ライター:セッキ―
2025.08.07
現在多くの会社で取り入れられている“飲食費補助”の施策。
皆さんの会社ではいかがですか?
出社率を上げる、社員のエンゲージメントUP、社員の定着率を上げる…目的はいろいろですね。
「ランチ代がちょっと浮くくらいで、何が変わるの?」と思っている方もいるかもしれません。
そんな中、“3,000円の投資”で職場の雰囲気まで変えてしまった会社があります。その秘訣は、費用だけではないプラスワンアイディア。
今回は、神奈川県横浜市にある株式会社ジェブが導入した福利厚生『コミュニケーション費』をご紹介します!

「給料アップより“語れる場”を」―制度誕生の背景
株式会社ジェブは、フロアコーティングをはじめ、住まいを快適に整えるサービスを提供する企業です。
2002年の設立以来、住環境に寄り添った施工やサービスを展開し、現在は約80名の社員が働いています。
そんな同社が『コミュニケーション費』を導入したのは2023年4月。
きっかけは、社長の一言でした。
「本当に社員のためになる福利厚生を考えてみてほしい」
当時、物価上昇によるランチ代や外食費の負担が社員の間でも話題に。「ちょっと外で食べたいけど、出費が気になる」という声が増えていました。
既存の福利厚生を見直した結果、ただ“金銭的補助”をするのではなく、“コミュニケーションの機会を増やす仕組み”として『コミュニケーション費』が誕生したのです。

“3,000円”がつなぐ、部署を超えたコミュニケーション
この制度の概要はこんな感じ。
●社員同士の飲食代を月3,000円まで会社が補助
●部署や役職を問わず誰とでも利用可能
●翌月に繰り越し不可
筆者がいいなと感じたのは、「月ごとの繰り越しができない」こと!
そのため月末になると「今月まだ使ってないけど、一緒に行かない?」という声が社内で自然と飛び交うそう。部署などのしばりがないということで普段あまり接点のないメンバー同士が自然にご飯に行くきっかけになりますね。

単なる金銭補助ではなく、“制度を使う前提の空気”が生まれることで、社員間の距離がぐっと縮まっていきますよね。
普段の業務中には話しかけづらい上司に相談したり、部署の壁を越えて雑談したり。ランチや飲み会の時間が、新しい発見やアイデアの種になることも少なくありません。
レシート1枚でアイデアが会社を動かす仕組み
『コミュニケーション費』の申請は、社内システム上にレシート写真をアップロードするだけ。面倒な申請方法では使いたくなくなってしまいますが、シンプルな運用というのも使われる要因ですね!
また、筆者が推したいプラスワンアイアディアは、
誰とどんな話をしたかを簡単に記録するルールがセットであることです!
この記録が、“現場のリアルな声”を会社に届ける重要なツールになっているとのこと。
実際に、食事の場で出た小さなアイデアが「それいいね、やってみよう」と業務につながることだってあるんです。例えば、社員旅行でおこなうレクリエーションのアイディアや、キャンセル率を下げるためのアイデア募集を社内システムで全社員に呼びかけるなど、実際の業務に反映できているのが本当に素晴らしいです!
導入後、社員の7〜8割が毎月利用。その理由は?
導入から1年以上が経ち、今では社員の7〜8割が毎月この制度を活用しています。
「職場では聞きづらいこともランチの場なら気軽に話せる」
「ちょっとした提案を上司がすぐ検討してくれて、モチベーションが上がった」
「『コミュニケーション費』がなければ、気軽に外食なんてできなかった」
こうした声が多く寄せられ、制度が“なくてはならない存在”になっている様子!
特に節約志向の社員にとって、「会社が後押ししてくれる安心感」が心理的なハードルを下げ、自然な交流が生まれるきっかけとなっているのですね!
これからの展望―“会話のきっかけ”が会社の未来を変える
制度がしっかり定着した今、次のステップとして以下のことが検討されているそう。
●補助対象の拡張:カフェやテイクアウト、お茶代など、より気軽な交流の場も支援
●イベント連携:社員自らが企画した交流イベントにも制度を活用できる仕組み
●アイデアの見える化:提出された記録をカテゴリ別に整理し、制度改善をスピーディーに行う
●接点の少ない他部署などのメンバーとコミュニケーション費を活用した場合のオプション:休憩時間の延長や、ポイント化による費用増額など
まさにこのランチ中に出たアイディアからの検討事項もあったりして…!
どんどん進化していきそうな匂いがプンプンしますね!!
広報担当/中舘さんより
「コミュニケーション費の拡張版として支援することで、より自発的で活発な交流が生まれることを期待しています。さらに、提出された記録の活用についても、今後は内容をカテゴリ別に整理し、要望やアイデアの傾向を見える化できる仕組みを整えることで、よりスピーディーなフィードバックや制度改善につなげていけるようにしたいと考えています。
“会話のきっかけ”が、会社をちょっとずつ前に進める力になるように。制度はまだ成長途中ですが、これからも社員の声とともに進化を続けていきます。」

まとめ
“確実に使われる”ことを前提に設計されたジェブさんの制度。
シンプルな申請方法は使う側のことをしっかり考えられていますし、初期のころからみなさんに使われていたのもナットクです。翌月繰り越しなし、もウマいやり方でしたね!
みなさんも参考にしてみてください!
使うたびに生まれる会話や気づきが、会社の空気を少しずつ変えていく――。
そんな温かく、実用的な福利厚生のご紹介でした。今後の進化も楽しみですね。
| Information | 企業概要
株式会社ジェブは、神奈川県横浜市に本社を構える住環境サービス企業。 2002年設立。フロアコーティングを中心に、各種コーティング施工、ドローンによる外壁診断、メンテナンス商品の販売、不動産情報ポータルサイトの運営などを展開。 従業員数は約80名、住まいをより快適にするためのサービスを幅広く提供している。 |
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セッキ―
ライタープロフィール
2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
セッキ―
ライタープロフィール
2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
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