ライター:キクッチー
2019.02.21
クラウドソーシングサービスで家事代行サービスを行っている
株式会社CaSy。
新しく移転されたオフィスにお伺いしてきました。
上の写真は電気がついていますが、実は、エレベーターを降りたときは窓の照明は消えていました。
扉に近づくと、人感センサーが反応して窓の明かりが付きます。
外から、灯る家の明かりを見ているイメージで、床のカーペットは夕暮れ時を表しています。
CaSyのサービスが当たり前に使われる社会になったなら、それぞれの窓の向こうで過ごされる時間はきっと笑顔の時間、しあわせな時間に違いない。そんな変化を社会に起こしていくんだ、社会の当たり前を変えていくんだという気持ちを込めた経営ビジョン「笑顔の暮らしを、あたりまえにする」を体現するデザインになっています。
受付には移転時にいただいたお花やグリーンなどが置かれていました。
よく見ると、一鉢ごとに名前が付けられています。
タラちゃん、ワカメ、イクラちゃん、カツオ。。。これは「サザエさん」の登場人物ですね。
移転祝いでいただいたグリーンを大切に、ともに成長していくために、「笑顔の暮らし」の代名詞的な家族「サザエさん」の登場人物の名前を付けたとのこと。
植物の大きさに合わせて名前を付けているそうですが、私は、カツオの横に花沢さんが並んでいるのが気になりました。(笑)
会議室は2部屋。
「L」と「R」という部屋名になっています。
「L」はLeft、左脳を意識して、「論理的な」「冷静な」意味合いで青系の部屋、「R」はRight、右脳を意識して「創造的な」「情熱的な」意味合いで赤系の部屋になっており、会議目的に応じて利用する部屋を変えたりしているようです。
「L」と「R」を隔てる壁は、稼働式間仕切りとなっているので大きな会議室としても利用できます。
会議室の壁面は、移転前に社員が集まって自分達でペイント。何もないところから自分たちで創り上げていく、というベンチャー企業としての気概を皆で共有するイベントとして企画されたそう。
社員たちでペイントしたからこそムラがあったりするのですが、オフィスに対しての愛着心が増す効果や来客時のアイスブレークのネタとしても使えているようです。
会議室の照明のスイッチにはこだわりを持って、普通のオフィスではあまり仕様しないものをセレクト。
続いて、執務エリアに入ろうとすると、その扉の前にはペイントをしたときの様子が写真で掲示されていました。
続いて、執務エリア内に入ります。
カフェっぽい雰囲気。オフィス然とした感じはありません。
扉の横には「PUSH」と書かれたボタン。
これは押すしかないでしょう。。。
壁際の“SWITCH!!!”の部分が光りました。
そういえば、オフィスの説明を聞いている際に”スイッチ”とか”切り替える”という言葉がよく出てきます。
そう、今回のオフィス移転のコンセプトは「SWITCH!!!」。
コンセプトは、アート・アンド・ロジック社のワークショップを実施。経営陣5名と次世代を担う28歳の層4名の2チームに分けて、5時間をかけてコンセプトを策定。
ワークショップでは、アート(感性)とロジック(論理)を掛け合わせて、コンセプトとなるワードとロゴを作成するのですが、右脳と左脳を行ったり来たりして考えることで、偏ることなく全体を調和できたものが作れるように構成されているようです。
2チームが作成したものは、最終的には全社投票を得て1つに決定。「SWITCH!!!」がコンセプトになりました。
「SWITCH!!!」というキーワードを元に、
働いているメンバーが思考の切り替えができるオフィスにする。ひらめきのスイッチが入るオフィスにする。世の中の価値観をスイッチしていく。などのオフィスに対してのイメージが膨らみ、それがデザインに反映されていったようです。
再び、オフィスを案内していただきます。
入った横にはソファブースを配置。こちらの壁も社員がペイントしています。
ロールカーテンがセットされている為、カーテンを降ろすことにより、少し機密性を持たせたいミーティングなどの他、デビューするお掃除・お料理代行スタッフのプロフィール写真用を撮影する背景としても利用しています。
スペースの有効活用は大事ですよね。
オフィスにはキッチンも設置。
お料理代行スタッフのトレーニングをこちらでしています。
コンロが横に並んでいるのではなく、向かい合わせで2台並んでいるのがポイント。
照明はいろいろなシーンで使えるように、ダウンライトを多めに設置。
集中ブースは、表裏に席を作ることによって、省スペース化を実現しています。
奥にはカスタマーサクセス部門の席がありますが、こちらはその他と異なって、オフィスっぽい作り。
ユーザーやスタッフからの問い合わせに集中して対応できるようになっています。
それをグリーンを設置することによって、やわらかく区切っています。
覗き込めば声を掛けやすい状態になっており、会社としての一体感も損なわれていません。
一通り拝見させていただきました。
感じたことの一つは、オフィスが綺麗な点。
お掃除は、CaSyのお掃除キャストが週2回しているそうで、さすが家事代行サービスをしている会社。
実際、CaSyでは個人宅の家事のサービスを行っているだけではなく、企業向けのオフィス清掃や出張型社員食堂などのサービスサポートもしているそうです。
とある大企業では、CaSyがいなければ総務が回らないなどと言っていただいているそうで、家事代行=家庭だけではないんですね。
そして何よりも、会社の想いやメッセージをオフィスというメディアを使って社内外にうまく伝えられるようにしているという点がとてもいいなと感じました。
本日は、ありがとうございました。
infomation | 株式会社CaSy
https://casy.co.jp/ *設計・施工:株式会社ディー・サイン *コンセプト策定:アート・アンド・ロジック株式会社 |
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ライタープロフィール
大学卒業後、リクルート(当時)のFNX事業部にて、事業企画および総務に従事。その後リンクアンドモチベーション(LM)のグループ会社、リンクプレイスにて、拡大期のグループのオフィス移転や増床を数多く担当する。MBOにより株式会社ディー・サインとなった現在も、主にLMグループのファシリティマネジメント業務をアウトソーサーとして担当。現在は当社を兼務し、ライティングやコンペ代行のコツを伝える講師を務める。現在の楽しみは、出張先での街の散策。現在、16県。全国制覇はまだ遠い。
ライタープロフィール
大学卒業後、リクルート(当時)のFNX事業部にて、事業企画および総務に従事。その後リンクアンドモチベーション(LM)のグループ会社、リンクプレイスにて、拡大期のグループのオフィス移転や増床を数多く担当する。MBOにより株式会社ディー・サインとなった現在も、主にLMグループのファシリティマネジメント業務をアウトソーサーとして担当。現在は当社を兼務し、ライティングやコンペ代行のコツを伝える講師を務める。現在の楽しみは、出張先での街の散策。現在、16県。全国制覇はまだ遠い。
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