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気になるオフィス!
他社のオフィスってなんか気になる!いろんなオフィスをご紹介します!

ライター:セッキ―

2023.08.04

スパイダープラス:エリアごとに設計者を変え、「私たちらしさ」を異なる角度で表現した4つのパビリオン

今回は、設立25周年を迎えた昨年(2022年)の5月に移転された、建設現場のDXアプリ「スパイダープラス」で建設業界のDX化に革新をもたらす、スパイダープラス株式会社さんにおジャマしました!!

“働く”にもっと「楽しい」を創造する。

そんな同社のミッションをさらに発信すべく構築された新オフィス、なんとエリアごとに設計者を変えて作られたという大変興味深いオフィスなんですよ♪

「はたらく場をもっと楽しく」をスローガンにしているオフィスの広場としてはとても親近感がわきます♪ではでは早速、レッツゴーーー!!

移転事由は、人員増加によりフロアが増え、コミュニケーション効率が悪くなっていたことでした。ワンフロアの新しいビル探しを1年以上も続けるうち増員を重ね、とうとうひと続きでない4フロアにもまたがる状態に…。単一プロダクトで事業を進める同社としては、すべての部署の連携がスムーズに図れるかどうかは非常に重要な課題となっていました。

ビル探しに難航する中、「行き来がしやすければ2フロアになってもOK」という条件を出したところ、すぐにこのビルが紹介されたとのこと。住友不動産虎ノ門タワーは、H型の形状をしており、入居する27階と28階は中央に吹き抜けがある珍しいビルなんです。

H型の形状を活かした斬新な設計提案

「建設業界のDX化を推進する会社として、“当社らしさ”を表現したい」というオーダーをしたところ、中央のエントランス部分と四方に位置する4つの区画、これらをそれぞれ別の設計会社に依頼するという斬新な提案をされたといいます。

住友不動産公式サイトより引用した画像に当社で編集を加えたもの)

取締役執行役員 COO コーポレートブランディング室長 兼 カスタマーサクセス部長・鈴木雅人さまより
「それぞれのエリアを違う雰囲気にしたい、という想いはもともとありましたので、この提案を違和感なく受け入れることができました。同時に、複数の著名な建築家に設計していただくことで、来訪されるお客様にも話題性としては抜群です。」


多くの建築家さんにチャンスを提供した、という点でもとても意味のある手法だと思いますね。

今回の新オフィスでフリーアドレスおよびABWを導入した同社、赤い部分がそれぞれパビリオンA~D、緑の部分がエントランス&ラウンジエリアということで、この27階は来客およびオープンミーティングのフロアとして活用されています(もちろん個人ワークもできます)。

また中階段で28階に上がれば社内専用のフロアに。社長室のほかはすべてParkと名付けられた執務スペースで、集中して業務を行うことができるようになっています(撮影NGでした)。それぞれ違う設計者さんがデザインした空間が5つも見られるなんて、もう待ちきれませんね!行ってみましょう~~!


まずはエントランスです。
色も音も感じない静けさ漂う大人な空間です。

(▼写真:©NAKASA&Partners/画像提供元

ビルの中で2フロアが吹き抜けってなかなかないデザインですよね☆

壁面を飾るのはすべて建築部材!無機質になりがちな素材をこんなにも動きのある壁面に変えてしまうなんてデザインって素晴らしいですね。

足元のサインがとてもわかりやすくて親切♪現場っぽさが出てますね。

ここに階段があって上階へのアクセスが早い!毎日運動になっていいかも!

まずは正面向かって左方面へ。はじめにパビリオンBです!
このビジュアルがまず飛び込んできます!おうちのような…なんか変わったカタチですね

なだらかな斜面が窓方面へ向かっています

こっちから見るとこんなにカラフル!っていうかもう、何でしょうこれは???

窓の外を見やると、遠く向こうの空の方に山の尾根がうっすらと見えます。そのつながりを表現したとのことで、ずばり「山」を表現したパビリオンだったのですね。『商店建築』の表紙にもなった“映え過ぎ”なワークプレイス。

あ、よかった、スツールの置いてあるところは水平なんですね。電源もある。

こちら側はクッションやミーテイングテーブルも。必要なモノ全部そろってますね。

あっ、こちら側には半個室っぽい“おひとり様席”も!!

筆者はここ好き!!

壁側には2つ会議室があり、そのネーミングは、「ASHIBA(足場)」と「DENNETSU(電熱)」!!ザ・建設業!!

ちょっとワクワクしてきましたね、次々行きましょう! ラウンジを通って、、、

鈴木さんもお気に入りというパビリオンDです!
ステキな植栽が印象的ですが、外観は丸みを帯びています。すごい大きな個室になっているのかな…

と思ったら!
円を4つ切りにしたスペース配分。対角線同士の区画で同様のスペースが作られていました。つまり個室が2つ、オープンミーティングスペースが2か所となっているんです!

テーブルかわいいな♪仕上げ材とかがついてない、本来の素材だけでできたテーブル。

RoomFはイリズミ…?
これ建設用語で、角の呼び名だそうです。出っ張っている角の部分は「出隅(でずみ)」、反対に凹んだ隅っこの部分を「入隅(いりずみ)」というらしいです!勉強になった!! しかも下地の文字がそのまんま出てる!

天井のライトも円を描いていて、夜になったらきれいそうだな~

大きいほうの個室の中はこんな感じ♪
(▼写真:©Nacása & Partners Inc./画像提供元

ずんずんいきましょう~廊下に見つけたベンチ?ソファ?この奥行きは完全に寝る用?!すみませーーん、枕お願いしまーっす♪

次はパビリオンCに到着!!
「SeminarRoom KISO」とあります。なんだかモクモクした形。

ここの工夫がまたすごいんです。下の画像ではスペースを大きく使ってプレゼンや勉強会、役員会議など大人数で集まることができますが、、、

一つひとつが可動式になっていて、2~3個ずつくっつけて1on1や少人数でのミーティングに使用することができます。素晴らしいスペース効率!

(▼写真:Nacása & Partners Inc./画像提供元

窓際にはカウンターコーナーもあるのでこの部屋だけでかなりのワークポイントがありますね。

次はラウンジエリアにある勉強会用のスペースです!天井が抜かれていて暗めの照明でカッコいい雰囲気。

特許証がずらり…!

天井を抜いて建材を見せているのはカッコいいだけではありません。同社のサービス、例えば風量を計測する機器を実演で見せることもでき、わかりやすいプレゼンを可能にしています。

ガラッと雰囲気が変わって、美しいカーテンが見えてきましたね。この廊下のちょっとしたワークポイントがいいですね、意外に集中できそうで筆者は好きです!

最後に、ブルー系のグラデーションのカーテンが美しい、パビリオンAです!
「希望の層」と名付けられたこのカーテン。コロナ禍によって物理的にも心理的にも“壁”の存在を受け入れざるを得なかった時期がありました。カーテンなら空間を優しく柔らかく仕切りつつもうっすらと姿をとらえ、“隣にいるよ感”を表現できて、まさにこれからの希望になるカーテンですね。

全てのカーテンを開ければかなり開放的になりますね!開けてても閉めてても美しい、そんな空間ですね^^

花瓶も統一されていてかわいい♪

正円でも楕円でもない、不思議な形状のスペースは、全部で4つ、完全な個室が1室用意されています。

1周してきました!エントランス正面にあった中階段から社内専用フロア28階へ・・・といきたいところですが、28階は撮影NGでした!階段だけ撮っておきます!!

プロジェクト担当者インタビュー

鈴木 雅人さま
取締役執行役員 COO コーポレートブランディング室長 兼 カスタマーサクセス部長


――移転プロジェクト中で盛り上がったことや、大変だったことはどんなところでしたか?


「やはりデザインプレゼンが5回あったことですね。通常は一度だと思いますので、それぞれ盛り上がりました。うち数社は模型も作ってくださっていて、毎回楽しみにしてました。

苦労したことは、今回初めてフリーアドレスを導入したので、社員の動きがどうなるか不明な中でどういった環境をそろえていくかを決めていくことでした。ロッカーの数やモニターの数・スペック、来客エリアの環境整備、ランチスペースの席数はどうするか、など詳細にわたり、合っているかわからないながらも予想しながら、各部門からメンバーを招集し、移転プロジェクトとして議論をしました。」

――面白いネーミングの会議室でしたが。

「はい、建設用語をずらっと出してみて選んで決めていきました。複数並んでいる会議室の場合は、なるべく近しい関連するものというか、対になるようにイメージしました。」

――なるほど~業界の来訪者にとっては親近感がわいていいですね!えと、「足場」と「断熱」は・・・?

「あんまり関係ないですね^^; 社内用のほうは、過去にオフィスがあった地域の名前で、戸田とか板橋、池袋なんていうのもありますね。」

――(笑)フリーアドレスの利用状況、皆さんの反応など、いかがですか?

「わりといつも固定の席を使う人が半分程度なので、あまり交流のなかった人同士が隣で出会ったりというシーンもあるようで、程よく活用できていると思いますね。」


以上、スパイダープラスさんでした!!ありがとうございました^^

◆編集後記◆

いかがでしたか?

4つのテーマのエリアが存在すると聞くとすごく大きなマンモスオフィスなのかなと思ったら、全然・・・
程よい広さのワンフロアでここまで楽しませていただけるとは、感動と驚きの連続でした。毎日全く雰囲気の違う場所で働けて楽しそうです!

素人が考えると、「エリアごとに設計者を変える(しかも5か所!)なんて、コストがすごいことになるのでは??(いや、もちろん工事スケジュールなんかも…)と思ってしまいますが、まさにその提案をしてくれたPMさんがしっかり要件を提示し、コスト管理とスケジュール管理をしてくれた賜物なんですね~。設計者さんもそれぞれ好きにやっていいよ!なんて言われてさぞ腕が鳴ったのではないかと想像します!できたらいつか設計者さんそれぞれにお話を伺ってみたいですね。

Informationスパイダープラス株式会社 https://spiderplus.co.jp/

*所在地:東京都港区虎ノ門2-2-1 住友不動産虎ノ門タワー27階・28階
*事業内容:建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」の開発・販売
*従業員数:134名
*規模:約330坪×2フロア
*プロジェクトマネジメント:株式会社ディー・サイン
*設計:
エントランス&ラウンジエリア:Canuch Inc.
パビリオンA:Takasu Gaku Design and Associates
パビリオンB:SUGAWARADAISUKE建築事務所
パビリオンC:小野寺匠吾建築設計事務所
パビリオンD:Puddle
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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セッキ―

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整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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