「らしさを、もっと、ワークプレイスに。」コクヨのショールームがリニューアルされたので行ってきました！

「らしさを、もっと、ワークプレイスに。」
コクヨさん、今年はこんなコンセプトで展示会が開催されました。
コクヨ東京ショールームが、企業カルチャーを育む「場」のチカラを体感できる空間へリニューアル

「らしさ」とは、その企業のカルチャーそのもの。
多様化する働き方の中で、企業がそれぞれ独自の「らしさ=企業カルチャー」を重視するようになってきた今、そんな企業のニーズに応え、「らしさ」を最大限に引き出すオフィス空間の提供を目指しているとのこと。

そしてこの冬、品川にあるTHE CAMPUSの北館にあるショールームをリニューアル。どんな視点で空間づくりを提案してくれるのでしょうか。

「らしさ」を言語化し、形にするため、下記4つの視点で空間づくりを提案。

（１） Symbol―「らしさ」の象徴
　　企業の事業内容や価値観のシンボルでありワーカーの心理的な「よりどころ」となるもの
（２） Activity―「らしさ」を生む行動
　　集中ワークや期待する行動のための空間配置
（３） Style―「らしさ」をつくる空間スタイル
　　人の気分や関係性に影響を与える雰囲気をつくる空間スタイル
（４） Update―「らしさ」をより良くする仕組み
　　ワーカーの利用状況や満足度、働き方の変化に対応し続ける仕組み

では早速行ってみましょう～

入り口付近はまるで公園のようです。

実際に車いすの方をお呼びしたインクルーシブワークショップからヒントを得て、車いすの人、立ってる人、座ってる人、誰もが混ざりやすい空間を作り出していました。心理的、精神的なハードルが低くなるんですね。
※オフィスの広場の一色先生こと一色理事が登場しています！

次は、ワーカーのモチベーションとダイバーシティを実現するオフィス家具ブランド「DAYS OFFICE」の展示です。

今までは黒をアクセントにびしっと締まっていたデザインが、ブラウンやベージュを基調とした柔らかな雰囲気になっていました。

こちらチームフラットという新しいテーブル、4人で座ってチームミーティングなどを想像しますが…

みんなでミーティングの時はモニターの向きをこちらにしておき・・・

ミーティングを終えたらパソコンの向きをくるっと変えて1人ずつ使うことができちゃいます、なるほど！ 脇にベンチがあるので、ちょっと横に来て話したい、という時にも画面を見ながら話したりもできますね。総務コンシェルジュ的な機能の場所にも使えそうです！

ちなみに筆者がめちゃくちゃ気に入ったのはこの電源タップ！！ もはやタップじゃないですが。よくテーブルの中央のところに設置されているけど、ドリンクとか倒しそうだしみんなのコードがテーブル上を這うことになるので見た目も悪いし…自分の手元で使えるのはとっても便利！ 女性を集めたワークショップでテーブルの使いにくさについて出た意見を反映したそうです。

座った位置の上下関係がわかりにくい半円系のソファーテーブル、 レストランのようにつなげて使うのもいいですね。手前（はいり口）の部分には背もたれがなくなっているので、後で来たメンバーも ジョインしやすい感じです。

WIRED SOFAのシリーズ、ラウンジ用モジュールソファーは、今回座面の奥行きが少し浅くなるよう改良されました。深いと優雅ですが、ワークしながら背中をあずけるのはちょっとやりづらいですよね。目の付けどころが素晴らしいリニューアル！

「Any way」は2022年12月に発売を開始した、機動性に富んだシンプルなデザインと気分が上がるカラーリングが特長の家具ブランド。

「チーム内外でより会話を広げるAgile Field（アジャイルフィールド）」 と「チームでより議論を深めるCustom Base（カスタムベース）」の2つの空間を新提案。 さらに、カラーに「ホワイトブラウン」という一瞬「ん、どっち？」ってなりそうなカラーが新登場！（笑）薄いベージュ、グレージュ、みたいな感じですかね。

Any wayシリーズは、なかなか他では見られないカラフルさに加え、基本的にすべてのアイテムにキャスターがついていて可動式なのが素晴らしいところで、筆者も大好きなシリーズ。キャスターまで同色で作られている、というのが開発者のご苦労がわかる注目ポイントですよねぇ。

さて新製品の一つは、ポップな黄色が目を引くこちらのディスプレイスタンド。高さが2段階で調節できます。着席テーブル、ハイテーブルの両方で活動できちゃう。コードがひっかけられるようになってるのも気が利く~♪

もうひとつは、ホワイトボード。手前はペンが置けるように 斜めに跳ね上がってますね。

面白いのが転がってましたが、私が座るとぶっ壊しそうなのでスルーしますね。

全然気づきませんでしたがサウンドマスキングが天井にありました。音楽ではなく空調の音を模したような「ザーーーー」という感じでした。雑音の方が意外と落ち着きますよね。オフィスが静かすぎて全社員に会話を聞かれてそうな企業さんはぜひ取り入れてみて。

人気の高いおにぎりテーブル。

この囲われ感、いいですね。WORK POD HUDDLEです。

こちらも新製品、エナジーライン。
テーブルの端に装着できる電源タップなのですが、ライン上になっていて、最大5つまでどこに挿しても使えるというもの！すご！上肢に障がいのある方でも使いやすい角度や差し心地を検証してデザインされたもの。

スケスケテーブルで中のコードがよく見えます こんな風になってるんですね～ っていうかこのスケスケテーブルも製品化されたらちょっと面白そう＾＾

コンパクトでサステナブルなオフィスチェアー「picora livina」（写真右）は新製品！ 背もたれや座面のクッションが工具不要で交換できるため、長く使えるサステナブル仕様です。

こちらの写真では左が「picora livina」。足元がコンパクトになってるでしょ。ワイドが1000mmのデスクにもすっきりおさまる仕様。”ちょい”ひじ置きはデスクと相性良さそうですね。

なんか超スペシャルな雰囲気ただよう展示が見えてきました…

むむ！ 紙からできたテキスタイル「カミカラ」ですって！！
ノートなど紙の端材にマニラ麻を織り交ぜた紙糸が20％、ポリエステルが80％でできているとのこと、強度をクリアするために2年ほどの開発期間を経てきたそう。まさにコクヨらしい製品ですね！

左から、カミカラ、ペットボトル樹脂、漁網からなるチェア。

次はインクルーシブデザインのプロセスから誕生したカフェチェアー「Hemming」、新製品！

「引く・立ち上がる」などの動作に配慮した性能に注目したい。「食堂で片手にトレイをもって片手で引く」というシーンを想定されていて、とっても引きやすかった！ さらにアジャスターも滑らかで、立ち上がる時も座面の裏側に手をやると、これまた持ちやすい形になっていました。

カップ状のパターンもあります。深すぎずさっと座りやすい、立ちやすいという配慮がなされていました。

では3階に移動します！

2014年に発売したハイグレードなテーブルシリーズ「SAIBI」の展示では、どどんとラウンジテーブル「SAIBI-LX」が。コミュニケーションタイプは3つのテーブルが組み合わさって、多様なスタイルで使えるよう設計されたもの。2段、1段にも組み換え可能です。

天板は温かみや手触りにこだわった、従来のオフィス家具には珍しい素材を使っています。展示ではリノリウム、無垢材、セラミックとすべて違うものを使っていますが、1種類にすることも可能。

SAIBI-LX、ソロワークタイプ。座った人の目線が微妙にずれるよう有機的な曲線形をしています。

この大きな天板を2本の脚で支えているんですね～ しっかり内側に湾曲しているのでお誕生日席の人も座りやすいです！

ここのデスク上にあるパーテーションは「カミカラ」が使われたものでした！

最後にYUIMORIのコーナーでは3名掛けと2名掛けがセットになったソファ。

ここを開けると電源がセットされているので、充電するもよし、ゆったりしながらのワークもよしってことでリラックスエリアなどに最適。

以上、新製品などを交えて見学ツアーをお届けしましたが、たっぷり説明を受けながら1時間半ほどで終了しました！

毎年来ていますが、今回特に多様性とインクルーシブ（D&I）を強く意識したデザインのものが一気に増えたと感じました。1日の大半を過ごすオフィスこそ、誰もが快適に過ごせる空間であってほしいですね。

普段過ごしているオフィス、ちょっとした工夫でさらに快適になるかもしれません、ぜひ一度足を運んでみてください！きっと新しい発見があるはずです！