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気になるこの人!
オフィスに関わるあんな人こんな人、ご紹介します!

ライター:セッキ―

2014.05.28

掛川尚子:HAY japanカントリーマネジャー
「一つひとつの積み上げが、いまにつながる」

ここ数年で一気にブームとなった北欧の家具やインテリア雑貨。有名雑貨店の日本オープンとなると長蛇の列ができるほどの人気となっている。おしゃれで機能性の高い家具、遊び心にあふれた親しみやすいデザインの雑貨、皆さんもひとつは持っているのではないだろうか。

中でも注目の家具ブランド「HAY(ヘイ)」は2002年にデンマークで生まれた。シンプルなデザインの中にもどこか優しく、洗練された雰囲気が漂う。古いものを大切にしながら新しいデザインとのマッチングも得意とする。日本では、デンマーク人フラワーアーティストのニコライ=バーグマンがプロデュースする「ニコライバーグマン・スム」(六本木ミッドタウン内)の店舗に置かれたことがきっかけでデビュー。今では毎月どこかしらの雑誌にとりあげられるまでになっている。

今回は日本でのPRを一手に担うジャパンカントリーマネジャー、掛川尚子さんに孤軍奮闘の毎日を伺った。

※HAY
http://www.hay.dk/#/site/furniture/new
※ニコライバーグマン・スム(六本木ミッドタウン内)
http://www.nicolaibergmann.co.jp/nicolai_bergmann_sumu

“一人でやること“の大変さが、今は勉強

現在オフィスはデンマークのほか、イギリス、ドイツ、中国と日本。年に数回、上海オフィスに出向くことはあるが、日本オフィスでは昨年の3月からジョインした彼女が、PR活動、イベント企画・運営、プレス対応などの業務を一手に引き受けている。

「何でも自分でやらなくてはならないのでとても大変ですが、勉強になるし刺激になりますね。日本法人ではないので社会保険とかもないですし、確定申告も自分で行くんですよ。」

「先日、日本で開催した展示会では大変な思いをしました。クレーム対応で準備したお客様用の荷物と、展示会用の荷物が入れ違いになってしまったんです。お客様にはすぐ届けないといけないし、翌日には展示会オープンだし、もう真っ青です。幸いすぐ近くにレンタカー屋さんがあったので、乗ったこともないハイエースを借り、自分で運転して大急ぎでお客様に届けました。もう火事場の馬鹿力ってやつでしたね。」

日本のHAYのすべてを背負った彼女の、男前な姿が目に浮かぶようだ。

留学経験とインテリアショップでの10年

「大学卒業後は今とはまったく関係ない、スポーツメーカーに就職しました。営業を数年経験したあと、以前からあったデザインへの興味を捨てきれなくて、インテリアデザインの知識習得をしたいと渡英、ロンドンの学校で1年勉強しました。帰国後はインテリアショップ『ACTUS』に就職が決まり、バイヤーのアシスタントからスタートして、輸出入に関わる業務、直営店の販売応援、ディーラーへの案内、展示会運営と、多岐に渡る業務を経験させてもらいました。気付いたら10年が経過していました。」

※ACTUS(アクタス)
http://www.actus-interior.com/

訪れた転機、次の舞台へ。

10年経った頃、社内の施策で、社員になるべく多くの部署を経験させる制度が導入された。これが彼女の転機となる。

「将来的にステップアップができる方向に進めるなら続けていたかも知れないのですが、結構長居しちゃったかな、という思いもありまして。これをいい転職の機会ととらえて、これまでのスキルをフル活用して次に臨みたいと思い、次が決まらないうちに退職宣言しちゃいました(笑)。

フリーになるか企業勤めするか悩み、いろんな人に話を聞いたり、ある女性と“女性が家具業界で生き抜くためには“、と語り合ったりもしました。その方に『これから同じ業界で頑張っていくんで、よろしくお願いします』と連絡をした直後に、『ちょうど日本マーケットをみてくれる人を探している』と誘われたんです。それが、HAYのセールスディレクターでした。本当にいいタイミングでした。新しい、注目されている海外ブランドで働けることは大きなステップアップになると思い決意しました。いろいろな出会いがあるし、すべてのことに携わることで刺激にもなり、楽しいです。」

大切にしているものと、仕事のやりがい。

「採用が決まり、パリで年2回開かれるインテリア・雑貨の見本市『メゾン・エ・オブジェ』で社長のロルフ・ヘイとの面談の機会を設けていただきました。そのときの社長の言葉です。

『HAYという会社が一番大切にしているものはなんだと思う?それは、“社員の笑顔“だよ』

年齢・性別に関係なく、活発に意見交換がなされ、みんなが働きやすい雰囲気の社風に感銘を受け、いい会社だなぁと思いました。本当にストレスフリーな毎日です!」

フリーという選択肢も含め決して少なくはないオファーの中からHAYを選んだことが、彼女にとって最良の道であったと確信させる、すばらしいエピソードだった。

「一番のやりがいは、家具を納品しその空間におさまったときの達成感でしょうか。HAY、やっぱカッコいいなぁって思う空間が完成したときですね」

※『メゾン・エ・オブジェ』
http://www.springagency.jp/ja/maison-objet/presentation.html

こんなにキレイな転職劇を見ると、運のいい人なのではないか、と思う人もいるかも知れない。縁はタイミングとも言うが、彼女は自分の進むべき方向を早い段階で見定め、それに必要な経験や知識をどのように習得するかを考え、一つひとつ丁寧に積み上げてきたからこそ、いまに行き着いたのだ。チャンスを自らの手でつかみとったのである。

どんなに大変な状況になるとわかっていても逃げずに向かっていく。そんなパワーのある彼女と話すことで、とても元気をもらえた。好きな事に忠実に、素直に動き、いまを大事に生きている。そんな女性だ。

新しいブランドが生き残っていくのが難しい業界だというが、今後の目標は「目指せCEO!」。今は一人だがいずれスタッフをかかえ、経営者になっていたいとのこと。きっとスタッフ達にも、「大切にしているものは“社員の笑顔“」と話し、満面の笑みで迎え入れるのだろう。

HAYのアイテムを見るたびに彼女の笑顔が浮かんできそうな気がする。日本のマーケットでのHAYの浸透はまさに彼女の孤軍奮闘の成果そのもの。今後の展開が楽しみでならない。

プロフィール掛川 尚子 かけがわ ひさこ
HAY Japan Country Manager

1975年3月24日生まれ

1997年:大学卒業後、ニューバランスジャパンに入社
2000年:ニューバランスに所属しながら、夜間にインテリアコーディネータースクールに通う
2001年:イギリスの大学Chelsea College of Art & Designへ留学
2002年10月:株式会社アクタス入社
2013年3月:HAYを運営するBS Studioへ入社。駐在事務所HAY Japanを立ち上げCountry Managerとして日本マーケットを担当し、現在に至る
セッキ―

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ライタープロフィール

整理収納アドバイザー(準一級)、防災士。2014年入社、当社で初めてライターに挑戦。キャリアのスタートは銀行員、その後リクルートグループ、大手税理士法人、スポーツアパレルなど複数の事業会社で管理部門、企画部門、秘書などを経験しながらカルチャーショックのシャワーを浴びまくる。2度の高齢出産を経て復職し、現在家事・育児・リモートワークに奮闘する毎日。無類のコーヒー好きで趣味はハンドメイド。いつかはインタビューされる側になりたい!

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セッキ―

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