twitter

facebook

line

twitter

facebook

line

気になるこの人!
オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

2010.12.08

林大勇:株式会社プログレッシブジャパン/代表取締役
「世の中のニーズに応えるコンテンツプロデュース」

IT技術の進歩により一部のビジネスパーソンの働き方は、一昔前とは大きく変化をしている。特にノートパソコンやスマートフォンといったモバイルツールやイーモバイルやWiMAXを初めとする携帯型の通信インフラの普及により、場所を選ばず仕事をすることが可能となり、ビジネスパーソンのワークスタイルの自由化が進んでいる。この様に場所を問わず外出先で仕事をこなす人々のことを遊牧民に例えて「ノマドワーカー」と呼んでいる。しかし、この様な人々にとって最大の課題となっているのは、パソコンやスマートフォンの電池切れである。

 今回ご紹介をする林氏は、こうした世の中の動きをいち早く察知し、インターネットを通して電源の使える飲食店や施設を発信するサイト「電源カフェ」を運営している。  現在は主に都内の飲食店や施設を扱っており、TwitterやFacebookからもタイムリーな情報発信を行っている。サイト開設後、約10カ月でTwitterのフォロアーは約27,000人に達し、現在では急激な勢いで注目を集めるメディアまで成長させた。
 そんな林氏に、今後さらに増えていくであろう「ノマドワーカー」を支えている「電源カフェ」開設の経緯や今後の展開についてお話を伺った。

■電源カフェ http://dengen-cafe.com/
Twitterアカウント:dengen_cafe

自分と同じように困っている人がいるのではないか

「このサイトを始めたきっかけは、今年の1月にネットブックを購入したことでした。せっかく小型のパソコンを手に入れたため、外出先で作業をするようになったのですが、その時に困ったのが、パソコンの電源が2時間ほどで切れてしまうことでした。そのため、カフェに入ったらまず電源が使えるかをチェックするようになり、更に今後のことを考えて、自分用に、電源の使えるカフェの情報をブログで蓄積していました。そんな動きの中で、自分と同じように、「外で仕事をしたいけれども電源が確保できないことに悩んでいる」人がほかにもたくさんいるのではないかと思い、それまで自身のために蓄積していた情報をウェブを通して広く公開することに決めました。」

世の中のニーズを確信

「サイト開設と同時にTwitterでも専用のアカウントを開設し、同時に情報発信を始めました。当初は、開始一カ月でTwitterのフォロアーが1,000人程になるのではないかと見込んでいましたが、実際に運営を始めると4,000人以上のフォロアーを獲得することができ、世の中にニーズが存在するのではないかと感じ始めました。
他の人々向けて発信をすると決めた時、一番苦労をしたのが、店舗や施設のデータベース化でした。もともと個人用の情報として収集しており、各店舗の所在地や補足の情報には偏りがあったため、他の人にも有益な情報を発信するにあたって、これまで集めた情報を再整理する必要がありました。その中で、店舗の所在地に関してはまず、人が多く集まる繁華街へ繰り出し、一カ所ずつ自ら足を運びながら、「電源」をはじめとする店内の設備をチェックして回り、やがて都内全域へと対象地域を広げていきました。

また、これまでに入手していた各店舗の情報量も、店舗によってバラバラだったため、「電源」はもちろん「無線LANの有無」や「トイレの清潔さ」など、ユーザーの視点でいくつかの項目を挙げ、各店舗情報の水準も揃えるようにしました。その中では、「電源カフェ」のサイトやTwitterのユーザーからも情報をリークして頂き、データベースを構築していきました。そういったユーザーや周囲の方々の想像以上の協力姿勢から、世の中の「電源カフェ」に対するニーズ高まりを確信するに至りました。」

ノマドワーカー同士の交流を促進したい

「現在では、幸いにもサイトの会員やTwitter、Facebookなどで、多くの人が電源カフェの情報を利用してくれています。これまで、ノマドワーカーというと主に個人のビジネスパーソンやその活動を指していましたが、私としては、この様なノマドワーカー達の交流を促進していきたいと考えています。
 先日、初めて「電源カフェ」のオフ会を開催しました。もともとノマドワーカーの方々は、機動性が高いせいなのか多くの方にご参加頂き、とても盛り上がる会となりました。これまで、インターネットを介して交流をしていた方々と実際にお会いして話をしてみたことで、ユーザーの生の声を聴くことができ、とても刺激を受けました。その中でおこなった「電源カフェに求めるもの」というテーマでの討論では、実際のユーザーはトイレの清潔さや、石鹸類など長時間滞在することを前提としたアメニティの充実や、席を立つ際の盗難防止のためのセキュリティ向上等、実用面で様々なことを求めていることも分かりました。

 また、参加者全員が、無音の静かな場所よりも、カフェのような少しぐらいざわざわしているところの方が集中できると応えたことも驚きでした。
今後はこういった交流活動を拡大し、更に、ノマドワーカー同士の交流の中で見つけた問題の解決策やアイデアをサイトに反映し、より有益な情報発信をしていけたらと思っています。」

リアル電源カフェの出店

「これまでは、街にある電源カフェの情報を発信してきましたが、自分でも実際に「電源カフェ」を出店し、運営していく計画を立てています。まだショップのコンセプトや具体的な設計案は決まっていませんが、一つだけ思っていることは、「ユーザーが一切不便を感じずに利用できるような充実した設備の設置」です。これまでのウェブサイトを通しておこなってきた活動やオフ会で得たユーザーのニーズに応えられるような店舗にしたいと考えています。具体的には、「各席の電源配備」や「無線LAN」、「プリンタやスキャナ等の設置」は外せないですね。また、作業をしたい人だけでなく、普通にコーヒーを飲みたい人も気軽に入れるような店構えにして、あくまでリラックスしたお店の雰囲気は保ちたいと考えています。

 その他は、現在もウェブから集まってきているユーザーのアイデアや情報をもとに何不自由のない設備を完備した「リアル電源カフェ」の計画を進めていきたいと思っています。」

人の思いを具現化していきたい

 「私自身、電源カフェの活動以外にも、アパレル企業の経営や起業のサポートなど、マーケティングの知識を活かした活動をおこなっています。今後は、この様な活動以外にも、人が困っていることや実現したいと思っていることで自分が役に立てることがあれば、そのお手伝いをしていきたいと考えています。そのテーマが何であるかは特にこだわっていません。「電源カフェ」についても、もともと私自信のために始めたコンテンツですが、今では、サイトを見てくれている人の「外出先で快適に仕事をしたい」という思いを実現するサイトにできればと思って日々活動をしています。そう言う意味で、「電源カフェ」も今後は店舗や施設ではなく、“人”に焦点を当て、現在のサイトやオフ会だけではなく、実際のカフェの出店やイベントやセミナーの開催など、あらゆる手段でユーザーの役に立てる情報を提供していけたらと考えています。」

------------------------------------------------------------------------------------

もともと個人で始めた小さな活動が、ウェブサイトを通して、たった10カ月の間に何万人もの人を巻き込んだ一大ムーブメントととなった今回のお話に驚きを感じた。同時に、ウェブサイトやTwitter、Facebookといったツールを使った人と人との繋がりやコミュニケーションの広がりに面白さと可能性を感じた。  このムーブメントも、自身で足を使って電源カフェを調べ歩くだけにとどまらず、他のユーザーからもウェブ上やオフ会を通して情報収集し、そこで得たアイデアを即座に実現するといった林氏の「人の役に立ちたい」という思いの強さや行動力あってこそ実現したのだと感じた。
 ここ数カ月でスマートフォンの普及やiPadをはじめとするタブレット型端末の発売を通して、場所を問わず、作業をしたり趣味を楽しむといった生活スタイルの変化が取り沙汰されている。今後さらにこの傾向が強くなると考えられる中で、林氏を支持する人は一層増えていくだろう。
 林氏自身もこの流れを汲みとり、スマートフォン向けの「電源カフェ」アプリ開発や実在店舗の出店計画も進めており、更には、ノマドワーカーに向けた新たなサイトの開発やイベントの開催など自身の活動の拡大も考えているという。新たな活動の中で、どのようなコミュニケーションの形を生み出していくのか、今後の林氏の活動に期待が高まる。

プロフィール林 大勇
株式会社プログレッシブ・ジャパン 代表取締役

上記のアパレル企業を経営する傍ら、起業コンサルタントやコンテンツクリエイターとしても活躍している。
また、今年1月にネットブックの購入をきっかけとして、電源の使える店舗や施設を探す中で、会員登録制
ウェブサイト「電源カフェ」をオープン。現在では、サイトだけでなく、TwitterやFacebookを通して、
何万人ものユーザーに支持されるサービスとして運営を行っている。
  • すべて
  • 気になるオフィス!
  • 気になるこの人!
  • 気になるグッズ!
  • 気になるワダイ!
  • 気になるノウハウ!

TOPへ

気になるこの人!

作古なつみ「誰かの“こうしたい”を実現するためなら全力でサポート、それが私のやりがいです。」
貴瞬/総務労務課主任

2024.03.27

作古なつみ「誰かの“こうしたい”を実現するためなら全力でサポート、それが私のやりがいです。」 貴瞬/総務労務課主任

気になるこの人!

小林裕輔「ITバックグラウンドを武器に、総務を刷新していきたい」
CLINKS/総務人事部事業部長

2024.02.14

小林裕輔「ITバックグラウンドを武器に、総務を刷新していきたい」 CLINKS/総務人事部事業部長

気になるこの人!

古渡大「建築デザインから鉄工職人へ―鉄に寄り添うものづくり」
鉄工ブランド「十てつ」代表

2023.08.15

古渡大「建築デザインから鉄工職人へ―鉄に寄り添うものづくり」 鉄工ブランド「十てつ」代表

気になるこの人!

古宇田 隆之助「長年の営業畑から総務部長へ。変わることと変わらないこと」
ポニーキャニオン/総務部長

2023.01.26

古宇田 隆之助「長年の営業畑から総務部長へ。変わることと変わらないこと」 ポニーキャニオン/総務部長

オフィスのソムリエサービスとは?

オフィスの日常運営におけるニーズやオフィスの構築・移転・改修に関するご相談、お問い合わせに、経験豊富なスタッフがお答えいたします。お問い合わせ・資料請求はお気軽にどうぞ。

チャット相談

当法人は、みなさんの協賛を得て
活動しております。

And more