ライター:セッキ―
2026.03.27
総務や人事のみなさん、日々「次は何の施策をやろう…」と頭を悩ませていませんか?若手の離職防止に社内コミュニケーションの活性化、さらにはエンゲージメント向上まで、考えることは山積み……本当に毎日お疲れ様です!
今回は、そんなみなさんのヒントになるような企業を取材してきました。車載用電気機器の卸売りやオリジナル商材の開発を手掛ける「東海クラリオン株式会社」さんは、なんと健康経営優良法人に6年連続で認定されている大ベテラン。
でも、お話を伺ってみると「これならうちでもできそう!」と思える、導入ハードルが低くて楽しい施策がたくさん!その実例をご紹介していきますよ!

認定取得は「当たり前の日常」から始まった!
今回お話を伺った東海クラリオン株式会社は、役員を除く従業員数が58名(男女比3:1、平均年齢44歳)。本社のほかに三重県の津市にも事務所があり、基本的に100%フル出社です。
事業のメインは車載用電気機器の卸売り。長年クラリオン社の東海地方代理店としてカーオーディオやドライブレコーダーなどを扱ってきましたが、近年は海外メーカーと協力し、左折巻き込み防止カメラをはじめとするオリジナル商材も開発・展開している技術力のある企業です。
もともと社長の健康への意識が高く、社員の健康を“企業の成長を支える基盤”と捉え、会社全体で健康増進に取り組んできました。そうです、「勤務時間中のジム利用OK」「予防接種費用の全額会社負担」などを当たり前のように実施していたのです!
そんな同社が「健康経営優良法人」の取得を目指したのは6年前。普段からやっていることをそのまま活かし、スムーズに申請、そして無事に認定取得につながります。以来6年間、連続で取得し続けているんです!

お金をかけずに「楽しく巻き込む」!アイデア勝負の健康施策
ここからは、実際に健康経営の推進を担当されている管理事業部の直井さんに、社内で好評なユニークな取り組みについてお話を伺っていきます!
直井 浩司さん
執行役員 管理事業部 事業部長
――東海クラリオンさんでは色々な施策をされていますが、個人的に「水曜日の階段利用促進デー」がすごくいいなと思いました。健康に直結しそうですね!
直井さん:ありがとうございます。これは認定2年目の時に「今年は新しい取り組みとして何をやろうか?」と責任者たちと話し合う中で出たアイディアです。もともと水曜日に「ノー残業デー」を実施していて、それと同じ日にセットで「階段利用促進デー」をやったらどうか、と。
――セットで実施すると定着しやすそうですね!
直井さん:水曜の朝には必ず、定時退社と階段利用について声かけをして意識づけをしています。入居しているビルは7階建てで喫煙スペースが7階のテラスにあるので、特に喫煙者は頑張っていると思います。
――良い運動になりますね(笑)
直井さん:また、自身の状態を常に把握することが重要と考え、血圧計も設置しています。けっこう使ってくれている社員は多いですよ。

もう一つ、社外からも好評の施策が「サンクスカード」です。各フロアに専用のポストを置いて、手書きのメッセージカードを投函してもらっています。それを月末に回収して、エントランスにあるボードに1ヶ月間掲示するんです。翌月に貼り替えるタイミングで、はがした現物をメッセージの宛先本人にプレゼントしています。
――皆さんが見える場所に1カ月掲示するというのはステキなアイデアですね!社員の皆さんの反応はどうですか?
直井さん:社内のコミュニケーション活性化はもちろんですが、予想以上に外部からの反響も大きくて。来社されたお客様が掲示板を見て「これ、すごくいいですね!」と褒めてくださるので、こちらとしても励みになりますね。


――それは最高の企業PRにもなりますね!あと、社内の「写真コンテスト」の取り組みも面白いと伺いました。
直井さん:これはグループ長から出たアイデアです。1人1枚写真を提出して投票し、TOP3の表彰や社長賞も出すというもので、第1回のテーマは「好きな時間」でした。参加しやすいテーマだったので好評でしたね。
また、第2回は「社員旅行」をテーマにしました。最近ではあまりガチガチに行程が決まった社員旅行には参加しづらいという意見もちらほら出てきました。そこで、旅行の2日目を完全にフリー行動にしたんです。その代わり、写真コンテストと絡めて「2日目の旅の中で撮影したものを提出する」というルールにしました。
――なるほど……! 若手の「縛られたくない」という気持ちを尊重しつつ、コンテストを通じて思い出やコミュニケーションを共有できる。多角的な視点があって素晴らしいです!
6年目の新たな挑戦。社員の本音を引き出す「完全匿名の目安箱」
健康経営優良法人の認定のためには、毎回“目新しい”取り組みを考える必要があるため、ここまで連続となると“生みの苦しみ”を経験していることでしょう……。そんな中で今年の同社の新しい取り組みは、多くの企業が抱えているであろう深刻な悩み「若手社員の離職」対策にも通ずるものとなりました。
「話し合う中で『会社になかなか本音や意見を言えない環境になっているのでは?』という仮説が立ちました。そこで、若手リーダーも交えた議論を重ね、導入に至ったのが『完全匿名の目安箱』です」
これは、普段の業務で使っているビジネスチャットの追加機能を活用したものだそうで、導入ハードルも高くありませんよね。「絶対にバレない完全匿名」という安心感から、運用開始約3ヶ月のいま、10件以上のリアルな声が寄せられています。

中でも早々に対応した案件は、本社から離れた津市の事務所で働く女性社員からのSOS。遅い時間に退社する際の不安を取り除くため、以下の対応を即実行しました。
・駐車場の通用口のライト修理
・ソーラータイプの防犯カメラを設置
社員の不安に迅速に応えてくれる会社の姿勢は、社員にとって何よりの安心感につながり、その後の「声の挙げやすさ」にもつながっていることでしょう。
ただ「健康に気をつける」だけでなく、社員の心理的安全性や働きやすさにまで踏み込んだこの取り組み。6年連続認定の裏には、こうした「社員のリアルな声から逃げない姿勢」が隠されていました。
最後に直井さんに、今後の展望についてお聞きしました。
「2025年の健康診断の結果より、生活習慣の乱れや休養不足の傾向が一部で悪化していることが明らかになりました。今後は、生活習慣の改善支援、業務の偏り調整などを含めた働き方の見直し、心理的安全性の向上を一体的に進め、成長し続ける企業を目指して健康経営を推進してまいります。これからも連続取得を目指していきます!」
【編集後記】
階段利用や血圧計の設置など、導入のハードルが低い取り組みは、どんな企業にも簡単にマネできる施策ですよね!
6年連続で健康経営優良法人の認定を取得し続けている東海クラリオンさんですが、「やらされ感」や「無理している感」が全くないのも印象的でした。
水曜日でなくても階段を利用するように意識している人、毎日出社したら血圧を計る人。全員に同じルールを課すのではなく、自分に合ったやりやすい取り組みに自由に参加すればいい。
そんな「ゆるさ」と「懐の深さ」こそが、健康経営をムリなく長く継続し、結果として社員のエンゲージメントを高めていく一番の秘訣なのかもしれません。
取材の最後に、広報のご担当者様が「これだけたくさんの施策を見ると、すごく社員のことを考えてくれる会社なんだなって感謝しています。次は写真コンテスト頑張ります!」と笑顔でお話しされていたのがとても印象的でした。ありがとうございました!
| Information | 東海クラリオン株式会社 https://www.tokai-clarion.co.jp/
愛知県名古屋市中区正木一丁目14番9号 代表者 : 代表取締役 安部 源太郎 事業内容 : 業務用車載器の企画開発・販売・メンテナンス |
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セッキ―
ライタープロフィール
2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
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2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。いつかはインタビューされる側になりたい!
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