ/グループマネジャー

派遣スタッフとして様々な業界で経験を重ね、ライドオンエクスプレスにて4ヶ月勤務した後、正社員として入社を勧められ2002年9月入社、マーケティング部スタッフ。2003年4月直営部、2008年4月経営企画室へ異動、2010年4月から経営支援部総務グループへ。1年後グループマネジャーとなり現在に至る。
新規事業提案制度の初回に提出した提案が最優秀賞を受賞。障がい者雇用のスムーズな運用を支える特例子会社「ライドオンシーズ」の設立につなげ、会社に貢献した実績を持つ。

株式会社ライドオンエクスプレスホールディングス
本社所在地:東京都港区三田3-5-27 住友不動産東京三田サウスタワー17階
設立年月日:2001年7月
従業員数:3,270名/うち正社員361名(2025年3月31日)
HP:https://www.rideonexpresshd.co.jp/
事業内容:フードデリバリーチェーンの経営管理業務
セッキ―

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ライタープロフィール

2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!

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2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!

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