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オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

2012.07.04

安藤隆俊:アマナグループ
「社員の個性を引き出す環境づくり」

日本最大級のストックフォトサイト「amana images」を運営し、写真をはじめ、イラスト、動画、音楽等様々なメディアコンテンツの制作・販売を行うアマナグループ。
 昨今のスマートフォンやタブレット端末等のポータブルデバイスの発達により、同社の事業の社会的重要性は一層高まっている。
 そんなアマナグループでは、クライアントの「ことば」や「想い」を可視化するビジュアルコミュニケーションのプロとして、社員一人ひとりの「表現力」の育成に注力している。そのフィールドとなるオフィスの構築にも力を入れており、2008年には「第21回日経ニューオフィス賞 クリエイティブオフィス賞」も受賞している。
 また、2012年5月7日には、同社の持つスタジオをリニューアルし、「食」のビジュアル表現の可能性を広げる新空間「ヒュー・プラス」として社外の人を含めた交流の場を構築した。
今回は、そんなアマナグループの各拠点を管理している安藤氏に、同社の働き方と空間づくりに対する考え方について伺った。  

株式会社アマナ

クリエイティブな人材が馴染める環境

 「弊社では、一人一人の個性、多様性を重視しており、社内のルールや体制づくりから、オフィスなどの物理的環境整備まで、社員が斬新でクリエイティブな発想を創り出せることを意識して統一した組織環境づくりをしています。クリエイティブな活動ができるような形態をとっています。
 オフィスのデザインに関しても詳細までこだわってつくっているのは、もちろんビジュアルを扱う会社として来客に悪い印象を与えないということも大きな要因の一つではありますが、同時に、クリエイティブで異質な人材が馴染みやすい雰囲気づくりの一つとも考えています。」

自社の社風は一言では表せない

 「また、社員の個性を尊重するという意味では、組織体制に大きな特徴があります。よく取材等で聞かれる質問で最も答えるのが難しいのが弊社の社風についての質問です。弊社では、多くの子会社を持ち、大きく3つのグループに分かれてはいますが、それぞれが連携し合いながらも独自の活動をしています。そのため、一つ一つの会社にそれぞれ違った社風があり、それぞれ色々な個性を持った社員が働いているため、社風を一言でまとめることが非常に難しい環境です。しかし、それは決して組織がバラバラという意味ではなく、組織としての多様性としてお互いに良い刺激を与え合っていると考えています。」

社員の力を引出しクオリティを追及するための場づくり

 「環境整備という意味では、ビジュアル制作においては弊社で提供する様々なメディアごとに、それぞれの分野に特化した業務機器やスタジオ等の設備を行っています。制作環境を整えることは非常にお金の掛かる投資です。それでも弊社がそこにお金を投入するのは、ビジュアルを提供する会社としてそのクオリティの担保のためには避けて通れないという信念があります。
 例えば、動画に関して言えば一コマ一コマが静止画として見ても遜色のない動画のクオリティが出せることを前提としています。また、高いCG技術を持った会社もあり、被写体がなくても卓越した描画力と最新のデジタル技術を駆使し顧客の希望するイメージをリアルなビジュアルに具現化しています。
 そういったクオリティを追及する人間を集めている会社として、社員の意思に応えられる環境づくりをしていくことが、組織として出来ることであり、会社を成長させていく秘訣だと考えています。」

「食」のビジュアルを追及する場「ヒュー・プラス」

 「最近の事例では、弊社グループの「食」の広告ビジュアル制作を専門とする株式会社ヒューのプロデュースにより、海岸ANNEXスタジオを「食」のビジュアル表現の可能性を広げる新空間「ヒュー・プラス」として、5月7日にリニューアルました。
 「ヒュー・プラス」のコンセプトは、“「つくること」「たべること」をココロから楽しむ人が集まる空間”です。6面のキッチンスタジオを中心に、クリエイティブスペースやオフィスのみならず、「食」にまつわる書籍・雑誌・漫画が揃うライブラリーや食器庫を設け、ビジュアルコミュニケーションの企画から制作に至るすべてをサポートします。ここでは、「食」に関するビジュアル制作や、コミュニケーションにたずさわる企業の担当者や編集者、料理研究家など、多くの人と、さまざまな取り組みを行っていきたいと考えています。」

新たな時代におけるブランディング

 「今後の展望としては、やはり、より一層クリエイティビティの高い会社を目指していくことです。時代の流れとしてスマートデバイスやタブレット端末が爆発的に普及し、動画や音楽のポータブル化、書類や書籍の電子化によってデジタルメディアが大量消費され、低コストで高クオリティが求められる時代になっています。このような背景の中、今後アマナグループはある特定の領域での専門性つまり自社の競争優位性をどこよりも早く確立し、独自のブランディングを行っていく事が非常に大切だと考えています。
 それを実現する上で、会社としてクリエイティビティを高めていくことは欠かせません。そのために、より個性を持った人材の採用と共に、一層個性を引出し、更にはその連携を生み出せる様な、組織体制、環境整備を行っていくことが必要だと思っています。」

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アマナグループでは、事業の特性上PCを使っての業務が中心であるため、オフィスも静かな制作環境だろうという勝手なイメージを持っていた。しかし、オフィスに伺った瞬間にそのイメージが一変した。
 オフィス全体がオープンで開放的なことはもちろん、何よりも驚いたのは、執務スペースの活気である。あちこちで社員同士の会話が繰り広げられ、活発なコミュニケーションが図られている。
 かといって、デスクやテーブルのレイアウトなど空間自体が目新しい手法を用いるわけではない。あるとすれば、倉庫を改修してつくったオフィスのため、天井が非常に高く開放的で、家具はシンプルに統一されたデザインということだろうか。
 安藤氏曰く、同社では「社員一人ひとりの個性や、全体としての多様性を最重要視した組織体制をつくっており、オフィスはそんなメンバーが共存し、連携するに適した環境を追及してつくったまで」ということである。休憩所やトイレなど、細部までデザインにこだわっているのも、クリエイティブな人材を受け入れる器としての表現なのである。
 アマナグループにとって、オシャレなオフィスをつくること自体は“目的”ではなく、自社にとって最適な働き方・仕事環境を考えた“結果”である。その様なブレない考え方を持つことが、“働く人々”を最大限に活かしてくれる空間づくりの出発点であることを感じたインタビューであった。

プロフィール安藤 隆俊
アマナグル―プに入社以来、管理部メンバーとして、主にグループのファシリティや人事、経理業務を担当。
2008年に「日経ニューオフィス賞」を受賞したT2オフィスの構築プロジェクトも手掛ける。
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