ライター:セッキ―
2025.08.15
220年以上の歴史を誇り、物流を軸に多彩な事業を展開してきた鈴与グループ。地域とともに歩み、社会に必要とされる存在を目指し続ける同グループを、ITの面から支えるのが鈴与システムテクノロジー株式会社です。コンサルティングやシステム開発、インフラ構築、データ活用まで、日常に溶け込む仕組みを生み出し、約140社の事業活動を支えるITスペシャリスト集団です。
そんな同社で総務課長を務めるのが伊久美広太(いくみ・こうた)氏。
人事一筋10年のキャリアを経て、1年前に総務課長という新たなポジションに挑むことになりました。
「人事で培った経験は、総務でも活かせるのか――」
期待と不安が入り混じる中、歩み始めた新しい道。この1年で感じた総務という仕事の奥深さや、人事との違い、そして心に残った業務のエピソードを、伊久美氏に伺いました。

――ご経歴について教えてください。
伊久美さん(以下、敬称略):学生時代に社労士の資格を取得したことから、社労士法人に就職しました。3年ほど人事コンサルティング業に従事し、2012年から当社に入社して以降昨年まではずっと人事を担当してきました。
人事では新卒、中途と一通り採用を担当。学生向けのイベント運営などでは、面接の前段階で相手の話をしっかり聞き、当社の魅力もインプットして多くの人とコミュニケーションを重ねてきました。またほかにも給与計算や、制度設計にも携わりました。
――10年以上も人事を経験されてからの総務への異動は、どんないきさつがあったのですか?
伊久美:社員のニーズに触れる機会が多いこと、会社の考え、文化に触れる機会が多かったことからうまくやってくれるという期待があったのかなと自分では感じています。
自身としても今後のキャリアについて考えていた時期に異動を打診され、またとないチャンスと思い、挑戦することにしました。
――総務の業務に対するイメージはどんなもので、どのように変わりましたか?
伊久美:会社の基盤を作る部署、縁の下の力持ちといったイメージでした。「できて当たり前」という業務だったりもするのであまりやっても感謝されないイメージはありましたね。
今は、細かいルーティン業務に追われながらも急なトラブル対処がひっきりなしに入ってきて、日々新鮮な気持ちでやっています。

――人事での経験が総務に来て役に立った部分はありますか?
伊久美:関係各所に依頼をしながら進めていく、という点は人事も総務も同じなので、そこはやりやすい部分かもしれません。
また、採用をかなり長く担当してきたこともあり、社内では顔が広いんですよね。特に自分が採用に関わった人材はいつまでたっても気になる存在といいますか、たまに無理を言われても親心で受けてあげたくなったりはします。
いまだに人事がらみの相談事をされることもありますし、相談しやすい相手になれているのであれば、嬉しいことですね。
――総務に異動して難しいことはありましたか。
伊久美:前任者から丁寧な引継ぎがあって、それほどな困難はなかったように思います。最初の仕事で思い出深いのは、短期間で社内の備品(スマホ)を300名を超える全社員分、交換する作業がありました。
期限が差し迫っていたため、もうがむしゃらにやるしかなくて、関係各所への働きかけはもちろん、社内だけでなく出向者の対応をするために、一か所一か所出向いて地道に交換する作業をやりました。
振り返ると、無事に遂行できた要因は私たち総務が頑張ったというより、社員の協力が大きかったと思うんです。自分が優れているのでなく人に恵まれているなと感じます。
だからこそ、時折難しいことを頼まれたときでも、何とかしてあげたくなるんですよね。
――お互いに支えあっていてステキな関係ですね。感謝された業務で印象的だったことは?
伊久美:社用車の鍵の受け渡し方法が抜本的に変わって、スムーズに業務が進むようになったという声をいただきました。
従前は、社員が社用車を使用するとき、総務部に行って物理的な鍵をもらう、アルコールチェックをする、台帳に記入する、といったアナログ方式でした。これを、スマホのアプリを使ってデジタル管理する仕組みに変更したんです。車内に鍵を保管するボックスを常時設置し、スマホで開閉する運用で、面倒な受け渡しがなくなったんです。
総務メンバーも少数精鋭でやっていますし、忙しそうだと声をかけづらいというのもあったようで、とても楽になったという反響がありました。逆に、アプリに慣れるまでの間は、使いづらいという声もありましたが、1年経ってだいぶ慣れていただけたようです。
――管理側も利用側もwin-winな解決方法ですね!
▼今年3月に誕生したばかりの新たなリラックス空間「ラウンジ」。当時の働き方改革委員会主導で社員参加型として進行しつつ、総務財務部も大きく関わったプロジェクトだったそう。

――達成感を味わえる瞬間はどんなときですか?
伊久美:ひとつの業務を、無事にやり終えたときですかね。今回も無事に終わった!とひとりで勝利の美酒を味わう瞬間は最高です。
総務の仕事はできて当たり前な部分があって、なかなか感謝されにくい面もあります。ただ、逆に考えると、特にトラブルもなく困った人もいなければ、「無事に何事もなく終わった」という証でもあります。
――たしかに!平穏無事に進んでいる証拠でもありますね。
伊久美:社内には、「ありがとボックス」といって社内で感謝を伝えるためのWEB投稿フォームが設置されているんですよ。当時の働き方改革委員会の活動から生まれた取り組みでして、「アイデアオアシス」というWEB提案フォームもあり、共に社員に利用されています。
――それはいいですね!ネーミングもステキ♪業務に活かされたものなどもあるのでしょうか。
伊久美: 「アイデアオアシス」にはもう本当に様々な意見や要望が自由にポストされていまして、社内にジムを作りたいとか、空調が寒い、もあれば、空調が暑い、もありましたね。
昨年、「傘がなくなる」というのがあったので、これは総務で対応しました。名前を書いていない傘のほうが多いですから、誤って他人の傘を持ち去ってしまうこともあるでしょう。また一方では放置されたままの傘が増えていっている現状もありました。そこで、それらの放置傘を無料レンタルすることにしたんです。
初めは監視カメラをつけようか、という声もありましたが、放置傘の廃棄という業務も減って一石二鳥の施策だったと思います。
――サステナブルですごくいいアイディアだと思います!監視カメラで犯人捜しをするよりずっといいですよ!
伊久美:ありがとうございます!
――伊久美さんからはすごく明るくポジティブな印象を受けます。総務と人事で仕事ぶりが変わりましたか?
伊久美:考え込むとネガティブになりがちなので努めてポジティブでいるように心がけています。総務は様々な場面で柔軟に対応せざるを得ないし、したほうがいい部分も多いと感じていますが、いまの仕事はとても楽しくやらせてもらっていて、人事よりも自分に合っているかも知れないと思い始めています(笑)
――総務でこれからご活躍される方々に向けてメッセージをお願いします!
伊久美:総務の仕事は、実はとても幅広くチャレンジできる部署だと思います。自分は●●だけやればいい、といって自らその範囲を狭めなければ、いろんなフィールドにチャレンジできるのが面白いところです。地味と思っていても実は、社内での存在感を大きくできる可能性を秘めていると思うので、私自身もそうなれるように今後も邁進したいと思っています。
――ありがとうございました!
| プロフィール | 伊久美 広太(いくみ・こうた)
かい 2009年社労士法人に入社。人事コンサルティング業務に従事したのち、2012年鈴与システムテクノロジー株式会社に中途入社。採用部門、制度設計、労務課題の解決など12年間人事業務に従事。2024年総務財務部に異動、総務課長に任命され現在に至る。 鈴与システムテクノロジー株式会社 *本社所在地:静岡県静岡市清水区中之郷2-1-5 *設立年月日:1990年4月16日 *従業員数:322名(2025年4月1日現在) |
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セッキ―
ライタープロフィール
2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
セッキ―
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2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
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